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山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]握手の次は?その4

2016-10-30 19:24:08 | 会長の部屋
握手の次は?その4
(58号 2016年10月29日)
11月22・23日の秋季交歓会のゲームで、「握手の次」のヒントになるプレーを見たのでまだその感動のあるうちにご報告したいと思います。
こんな選手のしぐさ初めて見ました、40年以上のミニバス人生のなかで。

それは男子の二日目の試合でした。どちらのチームもよく鍛えられているということは彼らのプレーを見ていればすぐわかります。激しい守り、すばやいパス回しで、見ていてとても面白い攻防のある展開です。どちらのチームにも長身の選手が一人ずついます。その二人はマンツーマンで競り合っています。
ゴール下で二人の激しいボールの奪い合いがありました。その時、審判の笛が鳴って一方の選手にファールが宣告されたのですが、この二人歩み寄って互いに手を差し伸べ合いパチッとタッチしたのです。こんなのをロータッチというのか知りませんが、とにかく二人が同じ気持ちで相手を称えたのでした。相手を「好敵手」として認め、バスケの喜びを分かち合ったのでは?と思ったのは考えすぎでしょうか。
このチームの指導者の方から聞いたことですが、この二人同じ市内でチームもライバル関係にあるが、両者はエンデバーで毎月顔を合わせておりお互い切磋琢磨しているとのことでした。エンデバーがこのような形で子どもたちの成長を助けていることを再認識しました。試合中のロータッチはコーチからの指導ではなく自分たちで自然に出たしぐさだそうですが、こんなところに山口県のミニバス40数年の成長を感じました。
バスケというスポーツをとおして子どもたちが相手に敬意を払い、尊重するという人間としての基本的な態度を身に付けていることを本当にうれしく思った次第です。そんな環境作りにいつも気を配っている指導者のみなさんに感謝します。

さて、先日の西部大会でのことをもう一つ書いてみます。
二日目まで残って素晴らしいゲームをしたあるチーム、審判のファールの笛が鳴るとそのチームの選手はみんな手を挙げていました。この前のコラムで「ファールで手を挙げる」ということは昔はやっていたが・・・と書きましたら、そのチームの指導者は早速子どもたちにそのことを指導し、子どもたちは実践していたのです。
いつも素晴らしいチームを作る優れた指導者であるのにそんな謙虚な姿勢に頭が下がります。良いと思ったことはすぐ実践に移すというその柔軟さこそチームの強さの秘密なのではないかと思いました。
子どもたちにバスケットボールで指導することは山ほどあります。勝ち負けや技術だけにとらわれるのではなく、全ての子どもたちが喜びをもってスポーツをするにはどう仕組むのか、将来の人格形成に資するには我々は子どもとどう向き合うのか、みんなで考えていきたいと思います。

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