四季折々 やぶさか真佐の吉野だより

世界遺産の地 吉野から怒れるおばちゃんの四季折々をお届けします。

消費税20%の国

2009年03月25日 23時57分53秒 | Weblog
 春爛漫、あちこちの桜が一時に、満開になりつつあります。写真は、吉野山長峰の桜。うきうきするこの季節に安心の日々を迎えられず、不安の中で暮らす人たちが増えており、心が痛みます。我が吉野町は、経済的に恵まれた人が多い、殿様商売でやっていけると言われていた時代もあったのに、今は、経済不況だけでなく、根本からくらしが家族が破壊されているのを実感します。

 まじめに働いてきた人々が、一度けがをしたり、大病をしたりするとたちまち食べていくことが困難になるという実態が、吉野町でも増えています。生活相談の時、「食事を減らしてまで生きていてもつまらない。車で山に突っ込んで死のうかと思った」という話に「なぜ、安心の老後が迎えられないのか」と腹が立ってきます。

 先日、テレビで「消費税20%の国スウェーデン」のことを放映していました。途中からしか見なかったけれど、「税金を払うことが苦にならない。喜んで国民が国を支えるために払う」という話になるほどと思いました。
・「貯金をする必要がないから。なぜなら、病気になれば、失業保険があるし、老後は、国が面倒を見てくれるから」
・「議員の給料が安い。なぜなら、庶民のくらしとかけ離れたら、庶民のことがわからなくなるから」
・国としての考えが確立している。例えば、育児休暇は、安心して子供を産み育てられるし、少子化に歯止めをかけることができるから。日本のように育児休暇を取ったら、たちまちリストラの対象者というのと大違い。

 経済も強い。「教育支援」「子育て支援」「介護支援」「医療支援」で雇用を創出し、税収のアッフ゜と消費の増加につなげている。徹底することで地方の雇用を生み出し、地域の活性化につながるから、限界集落現象など起こらないのです。真の内需拡大とは、教育、医療、福祉等で雇用を創出することから始まるんだと実感。こんな政策なら、誰でも支持できるし、消費税が高くても「安心のくらし」が保証されるんた゛。日本のアメリカ依存、ばくち経済と大違い。

 コメンテーターの大谷昭さん?が言っていたけれど、安心できるくらしの確保が国としての考え方なら、国家への信頼が高まり、最終的に信頼できる国家を作ることになる。国家とは、みんなの集合であり、対立するモノではないという言葉が印象的でした。

 共産党員であることが悪者のごとく見られる吉野の田舎でも、安心できる国民のくらしの確保のために政治を変えようという共産党の綱領が輝いているのが現実です。