Ｈ君

当然のように思ってる明日がなくなることがある。
何気ない日々も、些細な約束も・・



もうすぐ新しい年を迎えようとしている。
「新年会は鍋パーティ、お前は辛いのが苦手だから辛くないのをもう買って用意してたんだ・・」
そう、弔辞を読んでいた友達のＴ君。

２日前の早朝、息子１の先輩のＨ君が事故で亡くなった。
仕事に向かう途中、バイクで転倒したところに対向車が・・
息子は遠方のため、葬儀に出席できなかったが
Ｈ君は同級生や中学、高校、大学の陸上部関係の先輩後輩・・本当に大勢の会葬者に見送られたよ。
明るく前向きな性格で、遣り甲斐のある仕事を見つけて張り切っていたという。

棺に納められていたランニングシューズ、
先日行われた町内一周駅伝では、元陸上部の仲間たちとチームを組み一緒に走り、
例年忘年会を兼ねた打ち上げ会でも楽しく飲み明かしたばかりなのに。

ご遺族の方の心痛を思えば、涙が止まらない。