今回のイラストは、正式にロン・ウッドが加入した後の初のアルバム「ブラック&ブルー」に収められてる「チェリー・オー・ベイビー」をモチーフに描いてみましたでごんす。
このアルバムで唯一「ジャガー/リチャーズ」の作品じゃない曲らしく、ジャマイカのエリック・ドナルドソンという人の作品のカバー曲で、
もちろん、ミックの作詞じゃないんで、まったくひねくれた感じのない、まっすぐで、甘いラブソングなんだよね。
「あぁ、チェリー。俺がこんなにキミが好きだなんて、キミは知らないんだろうな。もし、俺のことが信じられないのなら、俺を試してごらん。
君を悲しませたりしやしないさ。
俺のことが好きなら、冷たくしないでおくれ・・・」
うんうん、レゲエってこんなイメージだよね。
南国調のゆるい感じ。
最近の流行の言葉だと「スローライフ」な感じね。
この頃のストーンズは、とにかくレゲエのスタイルを取り入れたかったんだと思うんだよね。他の曲でもレゲエのリズムパターンを試したりしてるし。
でも・・・
ストーンズとレゲエってなんか今ひとつピンとこないなあ。
なんでだろ?
ストーンズって黒人音楽をよく取り入れてて、レゲエを取り上げてても全然おかしくないんだけどね。
う~ん・・・
きっと、ストーンズは「ゆるく」ないんだと思うなあ。
ボブマーレーみたいに、「レゲエ一本で勝負」みたいなら、それはそれで、まったく気にならないんだけどね。
やっぱ、とんがってて、切れ者で、反抗的で、既成概念をぶっこわす調な感じがストーンズな気がするよ。
「わかってて、バカを演じてる」みたいな感じね。
もしくは、一筋縄じゃ決していかない感じ。
きっと、「天然」じゃないイメージがあるから、違和感を覚えるんだろうなあ。
こんなストレートな歌詞と曲調の組み合わせは、ミックとキースからは絶対出てこない気がするね。