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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

北イタリア個人旅行-フィレンツェとベネツィアを訪ねる(その5)

2011-06-15 23:19:28 | 山・旅行


    【2011年1月22日】 

 朝、7時に起きて荷造りをした後、8時にいつもの食堂で3回目の朝食をとる。メニューは何も変わらない。毎回一緒である。やはりちょっと飽きてくる。それでも、いつもどおり、目一杯食べる。


                                 
                                    【 相変わらず欲張りな朝食 】


 駅まではゆっくり歩いても10分かからない。しかし、大きな旅行かばんをゴロゴロ引きずっていかなければならないので厄介である。ヴェネツィアへの列車は10:30発のユーロスターである。時間があるので、荷物を部屋に置いたまま、駅前にある「サンタ・マリア・ノヴェラ教会」に行ってみることにする。それともう一度、この目で『花の大聖堂』を見ておきたい。

 ホテルから駅前広場に出て、ノヴェラ教会に向かう。前回の旅行を含め、この教会の前を何回も通ったが、一度も中に入ったことがない。駅の反対側の庭に入口があり、そこから入る。朝も早い時間なので、人も少なくシーンとしている。



   
           【 サンタマリア・ノヴェラ教会 】


 飾り気の少ない質素な教会である。



               
                       【 サンタマリア・ノヴェラ教会のステンドグラス 】


 ステンドグラスが美しい。

 外に出て、そこから大聖堂への道をたどる。行く手に大聖堂のクーボラの赤い屋根が見え隠れする。



                                      
                                            【 もう一度『花の大聖堂』の姿を見に 】 


 すこし曲がった道路を進むと、目の前に大聖堂の姿が現れる。やっぱり、圧倒的な迫力だ。その姿を目に焼き付けようと、じっと見入る。そしてもう1枚記念写真を撮る。
 


  
                【 フィレンツェ『花の大聖堂』と『ジョットの鐘楼』】


 去りがたかったが、踵を返し、中央市場の前を通りホテルに戻り、チェックアウトをして駅に急ぐ。30分前には行っておこうと思ったが10:10になってしまった。電光掲示板で発車時刻と行先のヴェネツィアの文字を追って発着ホームがどこか探す。すぐわかった。



                        
                                              【 電光掲示盤 】



 刻印機で時刻を打印し列車に乗り込む。指定席なので席の心配はない。ただ、荷物は座席に持っていけず、入口に近い場所に大きいなトランクを置くスペースがあってそこに置くことになっている。めったにないとは思うのだが、時々トランクを持ち去られることがあるという。なんていったってイタリアである。用心に越したことはない。あらかじめ日本で用意した長いワイヤーの鍵を2つのトランクに渡し施錠する。これで安心して席に着く。



        
                   【 ユーロ・スターで一路ヴェネツィアへ 】



 シートは通路を挟んで左右2席ずつで新幹線よりゆったりしている。向かいの席はスペイン系の顔をした愛嬌ある親子が座っている。どうやら通路と反対側の席も同じ一団のようだ。こちらの様子が珍しいのか、時折垣間見てなにやら笑っている。

 フィレンツェとヴェネツィア間は約2時間の距離で、途中第一目に降り立ってしまったボローニャがある。フィレンツェとボローニャの間には大きな山脈があり新幹線よろしく、多くのトンネルで通じている。雪景色の山をビデオに収めようとカメラを取り出すと、トンネルに突入する。再び雪景色が現れカメラを構えるとまたトンネルに。その様子を見て、前の席のスペイン娘がゲラゲラ笑う。2~3回繰り返すと、そのたびにボリュームを上げて笑う。向こうの席の親戚?のおばさんもつられて笑う。別に、笑わせるつもりでしているのではないが、大爆笑。結局、雪景色は撮れず、笑い顔をカメラに収める。

 食堂車でワインを買う。ハーフボトルのビンとゲラスを持って席に戻り、1杯目を飲んでいたら、車両がガクンと揺れてビンが倒れて、床やあたり一面にワインがこぼれる。床にこぼれたワインをティッシュやらタオルを動員して拭く。幸い向いの席に被害は及ばなかった。

 そうこうしているうちに、列車はパドゥバを過ぎ、メストレに近ずく。関空に行くとき、対岸の泉佐野市から連絡橋をわたって空港島に入るが、ヴェネツィアに入るのも、同じように対岸のメストレから長い連絡橋を渡って街に入っていく。
 その様子は、映画『旅情』でキャサリン・ヘップバーンが列車の窓から身を乗り出して、とうとうヴェニスにやってきたという喜びを全身で表わしているシーンを思い浮かべることで想像できた。
 私たちも、『とうとうヴェネツィアに来てしまった』という感慨を、同じシーンを見ながら実感した。




                                  
                                          【 あこがれのヴェネツィアに到着 】


 


  
        【 ヴォバレット乗り場から大運河を見る 】



                                                                【 つづく-その6にジャンプ 】

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