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マリヤ

2008-01-12 01:17:32 | 日記・エッセイ・コラム

Maria Mariya

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映画「マリヤ」を観る。時代考証などはしっかりしているとの印象。問題はカトリック教会が永く固執してきた「聖母」の解釈である。

映画では、「婚約後結婚までの1年間は純潔を守ること」が問題とされている。

「聖母の無原罪(処女性)」に直接言及しない点は、さすがに21世紀の映画らしく、4世紀のヒエロニムスの桎梏(童貞主義)から半ば解放されていると言える。

しかし、エリサベツの奇跡との対比が曖昧(あいまい)な点は惜しまれる。「老女懐妊」と「少女懐妊」という2つの奇跡の対比をきちんと示していれば合格点なのに。

[(注) 主イエスの誕生の奇跡は「父親は誰か?」と言った下世話な関心が介入する余地のない、厳然たる、歴然たる奇跡。つまり、エリサベツの「老女懐妊」と同様にマリヤの懐妊も(誰にでも分かる)奇跡、すなわち「少女懐妊」。イザヤ書の予言「見よ少女(アルマ)が身籠って男の子を産む」を「処女が身籠って」と訳したのはヒエロニムス(AD400年頃)の誤訳]

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