その花は雨に濡れ
たった一輪
ひっそりと咲き
ひとりっぼっちに見えた。
でもね。
気付いているのかな。
見上げればその先
あなたが 雨に濡れぬよう
まるであなたを守るよう
揺るがぬ愛で守るよう。
吾亦紅 われもこう ワレモコウ 我も乞う 我も恋う。
---------- 陽の光 仰ぎて見やるその先に 木賊の色の 傘に気付けり ---------
その花は雨に濡れ
たった一輪
ひっそりと咲き
ひとりっぼっちに見えた。
でもね。
気付いているのかな。
見上げればその先
あなたが 雨に濡れぬよう
まるであなたを守るよう
揺るがぬ愛で守るよう。
吾亦紅 われもこう ワレモコウ 我も乞う 我も恋う。
---------- 陽の光 仰ぎて見やるその先に 木賊の色の 傘に気付けり ---------
心ひとつで 見え方はまるで違ってて
でもそんなことみんな
隅っこではちゃんと解っていて
それでも
解き放てない時が あるよね。
そんなとき どうしますか?
私は・・・
誰かの 言葉を聞く
誰かの 思いを知る、ほんのひとかけら。
それで 助けられたりしていたんだ。
でも 雨が降っても雲っていても
そこに行けばお月様見えていたそこへ行って見たら
もう 見えなくなっていました。
いつの間にか
その心に 雲が掛かったのかな、辛い思いをしたのかな。
「唯、ちゃんと居在る。」
それだけは 知れるから
ここでね、その場所の主に 幸せが 降り注ぐこと
それを祈っています。
助けてくれた言葉は ちゃんと胸に仕舞ってある。
いつか また お月見出来るかな。
風が雲を流していって
ふわっっと 現れるかな。
フロントガラス曇らせる雨のなか
佇むその影が
淋しそうで悲しくて。
だからといって
そこへ行って
優しく言葉もかけられなくて。
心配で心配でたまらないのに
身動きが出来なくなるそんな時があるね。
心の中にあれもこれも溢れているのに
言葉を声に変えられないそんな時も。
雨に濡れ佇む影を 唯じっと
同じ雨の中 見つめるだけで。
何故、顔をあげないの 俯いてるの。
雨の雫は そんなに冷たいかな。
何故、こっちを見て 笑ってくれないの。
君に振り向いて欲しくて
わざと少し 冷たくしたけど
僕は君を 悲しめたかったわけじゃない。
ねぇ、顔をあげてよ 近くに来てよ。
僕はまだ 君を守りきれないのかな。
ねぇ、それなら僕が行くよ 君の側に。
だから振り向いてくれるよね
わざと困らせてるだけだよね。
君が僕から 離れていくなんてありっこないんだ。
------傘叩く 雨音に流る君の声 俯くままに 白露来ぬよう------
気付いてるよ。
書いているのは夢物語だって そんなこと。
でもね。いいんだよ。
片思いみたいな
苦しくなる、そんな時が重なるのも。
でも ひとつ 思うのは
信じることが出来ないのも
信じてあげられないのも
信じさせることが出来ないのも
そう思わせる何かが 見え隠れしてる所為。
夢の中歩いてるそれだけだって
そんなこと知ってるよ。
気付いてるよ。
でも 何も感じなくなるのが怖いんだよ。私。
悲しみと切なさと 何時も隣り合わせの
優しさや
心に沁み そこから湧き出すもの。
手を緩めたら「するり。」と
ほら、 零れ落ちるから
痛いくらい握っていて
わたしの手を包んでいて。
心を掠めるだけで通り過ぎ
そして遠く離れてしまうのを感じるのは
とても悲しくて。
戸惑いながら振り返りながら
ふらついた足取りで歩いていたわたしに
気づいてくれたあなたに
もう少し 甘えてもいいかな。
出来るのなら今
伸ばした指の先。
その場所にいて欲しい。
いつかきっと 変わっていく身体のラインに
そして いつの間にか増えて 刻まれる皺に
このままだと戸惑って中身の無い薄っぺらな
ただ性別が女性というだけの女になると。
そんなことを綴ってある 19の頃の日記。
今では 色褪せた日記を書いた頃
そのとき 感じていた数々の思いを
きっと 噛み締めていたのだろうに。
恋をして 敗れて また恋をして
涙して 笑って また泣いて
出逢った 穏やかで包容力のあるその人と
歩いて来ていつの間にか 何もかも忘れてた。
逆らわずいたから 変わっていく身体のラインを
とても 愛らしいといえない刻まれた皺を
穏やかさを蓄えた女性の一部に変えることが
このままじゃ出来ないから もう少しもがこうと
思い出して少し振り返って 手に取った日記。
移ろいとともに きっと変わったこの頃
あの日のまま 変わらない数々の思いも
もう一度噛み締めてから 歩けるかな。
恋をして 敗れて また恋をして
笑って 涙して また笑って
それでも 愛しく思えてたあの頃の私に
笑顔で手を振れるよう 「もういくね。」と
誰の所為でもなく 私自身が
何も出来なかったこれまでの日々を
振り返ることだけじゃ足りないから。
ここまでの これからの 私に戒め。
知ること それは とても難しいこと
例えば ずっと一緒に暮らしても
心の奥底 理解してあげられているかなんて
全然 解らない。
日常には 現実には
心の機微を汲み取ろうと
必死になって 悩めば悩むほど
逆方向に進んでしまう迷路みたいなものが必ずあって
それでも 一緒にいて
手を取り合わなくても 助け合っていて
ゆっくりすぎて待たせながらも 急いで追いかけてでも
それでも 一緒にいて
時が過ぎて 皺くちゃになって
「ちょっと休もうか。」って そんな時に
愛してるのかとか 大好きかどうか
解るのかもしれないね。
全てはね。
まだ解らない。
誰かをちゃんと 理解するって
解ってもらえるように 誠実でいるって
ほんの一瞬の迷いの中で
出来るようになる事じゃないよね。
とても とても 難しくて
とても とても 大切なことだから。
どんな場所に居ても
そんなものは関係なくて
きっと心を許した誰かには見えることが
わたしには見えないだけ。
知れない 計り知れない想いを
唯 思い浮かべて
寂しいなんて どうかしてるね。
動けない。
歩かなきゃ、いけないのに。
暗いと思い込んでる 今の闇も
ほんとうは 漆黒なんかじゃないの
それは解かっているけれど
必ず そこには 照らし続けてる光があること。
こんなんじゃ 駄目。
ちゃんと 歩かなくちゃ。
わたし 一体、 何してるのかな。
此処から見える山並み
白く霞んで
小さな足音を立てながら
秋めいていく。
今朝の空気は 肌に冷たくて ひんやり。
移り行く 季節の狭間。
去っていくもの それを送るもの。
それぞれの 心残りを 名残に変えて。
白い朝。
風は流れる。
暗い夜のなか そこに張られた
キラキラと朝露を纏った 蜘蛛の糸を抱き込んで。
目を閉じれば
声が 聞こえてくる。
「もう 僕は行くからね。」
目を閉じれば
声が聞こえてくる。
「すぐ傍まで 来ているよ。」
風の音が 伝える。
「もう 僕は 行く・・・から、ね。」
秋雨の匂いがする。
誰も傷つけない鈴の音が
足音で驚いて声を失わないように
そっと 外へ出て見上げたら
今夜 東方遥か 38万4400km彼方に浮かぶその姿と
そこから舞い降りて 影を造るその光と
さらさらと吹いて去る その風の中で
きっと解けていく。
解れていく。
グラスの中 氷が溶け なくなる頃に。
きっと解けていく。
解れてゆく。
心地よい眠気が 私を誘ったら
逆らわず ゆっくりと 眠るの今夜。
(そんなわたしのなかに存在するもの。)
涼風の流れる夜 追い払う 危うい想い。
輝けども 輝けども その白い月よ。
一度たりとも この手に触れることなく
全ての形あるものを 照らし続け
全ての形なきものを 包み続ける。
そうして 少しづつ離れていく その白い月よ。
ならばいっそ 募るだけ募らせて 危うい想い。
溜息と吐息を混ぜ そこへ向け
吹きかけてみましょうか。今夜。
心がキュンとなるような ブログに出逢った。
ここ暫くお邪魔していたブログだったのだけれど。
コメントを 残すことも出来ず 唯、触れていたその綴りに。
誰かに寄せたのでしょう その想いの欠片に。
息が苦しくなったのは
ブログの主に助けられていたからなんだと思う。
なんの嘘も 偽りもなく
近付くことも 触れることも しなかったからこそ
日常では 表に出すことの出来ない一部分を曝け出せた。
勿論、一方通行だったけれど。
その方の想いが きっと叶いますようにと
この場所で 目を閉じて 願い事ひとつ。
シルバーの四葉のクローバー 私のキーホルダー
鍵は4つ。
家の鍵、二つ。
車の鍵、一つ。
会社の鍵、一つ。
昨日はどうしても 涙を堪えることが出来なかった。
目を開いて何かを見ても
目を閉じても
唯々零れ落ちて 止めることが出来なかった。
おかげで今朝は酷い顔。
ひとつの鍵を 返すことに決めました。
これで鍵は 3つになる。
家に居て 子供達を迎えられる。
仕事とプライベートの境目のない場所から離れて。
私が仕事を辞めたいと伝えた後
「逃げるのか。」と主人に 義父はそう言ったそう。
義母は「追い出したように見られる。」と
主人は言ってくれたらしい
「また世間体か。」と。
「それならば もう少しちゃんとした扱いをしてやってくれ。」と。
甘えなのかもしれない。
でも 耐えることが出来なくなったの。
五年と少し前
私が仕事に関わるのを拒んでいた理由の通りになった。
あの時、引き受けなかったら 今も皆 笑顔でいただろうと
そんなことを思うと 心の中が 後悔で一杯になる。
これから私の事 どんな風に言われるか解らない。
でもいいよ。
どんな悪い嫁と言われても
言われるままを受け入れようと。
帰宅した主人の 最初のひとこと。
「悪かったな。」
私、心の中で「ごめんね。」ということしか 出来なかったよ。
「ありがとう。」 奥底では 解っていてくれたんだね。
わたしは お馬鹿さんです。
今は擦れ違ってしまっているこころとこころ。
多分どちらかが それに気付かなければ
人に言われるままの「仲のいい夫婦。」でいられたのだろうと思う。
限界が近いのかな。
私には精一杯だった。
---声なくも 耳に伝えば 鈴虫の 音色心を 満ちる幸知る---