『ジョイ』2017.2.8先行デジタル配信/2017.2.22ブルーレイ&DVDリリース
デヴィッド・O・ラッセル監督の「ジョイ」。
まずは、配給会社の宣伝文句をどうぞ~。
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ジェニファー・ローレンス、アカデミー賞主演女優賞ノミネート! 人生を変えた感動のサクセス・ストーリー
ゼロから億万長者になった女――。
子供の頃からモノづくりが大好きだったジョイは成長してシングルマザーとなり、祖母と母と同居して2人の子供の面倒をみながら貧しく冴えない日々を送っていた。そんなある日、割れたグラスを掃除したモップを絞っていて手を切ったことから、触らずに絞れるモップを発明しようと思いつく。父の恋人に投資を頼み、彼の経営する工場でモップを作り上げるがまったく売れない。そんな折、元夫のつながりでショッピングチャンネルQVCのニールと知り合った彼女は、モップを番組で紹介してもらえることになったが……。
* * *
最初は「ジョイ」というタイトルと、家事用道具を発明して成功を収めた話ということで、
なんだか洗剤の「ジョイ」というキャラが成功を収める話(どんな映画だよ!笑)という印象がなかなかぬぐえず、
手を伸ばすのをためらっていた。
でも、
やっぱりボクには
デヴィッド・O・ラッセル監督のセンスが上手くマッチするみたいだ。
これまで、「ザ・ファイター」「世界に一つのプレイバック」「アメリカンハッスル」を見たけど、
どれも面白かったからね~。
そしてこの「ジョイ」も例外にもれず面白かった。
テンポやセリフ回しがいいんだよね~。
そして登場人物のキャラ設定もいかしているものばかり。
単なる成功物語の夢のような話じゃなく、
「人生のそのほとんどが上手くいかないことばかり」ということが奥底にしっかりと感じさせるから、
映画だとはっきりとわかる演出やミュージカル仕立ての部分があっても
なんだかとてもリアルに感じられる。
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名優ロバート・デ・ニーロも情けない父親役で出演してるけど、
彼もこういう役が本当に板についてきた。
こういう全くさえない役で彼を最初に使ったのはタランティーノ監督の「ジャッキー・ブラウン」だったと思うんだけど、
その時もそれまでのマフィア役やこわもて役が多かったギャップ効果でとても面白かった。
最近は、ロバートデニーロの本質は、実はこういう人なんじゃないかと思わせるほど。(笑)
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なかなか物事が上手くいかないと感じている人、
ついてないな~と悲観気味になっている人にはおススメの作品。
きっと前に進む勇気を与えてくれると思いますよ~。