なんとなく雨あがり

管理職にはなったものの、壁にぶち当たりまくりの日々を徒然なるままに‥‥

お濃茶・拝見

2023年03月27日 | お茶

お手前をしていると、「拝見」というのがある。

薄茶なら「お棗・お茶杓」濃茶なら「お茶入れ・お茶杓・お仕覆」を拝見(お客様に見て頂く)に出す。

拝見の後の問答で、そのお茶道具の謂れを説明する必要がある。

 

ーーーーーで。

お棗・お茶入れ・お仕覆はそのものを答えるんだけど

お茶杓、これがまた難問で「お作・御銘」を答えないといけない。

以前は訳もわからず「お作」に歴代のお家元の名前を出していたが、普通に考えて変なので、

自作だったり(嘘)、父・祖父が作ったり(大嘘)自分ちの蔵から出てきたり(嘘にも程がある)などという

架空の謂れを考え、薄茶なら時候柄の銘、濃茶なら禅語由来の銘をつける。

 

今回、私は濃茶をしたので、「父が定年後の楽しみで作った初作」で「無一物」

 

もし薄茶なら、桜も満開だったので「初桜」といったところ。

ただ、今回のお菓子が「初桜」だったので、「春疾風」「みよしの」「桜かさね」など春や桜にちなんだ銘がいい。

あ、「みよしの」は吉野棚と被るので違う方がいいかな。

などと、全体の取り合わせを考える必要があって、これがまた、めんど、、、いや面白い

 

お濃茶だとお手前の途中客との問答で、お茶の御銘とお詰め・お菓子も御銘と御製を答える。

全て架空でいいけど、いや、いいからこそ、どんな銘のどこのお茶・お菓子があるかを調べておかないといけない。

そして問答があるので、客もぼんやりお茶を飲んでられない

取り合わせや茶道具をさりげなく褒める技量が必要で、むしろ客の方が難しいという、、、、、

 

てな事を久しぶりにお濃茶をして思い出した。

家に帰って、「かんたんな禅語」みたいな本を引っ張り出し、次回の銘を考える。

総飾りだと濃茶だろうな、と思うから。

奥が深いわ、、、、、

 

コメント
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