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Gymnos ethos ~まっさらな気持ちで~

日記:
心に思ったことを隠さずに吐露したり
発見したこと思いついたことを包み隠さず
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げんさん、やすらかに。

2008-01-30 01:31:56 | 「家族の絆」
げんごろう。1月29日永眠。17歳。おいらの家では15年間。

 弟は、どうしても生き延びさせてやりたいと、
休診だった医者に無理を承知で頼み込み診てもらったらしい。
母さんは「家で静かに死なせてやれ。」
と、言ったらしい。
母さんのいうことももっともだし、弟の気持ちも十二分にわかった。
みんな、げんさんを思っていたんだなぁ。
 仕事を終わらせ、小雨の降る中、実家に戻った。冷たくなったげんを触るや、
どっと内に溜めていたものが涙と共にあふれ出て、しばらく止まらなかった。
 げんはピアノが好きだった。あまり巧くないおいらのピアノ。弾くとどこからか
やってきてピアノの上に乗っかる。そのまんま、聞き入っていることがあったっけ。そういえば就職するくらいから4,5年、ピアノをげんさんに聴かせていなかったなぁ。げんは大好きだったのに。。。
 もう元に戻れないんだ。もう取り返しは効かない。せめて荼毘に付す前に聴かせてやろう!そう思い、すぐさまピアノに向かう。
 母と弟はげんさんのお別れ会をやったらしくて、酒を呑んでベロンベロンになっていた。げんの好きだった(というかほぼ、おいらはこの曲しか弾かなかった。)
『月の光(ドビュッシー)』をゆっくりとかみ締めながら弾き始める。
 弾いていると母と弟も起きだしてきた。
「ああ。なんで死ぬ前に聴かせてあげられなかったんだろう。」そう思うと涙が止まらなくなった。母も弟も泣いていた。
 げんにはきっと届いていた。久しぶりのピアノ。つっかえつっかえでテンポもグチャグチャ。おまけに泣いてたし、聴けたものじゃない。
「へたくそや」
そうダメ出しをしながら空に昇って行ってるみたいで。

げんさん、ありがとな。おいらもげんの様に自由奔放に生きていくよ。

どんなに逃げても避けられないもの

2008-01-29 01:19:54 | 「家族の絆」
深夜、弟より電話があった。
「げんさんの様子がおかしい。」
そう、すでに15年以上も生きている老猫は今、自分自身と戦っているのだ!


「猫又になる!」


そう、今も家族で言ってる。それほど年を取っている。
「そろそろ人間の精気を吸いますかな?」
続けざまにみんなが冗談を言い合う。
我が家のドン的な存在。
機嫌が悪ければ引っかき、噛み付き。
機嫌がいいと愛想を振りまき、「ごろごろ」と喉を鳴らす。

若いときはそこら中の近所の猫(強敵と書いて"とも”)と喧嘩して体中を傷だらけにして帰ってきたり、すずめの若鳥を生け捕りにして
首だけもいで、
「どーよ?俺の獲物!」って見せびらかして大興奮していたときもあった。

ここ数年、喧嘩のときに血まみれになることが多かったため、猫でかかるエイズ(免疫不全症候群と思われる)になったことがわかったそうで、次第に元気がなくなっていた。体は痩せこけてきて、同居の犬にもヤラれかけることもあった(昔は自慢の爪で一蹴)。

「げんさん」、私としては長く生きてほしい。機嫌がいいときに首の周りを撫でると部屋中に響く「ごろごろ」。
今も覚えているよ。

げんについてはまた、続報が入り次第、書かせていただきます。

ホームレス母さん

2008-01-28 01:56:04 | 「家族の絆」
1月某日

 実家にある昔の古いノートPC(Powerbook G3)に用があった私は、
いつもお世話になっている床屋「T」に無造作に伸びまくった顎鬚(通称;無造作アゴー)を整えてもらいに寄り、ついでに実家に赴きました。

 12月には「暖冬だよなー。これじゃ雪も降らんよ。」と小馬鹿にしていた天気が本気になったのか、時々雪がちらつくこの寒さに足も小走りに。
 辺りは、手元が見えなくなるほどの暗さの18時頃…、なのに実家玄関先の外灯は点っていなかった。施錠もしてあります。
 「しまった!母親外出で、しかも家には誰もいないっぽい。」
 呼び鈴を鳴らすといつもは実家の犬共(過去ブログ参照)が『ぎゃんぎゃん』と吼えるのに今日は、
「しーん。」
 そのことは私に母が散歩に出ていて、すぐに帰ってくるものと思わせたのです。
 しばらくすると。母親です。犬を連れてます。散歩だったみたい。駐車場入り口にあるセンサーによりライトがつく仕掛けで母親の姿が明るく照らされます。

母「○○○(おいらの名前)なの?…あーっ よかったよー!」
おいら「?」

 母親が泣き出しました。母に何があった?

…訊くと寒空の下、口を開きました。

 その日、母親はパートの研修に向かおうとしていて、家には弟が午後出勤のため、ゴロゴロしていたという。パートに出かける前に犬どもの下の世話をするため、散歩に繰り出し、戻ってきた母は驚愕する。

 弟はまだ家にいるだろうと、鍵をかけずに出掛け、帰って来る前に弟は家中の鍵を全て掛け、出掛けたのだ。母親は、鍵も無く、金も無く、全くの手ぶら。「泣く」だけだったのだ。
 弟が仕事を終えて帰るのは24時。パート先にはボールペンを近所から借りて出勤。前日に知り合ったパート仲間から1000円を借りて夕方までしのいでいたと言う。
 弟よ。戸締りご苦労!防犯対策ばっちりです。泥棒も母親も、手も足もでませんですよ。最高!うん、こりゃー最高。ブログのネタになります。
 ちなみに私は実家の鍵を持っていませんでした。仕方がないので母親に懐炉と温かいお茶を買ってきてあげました。マジに喜んでました。しかし…マヌケすぎますな。どうしてこんなに注意力がないんだろう。以前は銀行で8万くらい落としたとかなんかあったな。
 だいぶ飛んでる母親は寒さの中、懐炉を体中に身につけ、犬を抱きしめ、新聞紙で寒風を防いでいたそれは…最近ハヤリの…

「ホームレスかあさん! 」

ちょっとサカノボッテ~一週間くらい(長文)

2007-12-04 01:54:10 | 「家族の絆」
1週間くらい前(11月の後の方の3連休)、わたし、実家へ帰ったんです。
実家には母親と上の弟(K)。それと我が愛すべき動物ども…、
(越後の狂犬)影虎
(老けてもアイドル)パピちゅー
(すでに猫股)ゲンさん
の犬2匹、猫1匹がおります。
動物達はあとでブログに写真つきで載せることにして、
まあ腐っても実家なので落ち着くんです。 多少動物どものペット毛でアレルギー症状が出るんですが、
やっぱこの世でざっくばらんに話せるのは家族なのでしょう。
付き合い長いからね。
さて、ちょっと家族構成をチラリズム
・父親 チョーメタボ お腹は常に臨月を迎えているユーモアと狂気を交えた親父
・母親 健忘症まっしぐら 度胸だけは誰にも負けない でもそれ以外は…の母
・弟(K) 世の中のオモロイこと大好き酒好き人生経験豊富なわれらがご意見番 
・妹  諸事情により家族を巻き込んだバトルを勃発中な親不孝ものの愛すべき妹
・弟(S) 人生の瀬戸際に立って頑張って闘っている 頑張れよ!
・ババ 「ターボ」とあだ名すくらいの頭が切れる90代 ご長寿クイズ勝てるぜ
んで私が一番上のダメ兄貴なんです。 年齢順は私>弟(K)>妹 >弟(S) という4人兄弟!少子化なんのその!
閑話休題
母親が「デジカメのオンライン登録を手伝ってくれ」というんで私、実家パソコンをいじって何とか母親の望みを叶えてあげられました。もっと勉強しようね>母。
夜も更けて終バスも過ぎたっぽいので実家から電車で帰還するため、母親の車にて最寄り駅へとひた走ること10分ちょい。
この最寄り駅ですが、現在大規模な再開発工事を繰り広げていて、駅前のバス乗り場ロータリーは少し離れたまったく異なる場所に移っていまして、ろくに縁石の色も塗らず付け焼刃的なロータリーになってました。
俺「工事中だから(車止めて下ろす場所は)もっと手前でいいよ。」
母「せっかくだからそのロータリーを見てみるわ!」
仮設ロータリーエリアに車を走らせました。
俺「じょ、…危ないから徐行でいいよ。」
母「あいよ!」
ぐいーん と車はぜんぜん徐行せずに入っていきます。
母「へー。こんなんなってんだー。暗くてわからんよねー?」
俺「うんうん。縁石も色塗ってないから段差だってわからなかったんだ、さっき。だから…」

そのとき車はノリアゲタ(縁石にね)。



体感20度くらい傾き(もっとか?)、幸い、車は横転せずに元に戻った。
母「あー あっぶなかったねー?」
俺「だから mだ9$☆うぇう&R`W+L!…」

という危ない目にあったという話でした。…え?わき道それすぎだって?
家族構成も話したかったんだヨー♪