yamaguchibasketball-U12公式ブログ

山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]バスケと勉強

2012-04-26 06:01:14 | 会長の部屋
 バスケと勉強

(第28号2012年4月24日)


今回の話は卒業した子供たちのことです。先日、あるコーチと話す機会がありました。このコーチのチーム、とても強くてどの大会に出てもある一定のところまでは勝ち上がっていました。6年生がたくさんいてどの子もとても能力が高そうに見えました。私がこのコーチに問いたかったのは、みんな中学校に入ってバスケットボールをやっているかということでした。返ってきたのは、「とんでもない。誰がバスケ部に入るものか。」という意外な返事でした。私はてっきりみんなそのままバスケットボールを続けているものとばかり思っていましたからびっくりです。
その中学校はバスケットボールでは強豪校です。コーチいわく「バスケだけ一生懸命の先生のところに子供たちを預ける親はおらんよ。日曜もなくバスケだけやって勉強には全く関心のない人を誰が信頼しますか。」「親と子が中学校生活に求めているのは勉強と運動の両立ですよ。」
このコーチの話、私にとっては衝撃的でした。小学生でバスケが上手、だから中学生になっても続けてがんばるという当たり前みたいなストーリーを考えていた私にとって、中学校では「勉強と運動の両立」という至極まともな意見です。
このことは、「なぜミニバスをするのか」という根本的なところに考えをもっていかなければ思い至ることが難しいと思われます。子供たちにとってミニバスは運動を楽しむひとつの手段なのでしょう。運動としてのミニバスをやっているうちにその面白さに気づき、益々やってみたいと思うようになる。それは子供を取り巻く他のすべての生活を初めから犠牲にしてバスケに打ち込むということとは本質的に違っています。なぜなら運動も子供たちの健全な育ちの中で必要なひとつの要素に過ぎないからです。それを我々はとかく勘違いをしてしまいます。バスケ一筋に打ち込んで、将来の大選手を期待してしまいます。でも、本当の大選手は運動能力だけでなく知力にも優れた人です。勉強と運動の両立ができた人の中から結果的に出てきた人が大選手なのではないでしょうか。

小学生のミニバスはどうあるべきか、答えは出ているのではないでしょうか。子供たちには子供たちの生活があります。その中のひとつとして運動の領域もあるべきですし、それ以外に子供たちの成長には欠かせないいろいろな生活(家庭生活、学校生活、遊び、勉強、自由時間など)があります。要は生活のバランスと思われます。
我々ミニバスの指導に関わる者は、ミニバスの活動を児童の健全育成の助けになるもののひとつとして子供たちの全生活を意識しながら進めていってほしいと思います。
勝利のために子供たちの全生活を犠牲にすることを求めてはいけないのです。

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[News]43回全国大会参加報告書

2012-04-26 05:59:17 | News
第43回全国ミニバスケットボール大会に出場した上宇部ミニと名池ミニより報告書が届いていますので掲載いたします。



「東日本大震災」被災地復興支援

第43回全国ミニバスケットボール大会に出場して
上宇部男子ミニバス 綿原 唯人


僕達、上宇部男子ミニバスは目標であった全国大会に出場し沢山のを経験する事ができました。対戦成績は2勝1敗、Dブロック 第3位でした。

1日目開会式ではみんな緊張しながらの行進でした。そのあとは明日戦うチームの観戦をしました。
1回戦目 幸松(埼玉)はプレスディフェンスがうまく#7を中心に点を決めてくるチームでした。
僕たちは大きな会場ということもあり、前半は緊張していつものプレーができませんでしたが、後半からは少しずつ緊張もとけ、いつものプレーをすることができ接戦ながらも44-43で勝つことができました。
2回戦目 麻生田(熊本)は高さとスピードのあるチームでした。
3Q前半までは10点差で負けていましたが、3Q後半になると上宇部伝統の走るバスケで3点差まで追いつくことができ、4Qでは、そのままの勢いで逆転することができ41-39で勝つことができました。
3回戦目シリウス(静岡)は負けてしましましたが、最後まで諦めず楽しくバスケをすることができました。
この3日間で沢山の経験や思い出を作ることができました。これもコーチ、保護者の方や応援して下さった方々のおかげだと思っております。
本当にありがとうございました。


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第43回全国ミニバスケットボール大会に出場して

名池ミニバスクラブ 白川万智


予選リーグは難なく二勝して、決勝トーナメントに進みました。

3/29  Dブロック予選リーグ
  対  高平台クラブ(熊本県)  60 - 23
  対  林寺ミニバスケットボールクラブ(大阪府)    63 - 23

3/30  Dブロック決勝トーナメント

準決勝戦
  対  浜松相生飯田ファルコンズ(静岡県)    47 - 30

決勝戦
  対  片岡小ミニバスケットボール部(群馬県)

6 1Q 21
名池 44 9 2Q 10 39 片岡小
13 3Q 1
16 4Q 7

第1クォーター

立ち上がり、片岡小は3-2のゾーンディフェンスで高さを生かしてパスカットからリズムを
つかみ、素早い展開でゴール下のシュートに持ち込む。片岡小#5#8が得点を重ね
ていく。名池も#4白川を軸に攻めるものの終了間際に片岡小#5のロングシュート
が決まり、15点差という、大きなリードを奪われた。

第2クォーター

逆転を狙う名池は激しいオールコートのディフェンスを仕掛けていく。名池#6松村の体
を張ったプレイでボールをものにすると、#5進藤のロングシュートが決まりだす。しか
し、片岡小も#4の巧みなゲームコントロールで名池の追撃を許さない。15-31とじわ
りと片岡小にリードを広げられて前半を終えた。

第3クォーター

落ち着いて時間を使おうとする片岡小に対し、名池は5人が一丸となって粘り
強くディフェンスを続ける。すると、名池のマンツーマンディフェンスに片岡小、全く攻めきれ
なくなり、無得点が続く。たまらずタイムアウトをとる片岡小。結局、フリースローの1点
に片岡小の攻撃を抑えた名池が流れに乗り、12点返して4点差とつめよった。

第4クォーター

第3クォーターの勢いそのままに、激しくボールを奪いにかかる名池。残り5分#4白川
の力強いシュートでついに同点とすると、周りの選手のリズムもよくなり始め、あっ
と言う間に逆転し、残り4分を切ったところで6点差をつけた。最後まであきら
めない片岡小もコートを走り切りボールにくらいつくが流れは変えられない。終わ
ってみれば前半の16点差をひっくり返し、大逆転で優勝を飾った。

山口県初の、全国大会優勝、
6年生5人、5年生3人、4年生2人、3年生3人、1年生2人の、たった15人しかいな
い小さなチームですが、「夢はあきらめなければ、つかめる!!」
本当に良い経験になった、全国大会でした。



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