今日、2009年7月22日は朝から皆既日食の話題でいっぱい。京都では部分日食しか見られず、しかも天候は曇りで空は厚い雲の覆われている。あたりが幾分暗くなったことで、日食が始まったことがうかがえる。
日本ではトカラ列島や屋久島、奄美大島などで皆既日食が見られるということだったが、雲がかかってそれらの島の多くの地点では、見ることができなかったようだ。それでも根性のある人はたくさんいて、はるか南の海に船で行って観測をしたひとがいるようだった。
46年ぶりというから、前回の時は中学生だったことになるが、曇りガラスにススをつけ校庭かどこかで太陽を観察した記憶がある。今、こんなことをしたら眼を痛めると言ってしかられる。
このブログは映画の話題を中心にしているので、
映画の話に移そう。
原作は石川達三の小説で、九頭竜川ダムの建設を巡る汚職事件の内幕を描いた政治ドラマである。監督は政治ドラマを撮ったらこの人の右に出る人はいないという山本薩夫。
配役がすごい! 宇野重吉に三国蓮太郎、それに仲代達也。若き日の中村珠緒も京マチ子もでている。そのほか、西村晃、大滝秀治、北村和夫、神山繁、永井智雄、根上淳もいてそうそうたるメンバーである。
話の内容は下記のページにあるのでそちらを見て欲しいが、汚職・政治腐敗を巡る話である。面白いのは、当時の歴史・経緯を知っている人だったら実際の人物を当てはめることができるから単なる娯楽映画でなく真実の一面を見る映画になっているということである。(配役と歴史的人物の対応は下記のページ参照。)
《 周りは金色の栄光に輝いて見えるが
中の方は真っ黒に腐っている 》
写真は、今日の皆既日食の写真で、それには罪はないが、上の文句は映画の冒頭に出るタイトルである。
まさに、昨日腐りきった自民党政府がようやく解散し、それを見透かしたような今日の「金環蝕」!
今晩は、この名作を改めて観るることにしよう。
「金環蝕」の解説のページ