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Letter

  

 あなたに逢えて 良かった。


  ありがとう。


  春の雨。 



  

青い電話。

2009-03-30 14:29:58 | Weblog

 

青い空を見ていたら

浮かんだ 青い公衆電話

ずっと昔のこと。

 

冬の夜

シャンプーで濡れた髪のまま

コイン握り締めてドアを開けると

濡れた髪は凍ったように

すぐにシャリシャリと音を立てたよ。

小走りで五分

駅の公衆電話。

 

聴かれたくない話じゃなくても

家の居間の電話では話したくなかった。

せめて玄関に電話があったならと

今時 考えられないような

可愛らしい望み。

 

いつもコインを入れるとき

深呼吸してた気がするんだ。

3分間が過ぎてコインが落ちる前に

音が鳴ったよね?確か。

慌ててコイン入れて また話して

何枚のコインで

彼と話したんだろう。

 

でも終わるときの「さよなら」は

曇った電話ボックスのガラスに書いただけ

声には出来なかった。

私はいつも言わなきゃいけないことを 

声には出来なくて

いつも紙とペンが必要になるんだ。

 

今もあまり変わらないな。

 

あの電話ボックスの公衆電話が

青かった気がするのは

わたしの記憶違いかな・・・。

 

 


スタンス。

2009-03-28 08:26:14 | Weblog

 

目を背けたくなるような

内側に潜むもの

気付いていなかったわけではなくて

気付いていたからこそ

隠そうとしていたのかもしれない

 

白でありたいと願い憧れる自分とは別に

紅を曝け出したいとそして楽になりたいと

私の中には一体どれだけが

波打っているんだろう

 

 

秘めた感情

押さえ込んでいた思い

 

少しだけ

打ち明けてみようかな。 

 

 

 

 


to the south

2009-03-27 16:37:48 | Weblog

 

深呼吸ひとつ。

ここである人が私を落ち着かせる為に言ったこと

(「大丈夫?はい、吸って、吐いて。吸って、吐いて。吸って、吐いて、吸って吸って吸って」)・・・って

ここで緊張の糸が緩んで何時までもコロコロと笑えたんだった。

そんな風に優しい想い出ひとつ思い出してから

ハンドルを握ってエンジンをスタートする。

だって久し振り一人のドライブ

ちょっとした用事を頼まれたお陰で

思いの外の自由時間。

気ままに車を止めたり脇道へ入ってみたり

道すがらの渓谷 橋の上

高所恐怖症ではない筈だけれど

数日の雨と雪で流れが急になっているのかもしれない

渓流のたてる水しぶきと音 そこに吹く強い風が身震いを呼び

そして足が竦むのを手伝った。

それでも 澄んだ流れは 日の光でキラキラと光っていて

たった50キロ 南へ走っただけで

咲き始めていたサクラに逢えた

一番早く咲き始めたサクラは多分きっとソメイヨシノ

蕾の色は誰かの声に頬を赤らめた少女みたいにピンク色に染まってた。

開き始めの花びらは通りすがりのドキドキを見破られないように

その色を隠しはじめたのかもしれないね。

私の街のサクラはまだ咲かないけれど

このお花より少し色濃い花色。

幾人もの笑顔を誘い幾つもの旅立ちを見送り

彼や彼女を見守り立ち続ける

そして私に微笑んでくれる。

色んな場所で色んな物語を見てきたサクラの樹は

だから色んな表情を見せるのでしょうか。

 

自然の中に自分や誰かを垣間見ることは

とても贅沢な感覚だけれど

ただ精一杯にそこに在る

そんな存在に助けられていることも事実。

その力強いいでたちと

消え入りそうに美しいもの

儚くもあり健気でもあり

脆くもあり強さも秘めながら。

 

そんな桜の一輪。

今日

南へ50キロの短いドライブ

とても贅沢で素敵な時間でした。

深呼吸と桜と忘れ物が運んだ幸せです。

 

次女の入学の頃には

この街の桜も一輪

咲いてくれるかな。


不器用。

2009-03-25 09:12:26 | Weblog

 

 

 

今朝の雪はまるで

花びらが舞い踊るみたいに

花に憧れるみたいに。

 

淡い色にまるで

頬を寄せるみたいに

愛しくて愛しくて仕方ないみたいに。

 

何時行かなければならないか

雪には解らないから

包むしかなかったんだ。

 

離れてしまうのが

怖くて仕方なかったから

冷たいまま抱くことしか出来なかったんだ。

 

ほんの短い間の

同じ流れの中で

確かめようとするみたいに。

 

 

 


こころに咲く花。

2009-03-21 20:16:47 | Weblog

 

 

桜の花はまだ先だから

ユキワリソウに逢いにいって来ました。

暖かい春日にも

森の中をそよぐ風は

流れる空気の温度を少し下げていて

小川の流れはキラキラと輝いていて

木漏れ日の射していない場所

でもそこで 咲いていました。

声のない花は

誰も傷つけず

でも

誰もを癒す。

 

声が出せるということは

何かが出来るということは

傷つけてしまうことなのかもしれないね。

 

でもお花みたいに

何もしないまま

誰かを癒したり

守ったりは出来ないから

だからきっと必死になるんだね。

大切なもの 大切なひと

包もうと 守ろうと

必死になるんだね。

 

それで いいんだよね。

 

ユキワリソウは

さっきより少し冷たくなった空気を感じながら

今は誰の心を包んでいるんだろう。

 

思ったことひとつ。

 

薄紅の桜色変え誰が為か 

闇灯る朱に染む花の涙よ。

 

 

ライトアップの美しさは

本当の桜の花の 姿ではないような気がします。

桜の花も狂気など感じさせたくはなかったでしょう。

蕾の膨らみ

咲き誇るとき

舞い散るとき

きっとこのユキワリソウと同じに

咲いていたかったのでしょう。

 

ひとは

見せ方を変える

ひとの

見方を変えるべく。

でも花は

きっと

咲きたかっただけに違いない。

ひっそりとでいい

 

ただそこに

咲きたかっただけに違いない。

 


回想、そして今。

2009-03-19 15:36:28 | Weblog

 

中途半端に都会を知っていて

時々この場所に苦痛を感じたことがあった。

だけど人ごみの中の孤独ほど辛いものはなくて

わたしはきっとそれに耐えられないから

一人っ子に生まれたのかななんてこと思った。

疎外感を感じると一人になりたがった。

一人でいるときの孤独は

二人でいるときの孤独より

遥かに楽だから。

一人でいる時に涙は流れてしまっても

息が苦しくなるようなことはない。

 

幼い頃

父と母はよく喧嘩をしていて

布団の中で震える夜に

揉め事は苦しいと知った。

父はお人好しで子煩悩

昼間は穏やかだったけれど

夜、お酒を飲むと人が変わった。

だけど子供ながらに

傷つけているのは

父ではなく母のほうだと思った

言葉は刺々しくて

高い声で言い放ち

私にも当たった。

父は母が当り散らした翌日は決まって

私に言ったんだ「いい子のままでいろよ。」って

大きな父がとてもとても小さく見えて

穏やかさは何よりも家族の財産だと思った。

昼の穏やかな父のまま

いつもいさせて欲しいと母に願った。

 

 

擦れあうのは嫌い

だから言葉を呑んだ

何も言わず言う通りにする。

それが少しだけ崩れたとき

歯車が狂って

ギシギシと歪んだ音を立て始めた。

きっと崩したのは私だったんだと思う。

 

 

孤独が包む重苦しい夜には

私はまたひとりになりたがってる。

二人でいることの孤独。

それに慣れなくちゃ

わたしはいつまでも

我儘な子供のまま。

そして掛け違えたボタンを

ゆっくりと元に戻さなくちゃ。

そうしたらきっと

二人でいる時間は

また柔らかい時間になる筈。

 

 

今父は 昼も夜も穏やかで

母は高い声をあげることもない。

穏やかに

他には何もないけれど

穏やかに暮しています。

 

春霞に包まれたこの街で

穏やかに。

 

 

 

 

希望があるのが明日なんだよね^^v

 

 

 

 

 

 

 


mail

2009-03-18 15:16:26 | Weblog

桜の花は もう咲きましたか。

君住む街の。

 

 

今日は良く晴れています。

風は音をたてて吹いているけれど

もう、冷たさはなくて

遠くの山並みもすぐそこの山も

春霞に包まれて

紗を掛けたようです。

今年も春がやってきました。

桜の花の蕾は空に向かい。

花開くときを待っています。

蕾が開いたら

お知らせしますね。

きっとその頃そちらでは

もう花嵐に花びらが舞い

新緑が目に眩しい頃でしょう。

 

桜の花は もう咲きましたか。

あなたの住む街の。

 

もしも咲いているのなら花便りを

風に乗せてくださいますか

今日は東風が吹いているから

ここで私はそれを待っているから。

 

 

 

 

恋してた頃を思い出して

届けることのないmailを綴りたくなるような 

今日は穏やかな春日でした。

 

 

 

 

 

 


果てなく。

2009-03-15 08:09:19 | Weblog

 

何故言えましょう

雪の果などと

 

 

そこにあなたが立っていた

そこで優しく微笑んでいた

そしてそうっと抱いていた

そのこと全てが

雪の果などと

どうして言い切れましょう

 

 

春の嵐のすぐあとで

消えてゆきそうに降りてきて

さわさわと風の吹き

風に逆らうこともせず

舞って溶けたその雪に

重ねることなど出来ません

 

 

何故言えましょう。

雪の果 雪の果などとは

私には到底思えないのです

 

 

 

そこにあなたが立っていた

そこで優しく微笑んでいた

そしてそうっと抱いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 


しなやか。

2009-03-13 15:13:44 | Weblog

 

ついこの間やっと咲いた白梅は

今日 雨に濡れていてね。

風が強くて枝を揺らすから

こっちに顔を向けてくれなくて。

 

でも別の一輪じゃなく

何故なのか その花が私を捉えて離さなくって

写真を撮った後もずっと傘をさして見ていたんだ。

このお花は学校の敷地の中にあって

ああもうすぐ 子供たちも授業を終えて

校舎の外に出てくるのかななんて

そんなことを ぼうっと考えながら

ずっと見ていたんだ。

風は冷たいし 雨は強いし

だけど

お花って凄いね。

散り急がず

まだ 綺麗なのは

一番幸せに輝くのは これからだよってね。

 

風に散るんじゃない

雨に流されるんじゃない。

 

不思議な声はいつも

どこからともなく聴こえて 胸に残るね。

 

風に散るんじゃない

雨に流されるんじゃない。

 

 

雨の白梅、しなやかでそして

とても 綺麗だったよ。

 

 

 

 

 


泣き言。

2009-03-12 11:24:35 | Weblog

 

約束を守れない。

 

瞼に出来た傷

これは長い前髪で隠せる。

身体の痣だって

見えるところにはないし

動けないほど酷くないけど

泣きはらした酷い顔

それから駄目

心が折れちゃった。

 

「折れちゃった」ってそう自分で残してるくらいだから

本当は折れちゃったんじゃなくて

「折れそうってだけ」なんだ。

まだ大丈夫。

 

だけど踏みつけながら

上から私を見るその目からは

私に対する憎しみしかもう

感じなかった。

 

あると思おうとしていた

捻じ曲がってるけど「愛」だと思ってたもの

それはもうないんだって

やっぱりないんだって

そう思った。

 

痛いのは

身体なんかじゃなく

こころなんだ。

 

今日はわんちゃんの散歩もお預けだ。ごめんね。

 

 

朝焼けは雨の兆しって聞いていたけど

好天の兆しの朝焼けもあるって。

きっと よい方向に向かえる。

うん、きっと 今が一番悪い時なだけ。

 

泣き言、ここに書いてたら

少し前向きになれた。

 

ここは私にとってそういう場所です。

 

 

 

 


花便りはもう少しあと。

2009-03-09 14:03:04 | Weblog

宵の朧月。

あぁ寒くても

やっぱり春なんだと

 

浮かびませんか。

ぼんやりと

朧月夜のその中で

狂おしく咲く桜の花が。

 

咲いてそして

花嵐に舞う桜の花が。

 

散ってしまう

儚いから美しい。

けれど

やっぱり

もう少し

もう少し 待っていたいな。

 

花灯りその上に

朧月浮かんでいたら

素敵でしょうね。

そんな夜は きっと静かに

少し 飲みたくなっちゃいそうです。

 

(どちらにしても わたし気が早いですね^^;)

 

 

 


まだ寒いからね。

2009-03-06 15:02:50 | Weblog

 

まだ、固い蕾

桜の花 蕾のころ

いつも想うことは何故か同じ。

 

 

咲き急げば 花冷えに負けて 

綺麗な時は長くは続かないから

どうか 急がずにゆっくりと咲いて。

 

そんな風に思う。

 

子供たちが年頃の所為もあるのかな。

 

 

庭に咲けぬまま 固いまま

枯れ色に色を変えた椿の蕾に

私自身の閉じたままの何かを感じつつも。

 

数日前の南アルプスと蕾を携えた桜の枝に

 

今年もまた

 

「どうか 急がずにゆっくりと咲いて。」

そう願ってしまいます。

 

 

 


出逢い。

2009-03-03 09:57:40 | Weblog

 

 

あなたに声は届くまい

あなたの声は聴けぬまい

けれども

すぐに消えぬ程

一抹の風に溶けぬ程

過ぎがてに 

焦がれて恋うた あなたゆえ

忘れることが出来ずとも

仕方のないことと思えます。

 

 

 

「ウグイスカグラ」 その花は 

ひっそり咲いていたんです。

冬に忍んで浅い春

慎ましやかに咲きそして

「未来を見つめる。」

そがこの花の花言葉。

 

人にも花にも言葉にも

過ぎがてに・・・ 

出逢ってしまう

そんな何かはあるんですね。

 


No image

2009-03-02 12:16:52 | Weblog

捉えどころのない人の心の内側

それはイメージするしかないのかな。

描く自分は自分の中も含めて

もしかしたら幾つものパターンがあるのかもしれない。

 

わたし、というひとの色は

色は何色なんだろう

明日の色、昼間の色

夜の色があるのかな。

 

わたし、という人の名前は

わたしに似合っているのかな

近頃偶然にも二人から

イメージと違う名前だって。

 

わたし、という人の心は

自分で思う程弱くない

だってここまで来たから

そしてここに居るから。

 

だけどわたし

今わたしの中のわたし

「No image」

 

そんなどうでも良いこと(?)を

考えてた。