この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

チャップリン映画特集

2006-07-24 00:27:19 | 雑感
 22日の夜、その予告解説ともいうべき「NHK特集、喜劇王チャップリン秘蔵のフィルム400本が語る創作の秘密」を偶然観てしまったら、無性に「独裁者」が観たくなって、昔撮ったビデオ・ライブラリからそれを探し出し、夜中に観た。

「独裁者」を撮ったのが第2次世界大戦開始のまっただ中、しかもヒトラーが政権を握り、今まさにポーランド侵攻をめのまえにして世界に牙をむくその時だと再確認して、その勇気に驚かされる。

 ヒトラーとチャップリンは多くの共通点があるという。1つに誕生日。同じ年月に生まれたという。幼年時の不遇な生い立ち、同じような背格好。そしてちょび髭。これは、チャップリンの人気にあやかってヒトラーの方がまねたというエピソードを番組が紹介していた。そのチャップリンが善良な市民、床屋の役と独裁者ヒトラーことヒンケル役の2役を演じ分ける。

 ひょんなことから、床屋はヒンケルに間違えられ独裁者に祭り上げられる。

 やはり最後のシーンの演説が圧巻だ。かつて「感動する英語」の1つの章に納められ、ほれぼれしてしまったので、暗記しようと取り組んだこともあった。
 演説の内容は、そのまま今の世界に持ってきても十分通用するものだ。

 その他、「街の灯」のラストのすばらしさ。機械文明、資本主義の非人間性を先見のめいで見抜いてわかりやすく問いただした「モダンタイムス」。曲もストーリも素晴らしい「ライムライト」。どれも観てもらいたい映画ばかり。

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