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「女王蜂」DVDにて

2005年06月12日 | cinema-japan
DVDで『女王蜂』を観ました。

「市川崑」+「石坂浩二」コンビによる金田一耕助シリーズ第4作にあたります。1978年の作品。


昭和27年伊豆。月琴の里と呼ばれ、源頼朝の末裔といわれる大道寺家に三人の青年が招かれていた。一人娘である『大道寺智子(中井貴恵)』に求婚する為であった。
『智子』は19歳を迎えるにあたり、月琴の里を離れ京都に行くことが決められていた。その日が『智子』の19回目の誕生日だった。
その日の朝、時計台から悲鳴が響き渡る。求婚者の一人『遊佐三郎(石田信之)』が時計台の機械室で頭を割られ死んでいた。立ちすくむ『智子』の前に『多門連太郎(沖雅也)』が現れるが迫りくる足音に時計台から走り去っていく。
その日、『金田一耕助(石坂浩二)』は京都の『加藤(大滝秀治)』弁護士の依頼により、月琴の里に向かっていた。彼の袂には一枚の手紙を携えられていた・・・


横溝正史の金田一シリーズは21世紀の今日に至るまで多数映像化されてきましたが、小説のイメージに一番近いといわれるのが「石坂浩二」でしょう。(一番数をこなしているのは「古谷一行」ですが・・・)
犬神家の一族
獄門島
悪魔の手毬歌
そして『病院坂の首縊りの家』の五作品が彼による金田一になります。

このシリーズの特徴にオールスターキャストが挙げられるでしょう。上に上げた以外に
高峰三枝子」「司葉子」「岸恵子」「仲代達也」「萩尾みどり」「加藤武」「神山繁」「小林昭二」「伴淳三郎」「三木のり平」「草笛光子」「坂口良子」「常田富士男」などなど、故人も多数含まれますが、凄いメンバーです。

この作品は「石坂=金田一」五作品の中では一番地味な作品かもしれません。死体の見せ方が普通な為なのと殺し方が平凡な為と思われます。動機も少し弱いかな・・・
金田一シリーズは怪奇的なイメージが強いために敬遠されている方が多いかもしれませんが、飄々とした『金田一耕助』とワキを固める人たちとのやり取りはとてもユーモラスに描かれ、見終わった後に嫌な感じが残ることはありません。犯人の動機が過去に起因する場合が多いので、映像化のとき苦笑する絵作りになってしまう場合が多いのですが、(本作でも「仲代達也」の学欄姿などなど)その辺はお約束として、一度観てみてはいかがでしょう。

評価 星 みっつ


P.S.
失礼な云い方ですが「萩尾みどり」。今の姿からは想像できないくらい、可憐です。


横溝正史については小説家「早見祐司」氏のサイトが分かりやすいと思います。
横溝正史メモリアル

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2 コメント

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TBどうも (kaz.)
2005-06-12 19:48:21
やっぱり石坂浩二さんの金田一が今でも一番ですね。

原作のイメージにピッタリです!

こちらもTBしておきます、どもっ!
返信する
こちらからもTBです (plum56)
2005-06-12 23:56:25
私も冒頭の学ランシーンはちょっと無理を感じました。

学ラン二人と赤い着物の取り合わせは美しいのに

顔がアップになると…(汗)



石坂金田一、いいですよね。

五作品で終わってしまったのが惜しまれます。
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