四季折々 やぶさか真佐の吉野だより

世界遺産の地 吉野から怒れるおばちゃんの四季折々をお届けします。

学校の芝生化

2009年03月30日 22時56分05秒 | Weblog
 先日の議会で、町内小学校の芝生化が話題になりました。日本サッカー協会の助成を受けて、(サッカーくじの助成金?)初年度は、無料で苗や草刈り機、スプリンクラーがもらえるとか。2年目からは、町が負担するというので、維持管理費が人件費を除いて約70万円。芝は、バミューダ芝という生育の速い、雑草に強い芝だそうです。鳥取方式でポットで植えると、養生せずともその日から遊んでも大丈夫。芝刈りは、週1回、散水は週2回が目安。これは、PTAや地域のボランティアが協議会を立ち上げて維持管理するとのこと。

 23日の新聞にも報道されていたのだけれど、PTAは、まだ、役員会の段階で一般の保護者も地域のボランティアの人も知らないとか。
 もとは、「東京など都会の地球温暖化防止・ヒートアイランド対策」と、けがを怖がる子どもたちの運動力向上との説明を受けました。
 メリットは、子どもたちが喜んで走り回ることができる。癒し効果がある。
 デメリットは、維持管理の人材確保が大変。お金がかかる。(明石市の現場の話を聞くと、夏場は水道代が跳ね上がるので学校需用費がふくらみ大変とか・・)
 
 養生しなくても短期間で生える芝やはげた部分は、他の場所から移植するだけで大丈夫という話が信じられなくて、27日、和歌山県下の小学校を見てきました。
 写真は、昨年春に植え付けた芝の状態です。手前の部分は、トラックで子どもたちが四六時中使うので、生えないとか。ぼこぼこだったので、「昨日、校長先生と教頭先生が平らにならしました」「野球はできないので、第2グラウンドでしている」「子どもたちは、芝生で寝転がって楽しむけれど、あちこち育たない部分の補植が追いついていない」とのこと。

 私が心配したのは、維持管理の費用の問題と人手の確保。先生たちがかかりっきりになるようなことは、避けなければならないし、時間的余裕のある保護者が動員されるのは、不公平感につながる。仕事がきつくなっている社会情勢の中で、PTA役員のなり手がますます減ってしまうのではないか。サッカーには向くが野球はだめ。グランドゴルフには向くが、ゲートボールはだめ。となれば多くの地域の人の協力が得られるのだろうか。不安材料がいっぱいです。

 これ以上、教育現場の負担を増やさないよう、教育委員会は、充分な下調べと取り組みのためのシステムづくりを先に進めるべきであり、教育委員会の力量が試されています。