糖尿病
2010-06-29 | 雑感
私の身内に糖尿病の患者が居る。同居している●●である。(あえて 伏せる)
どうにも 食事制限ができない。
私の診察している患者さんの中でワースト3に入るHbA1cである(max 11.5%)。
お恥ずかしいことに本人は 食べていないと云う。
でも いつの間にか頂き物の虎屋の羊羹が4本しっかり無くなっている。
当の御仁はその空き箱を葉書入れなどに使っている。
(私は クシャミ先生の猫ではない)
糖尿病の新薬が出たというので 内服を変更しようかと思っていたところ、
このDPP-IV阻害薬で 重大な低血糖の報告があり注意喚起がなされた。
まあ、メーカーの文書によると発売後3ヵ月弱で推定投与症例数が25万人にも及ぶと書いてあるので、
4人という重篤低血糖は確かにごく少ない、とも言えるのですが、
逆に、いかに短期間に多くの症例に投与されたか、ということでもあります。
それだけ糖尿病でお悩みの患者さんが多いのか、困ったちゃんが多いのかは分かりません。
どんな薬も、出てくる時にはいい話ばかりが聞こえて来るが、
実際に使ってみるといいことばかりでもない、というのはよくある話です。
とは言っても、高血糖で困った病状が糖尿病だから、低血糖になったというなら匙加減すればいいので
薬を出す時には低血糖に対する注意をしっかりする、という原則に立ち返ることが、
何よりも大切なのだろうと思います。
そうです 匙加減です。 匙を投げる訳ではありません。