やいまの島々美しゃ・心美しゃ

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「しまじまかいしゃ・きぅむかいしゃ」と読みます。

うさぎ年なので・・・『ウォーターシップダウンのうさぎたち』再読中

2023-02-22 | 読書

今日は本のレビューの話です

興味のない方はどうぞスルーしてくださいね。

 

今、この本を再読しています。

『ウォーターシップダウンのうさぎたち』 リチャード・アダムズ 神宮輝夫訳 評論社

もうね、後にも先にも、うさぎ文学(なんてあるのか?)の最高峰

私は買った本には買った日付を書いておくのですが、上巻は1988年4月19日、下巻は1988年4月23日、と書いてあります。

35年前に買ったとは

以来、何回か読みました。。。

実は去年の今頃にも、再読したいなーと思っていたのですが、去年の今頃はてびちゃんの介護をしていたので、てびちゃんの介護でただでさえ精神的に不安定だったりしたところへ、この物語の中で愛すべきうさぎたちがいろんな苦難にあう様子を読むということが、ちょっと耐えられなく。。。

満を持して?今年、うさぎ年でもありますので、再読することにしたのです。

 

いやあもう、最高

簡単に言うと、イギリスのとある田園地帯にすむアナウサギたち(日本に元からいるノウサギとは違います)が、それまで住んでいたwarren(うさぎの繁殖地)から新しい土地を目指していく、というものですが、題名にあるウォーターシップダウンには早い段階でたどり着きます。

ダウンというのはイギリスの丘陵地のことですね。

で、ウォーターシップダウンへたどり着くまでもハラハラドキドキの冒険があるのですが、むしろウォーターシップダウンに落ち着いてからが大変。

メスうさぎを他の繁殖地から連れてくるための大冒険、そして戦い。。。

今ちょうど、上巻を読み終えたところです。

細かいストーリー展開は忘れてしまっている部分も多いので、下巻を読むのが楽しみ~~

 

神宮輝夫さんは『ツバメ号とアマゾン号』シリーズの訳者さんでもあります。

素晴らしい訳です。

それにしてもうさぎたちの個性の豊かなことと言ったら。。。

群れのリーダーであるヘイズル、ヘイズルの弟で不思議な霊感を持つファイバー、荒っぽいけど強くて頼りになるビグウィグ、頭のいいブラックベリ、頼もしい戦士的なシルバー、優れた物語の語り手ダンディライアン、弱いけど純真なピプキン。。。

もう~どのうさぎもたまらなく好き(笑)

ヘイズルはビグウィグやシルバーほど力は強くないし、「策略」的なことを考えるときはブラックベリに相談します。

でもヘイズルこそ、群れの長(おさ)なのです。

彼の持つ勇気と、カリスマ性ゆえでしょう。

でもヘイズルがちょっと無謀にもナットハンガー農場に遠征して農場の飼いうさぎたちを仲間にしよう(特に、メスうさぎを連れてこよう)と思い立ったシーンでは、弟のファイバーの忠告に従ってやめておけば良いのに~と思わずにいられませんでした。

そう、ファイバーはいつも正しい(笑)

そしてヘイズルたちが農場の人間たちにつかまりそうになるところでは、「だめ~、人間にだけはつかまらないで~」と思いました。

千の敵をもつ野生のうさぎ。

キツネやテンなど、天敵にやられるなら仕方ないけど、人間にだけはつかまらないで。。。

って、自分自身、すばる君といううさぎを飼っているのにねえ(苦笑)←勝手な人間そのものです

ファイバーの霊感で、瀕死のヘイズルが見つかるシーンは本当に感動的。。。

それと、うさぎじゃないけど、忘れてはならない登場人物、キハール。

カモメなのですが、うさぎたちの強い味方です。

ロード・オブ・ザ・リングのグワイヒア(鷲)と言い、『冒険者たち』でガンバたちを助けてくれるカモメと言い、鳥さんたちはここぞという時に、地を這うことしかできない者に加勢してくれるのですね。

訛りの強い(ウサギ語がうまくしゃべれない)キハールがビグウィグを「ピグウィグさん」、ヘイズルを「エズルさん」と呼ぶのもまた良き。

 

これから読む下巻では「死守するビグウィグ」という章もあります。

すさまじい戦いが待っています。

きっと、読み終わったらしばらくは余韻にひたってしまうでしょう。

上下巻ですが、それぞれ、表紙と裏表紙がつながっています。

この表紙の、大きく目を開いたうさぎは。。。ファイバーかなあ。

この子より前を行くうさぎが、ヘイズルかな?

そして裏表紙の隅っこには、わらわらと後に続くうさぎたち。

かつら(ウィグ)が頭に乗ったようなビグウィグや、毛色がちょっと灰色っぽいシルバーなど、もっとビジュアル的に堪能したい気もします。

なので挿絵が全然ないのが残念。。。

 

ところでこの作品、英語版も持っています。

こちらは2001年1月28日に購入。

パラパラとめくっていたら、なんとスピンオフともいえる、Tales from watership down という作品があるのですね

早速アマゾンで注文しました。まだ届いていないので画像はお借りしました。

ひょっとして絶版になってたら手に入らないかも。。。と思いましたが、『ウォーターシップダウンのうさぎたち』そのものが名作で、今でもよく売れているようなので、こちらのスピンオフ作品も新品を注文できました。

届くのが楽しみだな~

なんで今まで買って読まなかったんだろう。。。

作者のリチャード・アダムズさん、すばらしい作品を本当にありがとうございます。

世の中のうさぎ好きさんたちには、この『ウォーターシップダウンのうさぎたち』は超絶お勧めです。

 

Tales from watership down と一緒に買った絵本。

「う」からはじまる絵本で紹介しましたが、あまりにも可愛いので購入(笑)

挿絵が全然ないウォーターシップダウンのうさぎたちと違い、こちらは思う存分、可愛いニコラス君の絵が楽しめます。

正方形バージョンと縦長バージョンがあって、さらに英語版のほうを買おうかとも思ったのですが、アマゾンのレビューによると英語版のほうはなぜか虫さんのシーンがないだの、正方形バージョンだと上の方の絵が切れてるだの、なんかよくわからなかったので日本語版の縦長バージョンを買いました。

意外と、英語版(原著のはずなのに)のほうがいい加減で、日本語版の体裁のほうがちゃんとしてたりするんですよね。。。(笑)

コメントお休みです。

こんなマニアックな記事、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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