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保育

2008-01-23 21:28:11 | 日記・エッセイ・コラム

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街で保育の姿を見ることが少なくなった。

久しぶりに、街頭で子育ての姿を目にすると、ホッと心が安らぐ。

誰しも幼い時期があり、育まれた記憶があり、こうした光景に懐かしさを覚えることだろう。

しかし特に、戦時下にその時期を過ごした者には、ほろ苦く、そして、まぶしくもある光景なのである。

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拉致

2008-01-21 01:18:42 | 日記・エッセイ・コラム

拉致と言うなら、半世紀前、わが国は韓国朝鮮から、数十万人の壮丁(そうてい)を「勤労動員」と称して「拉致」して来たのだ。

たとえば、相模湖畔に二千体、秋田の鉱山に三千体など(さらに北海道には無数)の遺体(遺骨)が埋められているという。

目黒区の祐天寺にも千体以上が納められていて、そのうち身元確認可能な百体が、このたびようやく、韓国に里帰りすることになった。

拉致問題の根本解決には、まず日本側が「借り」を返すことから始めねばならない。

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老人

2008-01-20 00:26:13 | 日記・エッセイ・コラム

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古代とは言わなくても、たとえば江戸時代と較べて、はるかに便利な生活をしているはずの現代人が、主観的な「幸福感」では、必ずしも先祖より幸福とは言えない。

人の主観はアナログ的知覚認識に基づき、各自の人生の主観的な幸福感の総量は同等という説がある。

「若い日の苦労は買ってでも体験しろ」と言う。若い時に苦労した人は、晩年、ささやかな平安を極上の幸福と感ずる。

特養の老人達を見ていると、同じレベルの生活に満足している人と不満な人とがいる。わが姉はそのうちで、最も幸せな部類の老人である。

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青年

2008-01-19 00:20:19 | 日記・エッセイ・コラム

思想はすべて実現してその終末に達するものなり。人その思想の実現を見て、彼はすでに彼の最終期に達せしなり。

つねに若からんと欲せば、つねに実現せられざる思想をいだかざるべからず。青年は夢想する人なり。夢想つき、利害を知覚するにおよびて、彼は老物と化せしなり。

つねにインポシブル(不可能)を計画する人、つねに大改革を望む人、つねに詩人的にして夢想する人、つねに利害の念にうとき人、つねに危険を感ぜざる人、これ青年なり、壮年なり。

すでにポシブル(可能)を計画し、すでに温和主義を主張し、すでに散文的にして実務に着目し、利害の念にするどく、脚下に注意するものは、彼の齢(よわい)を重ぬる幾回なるを問わず、彼は老物にしてすでに廃棄物なり。  (内村鑑三)

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