「タチカタバミ。」
花を支える茎は細くて折れそうで
葉は少し薄めの柔らかな緑色
花の色は控えめで小さくて
風が吹いて揺れても
折れない、だけど
踏んでしまわないように気をつけないと
気付かないまま傷つける
姿かたちが美しいから可憐だから
だから傷つけないように
そして守ろうと思うのかな
違う、そうじゃない
そう言いながら
草はむしり
花は摘むという
自分のなか
時々気付かされる現実に
本当は奥に潜む汚れに
幾度となく触れて
私はいつも自分のずるさを知る。
花も草も木も
風や空気や香り
月や星や太陽
鳥や生き物全て
人は大切だと思うものを
意のままにして
いつか大切だったこと
忘れていくんだろうか
違う、そうじゃないといいながら
むかしむかし
ずっとむかしにあった美しいもの
一体どれだけ消えていったんだろう
もう27年以上前かな
夏休みに泊まりに行くと
畑で真っ赤なトマトにお砂糖をかけて手渡して
私を戸惑わせた父方の祖母の
荒れた手を何故か思い出した。
そしてそれがとてもとても美味しかったこと(意外でしょ?)
畑を作るために摘み取った草は
畑を肥やすための肥料にしていたんだ。
それで私も「じっとしてちゃ駄目」って
庭の片隅ささやかだけど
ミニトマトとトマト
ハーブを植えてみたの
上手くできるといいな
夏休みの頃に
子供たち「美味しい♪」ってあの時の
私みたいに笑ってくれるかな。
少し沈みがちの毎日も
何かに気付く為の時間。
きっとそうだね。
そして一歩、歩かないとね。
どんな一歩でも歩かなきゃ。
歩幅、小さすぎかな^^;