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日興IR 個人投資家向け合同IR説明会 3月15日

2008-03-18 01:18:15 | IR・会社説明会・セミナーなど
東京IPOからハシゴして日興IR。

最初に日興コーディアル証券の小林氏の基調講演があったらしいが、勿論間に合わず。

次はさくらインターネット(3778:MO)の競合他社であるビットアイル(3811:HC)のIRだったんだけど、
こちらも結局は終わりの質疑応答に滑り込んだ状態で実質的には何も判らず。
去年の七夕に聞いて以来だったし、さくら…との比較もしたかったんだけどねぇ。
もちろんビットアイルの方が業績・財務的には断然良いんだけれども。

IR2社目はサンオータス(3811:JQ)
神奈川県下でガソリンスタンド、レンタカー、BMWやフォード、ジャガーの正規ディーラーを展開している会社。
BMWディーラーを買収したので今期売上は伸びているが、経常利益は横這いとなる見込みらしい。
それだけガソリンスタンンドとかがキビシいってことだ。

そのガソリンスタンドはJOMOとENEOSの2ブランドで展開し、
レンタカーはオリックスブランドで展開しているそうだ。
ただトヨタレンタリースが採算度外視の安値で潰しにきていて、競争が激化しているらしい。

ガソリンスタンドも後継者難が深刻な業界であり、
そのまま経営権を買い取って施設賃貸料を払う契約で、
傘下に収めることも多くなっていく模様。
そして更にエクソンは日本の資産を売却する方向で動いているので、
そういうスタンドも同様に吸収していきたいそうだ。

高級外国車販売はBMWが中心で、今後もさらに幾つか買収していく予定であるとのこと。
営業成績も好調なので、他のブランドからも買収の話が来ているそうだ。
神奈川県は人口も増えるし、平均的な収入も上昇している地域なので期待間は高いね。

もう一つ力を入れているのは環境車検事業。
特殊な溶剤でエンジンクリーニングをすることで燃費が向上するのがウリで、
グリーン調達を標榜する官公庁用車両の車検を引き受けることが当面の目標。

ガソリン代高騰というご時勢でもあるし、
環境問題にも取り組んでいますよという企業の姿勢もアピールできるし、
それなりに需要は見込めそうだけど…。

PBRも1倍を大きく下回っているし、それでいてキチンと配当を実施しているけど、
どうしても利益率は低いし、今わざわざ投資しなければならない会社ではないな。

東京IPO 3月15日

2008-03-17 07:41:19 | IR・会社説明会・セミナーなど
昨年5月に聞いて以来の東京IPO。
そのときのお目当ては鈴木一之氏の基調講演だったが、今回も鈴木一之氏の基調講演が目当て。
その鈴木氏は今年からフィスコに移籍したんだねぇ。

その前にさくらインターネット(3778:MO)のIR。
鈴木氏の基調講演の開始時間までドトールで時間を潰していても良かったんだけど、
後学のために聞いておくかということで。

データセンター・ホスティングのベンチャーで草分け的会社だけれども債務超過に陥っていて、
2月に双日に対して第三者割当増資をすることでようやく一息ついた会社。

もう、この時点で個人的には投資対象外なんだよねぇ…
会社自体が未熟であることの多い新興市場銘柄だし、
こういう修羅場から立ち上がったばかりが投資妙味は大きいのかもしれないけど、
わざわざ大事なお金をこんな会社に投資しなくても、他に良い会社が沢山ある。
またそのためにベンチャーキャピタルなり、投資ファンドなりが存在する意義がある筈。

第三者割当増資を引き受けてもらう条件として創業者の笹田氏が会社から離れ、
共同創業者であった田中氏が社長になり、オンラインゲーム事業を減損処理して特損を計上し、
システムソリューション子会社と動画配信子会社を売却して本業回帰を目指している。

今期は西新宿DC、代官山DCが稼働してなんとか利益が回復する状況に持ってきているが、
先行投資分を回収できるのはまだ数年先といったところ。
田中新社長もまだまだ若いし、頑張れ~としか言いようがない。
少なくとも自分はお金を出しません。

第二部は鈴木一之氏の基調講演で「日本株式市場 短期・長期の見通し」。
ポイントは単純に3点。
・短期は下落、中期は上昇~下降
・長期はきわめてあかるい
・循環的な銘柄→構造的な視点へ

いろんな話をして、納得できるところもあり、納得できないとこもあり。
解説はしなかったけれど、最後に社名だけ上げたのは下記10社。
住友金属鉱山(5713:T1)、三井商船(9104:T1)、三菱商事(8058:T1)、コマツ(6301:T1)、新日鉄(5401:T1)
アルバック(6728:T1)、プロデュース(6263:JQ)、エヌ・ピー・シー(6255:MO)、堀場製作所(6856:T1)、島津製作所(7701:T1)

ラジオNIKKEI IRセミナー 3月8日

2008-03-09 15:48:33 | IR・会社説明会・セミナーなど
杉村富生氏の株式講演会とセットになったIR。
今日は日立建機(6305:T1)で木川社長と今野記者の対談形式。
ラジオNIKKEIで四半期ごとに収録/放送されているのと同じ形式だね。

12月に別のところでIRを聞いてからほぼ3ヶ月。
発表された業績そのものは好調だが米国市場冷え込みと円高懸念で株価は急落中。
円高懸念ったって為替予約で来上期分まではおさえてあるあるんだから、
実質的な影響は少ないと思うんだけどねぇ…。
社長もそう言っているし、海外売上高の大きい会社はみんな当たり前の施策。

米国市場は15%近い落ち込みで、08年いっぱいは回復しないとみているが、
西欧や中国、ロシアなどでの伸びが大きく補って余りある状態になっている。
ただ西欧市場もサブプライム問題の影響を受けて減速の兆しが見えるとのこと。
じゃぁ中国は?というと五輪期間中の6~9月は北京での工事が停止されるけれど、
旧正月明けに最大の需要がある中国市場全体からみれば影響は殆どなく、
それ以降には再びインフラ整備などの工事が続いていくとみている。

キャタピラーや小松製作所と比較しての強みは鉱山機械で、
機種によっては納期は最長1..5年待ちという高需要を得ているらしい。
逆に弱点としては部品サプライマネジメントかな。
最後の質疑応答でココを聞いてみようとしたが指名されずに終わってしまった。残念。

御存知コマツはコマツウェイと称してSMCを強力に推進し利益率も上げているが、
日立建機は工場増設を進めている段階で機会損失を出している状況。
大型設備投資はほぼ完了とのことだが、その投資分が回収されるのは09年以降。

良い会社だし業績の伸びも悪くないけど、株価はまだ下がるだろうなぁ。
随分と割安な状態まで来てるんだけどねぇ…。
今期決算発表で来期の見通しが示されるまでは待ちで良いかもね。

第二部の杉村富生氏の株式講演会はパス。

日興IR 個人投資家向け会社説明会 2月29日

2008-03-01 10:05:43 | IR・会社説明会・セミナーなど
最初はKDDI(9433:T1)の長尾理事。
理事という位置付けはよく判らないけど渉外・広報本部長だそうだ。

今やauブランドの携帯会社というイメージが強いけど、まだちゃんと固定通信もやっていて、
東京電力のパワードコムを買収し中部電力系子会社も買収予定であり、
今後の基礎収益を支えるのは固定通信と説明がされていた。
そうはいえ収益の76%は移動体通信なんだけどね。

ソフトバンクに追随して家族間通話無料を3月から始めるが、
それが収益に与える影響を懸念して株価が急落していたところなんで、
その説明があるかと思いきや本編では全く触れずに終わっていた。
これはちょっと不親切じゃないのかなぁ。聴衆が一番聞きたいことだとおもうんだけどな。
最後のアナリストからの質問のところで応答があったけど、数字はやっぱり出なかった。

ブース展示があってそこの説明員に聞いたところでは、営業収益で250億円減とみているとのこと。
これは先日上方修正をした営業利益の金額とほぼ同額。
営業収益に占める割合としては数%にしかあたらないんだけど、
営業利益・純利益としてはどれくらいなんだろう。少なくとも数%減では終わらないよね。

この減益分をどこで補おうとしているのかというと、
アプリやコンテンツ利用の増加によるパケット通信分で考えているとのこと。
ちょっと前までは着うたでリードしていたけれど、
サービス内容も3社とも似たり寄ったりで差別化するのは難しいんじゃないかなぁ。
自分は通話とメールの基本機能しか使わないので、その優劣を判断できる力はないけどね。

移動体通信の個人契約数は普及率が伸びきった現状としては、
法人契約やモジュール販売を新しい市場としてみていて、
大口法人契約としてはヤマト運輸や大和証券グループへがあげられるそうだ。
もちろんその他にも大口契約はあるんだけど公表できないとか、
支社・営業所単位での採用とかで伸びているとのこと。
でも宣伝ではやっぱりソフトバンク&郵政のニュースに負けてるよねぇ。

モジュール販売のメインは車載で運行状況の把握とかITSとかに繋がっているそうだが、
これは本当にまだまだこれからで、収益が上がるのは随分先だと思われる。

もうひとつの柱である固定通信は先行設備投資の時期であり、
2010年度で黒字化を予定しているそうだ。
その中で期待しているのはモバイルネット銀行のようで今年中には立ち上げたいとのこと。
単独でというよりもどこかのメガバンクと組むのかな?
WIMAX周波数割当や大株主トヨタ自動車との絡みから三菱東京UFJ銀行?
それともやっぱりネット銀行?

そのWIMAXについては2009年2月に試験運用、夏ごろに商用運用を開始するそうな。
JR東日本と組んでいるというところがミソだなぁ。
地味だけど元国鉄とは思えないくらいに商売上手になってきたなぁ、JR東日本は。

KDDIの株価はぐ~っと安くなってきたし収益性もそこそこあるけれど、
価格競争になってきたビジネスモデルにはちょっと不安感残るんで様子見。


2社目はマツダ(7261:T1)の江川常務。
自動車会社がIRに出てくるなんて珍しいと思ったし、なかなか話を聞く機会もないので残って聞いてみた。
江川常務は話し上手で飽きさせずに説明をしてくれたけれども、
知名度認知度向上をメインに据えていたのか、業績や成長戦略というものの説明が薄かった。

自分は車に興味がないので、いろんな車種の写真を見せられてもよく判らないし、
賞を貰ったと言われても、それがどれくらい売上に繋がって収益になっているのかも判らん。
そんな自分は自動車会社に投資しちゃいけないのかもしれないけどね。

2001年からの業績は伸び続けてきたけれどリストラで大きく落ち込んだ時点を基準としているし、
昨年度今年度は円安傾向にも随分と助けられているのは間違いない。
最近は円高傾向が著しいし鋼板などの資源高騰もキツイはず。
国内設備は休日出勤も含めてフル稼働状態で好調さをアピールしていたけれども…。
そういう面があるから業績の話しはしなかったのかなぁと勘ぐってしまうな。

ブース展示も車の写真パネルが数枚あるだけで説明員の姿はなかったと思う。
投資家向け説明会なんだから、きちんと業績説明を受けられる場が欲しかったな。
残念。

日興IR 個人投資家向け会社説明会 2月23日

2008-02-25 07:55:56 | IR・会社説明会・セミナーなど
最初はアコーディアゴルフ(2131:T1)の竹生社長だが、
前のIRから流れてきたため最後だけちょこっと聞いた。
資料を見る限り12月のはじめに聞いたときとそれほど内容に変わりはないみたい。
もともとあまり聞くつもりはなかったので特にメモもなし。

二番目はNECフィールディング(2131:T1)の片山社長。
この会社は始めて聞く会社でちょっとだけ興味があった。
NECの子会社でITサポートサービス、つまりは運用・保守などのアフターサポートをメインにしている会社で、
システムの導入とか構築をやっているところではない。

2006年度決算は大きな減収減益になったけれども、これは物品販売の会計基準の変更によるものであると強調。
物品の付加価値分のみを売上計上するようになったためとの説明だが、
逆に言えばそれまではちょっと下駄を履かせて計上していたということで、これが本来の姿ということだよねぇ。
会計監査で認められていたことなんで法的な問題はないとは思うけど。

今上期までは落ち込んでいた業績が3Qからはプラスに転じてきたようだが、
保守運用単価の下落幅が小さくなってきたことが大きな要因であるそうだ。
今後はこの保守領域の伸長で増益を確保していく予定だそうだが…。

最後はスズケン(9987:T1)の伊藤専務。
こちらはちょうど1年位前に話を聞いて以来2度目。
メディセオ・パルタックやアルフレッサに規模は及ばないけど、東邦薬品と並んで医薬品卸4強の一角で、
名古屋が本拠地の堅実無借金経営企業。

少し前にオリンパスが発表して話題になったカプセル内視鏡だが、
現在国内で唯一承認が取れているのはイスラエルのギブン社製のものであり、それを扱っているのがこのスズケン。

また三和化学研究所という製薬会社を持っておりセイブル錠という糖尿病治療薬をもっていたり、
小型血糖測定器では45%のシェアがあったりと、ちょっと意外な一面がある。

医療費抑制の国策の流れはやっぱり強くて堅実経営だけど、何か伸びる部分がほしいなぁ。
それでカプセル内視鏡を…ということなだろうけども。
各地の医薬品卸を傘下におさめる競争もそろそろ手詰まりになってきているしねぇ。

薬事法改正でいろんなところで薬が買えるようになったことでドラッグストアの競争も激化して、
結局は卸も量ははけるけど単価が下がって利益は薄くなっちゃってるし、
健全な財務体質も持っているのだから現状打破の一手が待たれるところ。
でなければ高配当を実現して欲しいな。

大和IR 個人投資家向け会社説明会 2月23日

2008-02-24 13:57:08 | IR・会社説明会・セミナーなど
夜勤明けだったけど聞いてみたい会社があったので参加したIR。
それはリプラス(8936:T1)の姜社長。
ちょうど先週に07年12月期決算を発表したが、ファンドSPCを連結対象としたために、
その財務諸表が大きく様変わりしており、そのあたりのことを詳しく知りたかったので。

従来の創業事業である家賃保証(レントゴー事業)が営業利益1億円なのに対し、
アセットマネジメント(AM)事業は55億円と利益規模では主従が逆転している。

しかし会社の予想としてはレントゴー事業がこれから大きく伸長する事業であり、
AM事業はやはりサブプライム問題のあおりもあって横這いだと見積もっているとのこと。
中国北京などアジア市場へ進出していてその伸びは大きく、
日本の低迷を補って余りあるほどらしいが、やっぱり固く固く見積り予想をだしているそうだ。

首都圏の地価や物件価格は低下を始めており、買い手となるファンドも層が薄くなっているらしい。
特に難あり物件の下落は大きく、そういう資産を持っていた会社から駄目になって行っており、
ここにきて勝ち組負け組みがはっきりし始めてきているのが現状だそうだ。
ただ逆に長期保有的確物件は適正価格へ戻ってきており、割安感さえ出てきているので、
資金力があるところや真っ当な経営をしてきたところはチャンスとなっている状況らしい。

最近は不動産会社ということでセクター全体が大きく売られているが、
リプラスは資金力も残っており勝ち組なので残念であり何とかしたいと感じているとのこと。

個人的にもそろそろよさそうなところまで安くなってきていると感じているけれど、
まだちょっと買いに出るのは早い気がしてるんだよねぇ。

聞きたかった財務諸表に関する部分についてはスライド1枚、ほんの数分しか話してくれなかった。
やっぱりブース型のIRに行かないと、なかなか聞きたいことは聞けないね。

このあとにはレオパレス21(8848:T1)、日本一ソフトウェア(3851:JQ)
という2社があったけれども、もうひとつのIRを聞いてみたかったのでここで中座。

大和IR 個人投資家向け会社説明会 2月2日

2008-02-05 07:21:45 | IR・会社説明会・セミナーなど
今回は珍しく1社だけ、大証(8697:HC)のみ。
説明は話し上手な米田社長。やっぱり関西出身なんだろうか?

現物株では東証に大きく引き離されているけど、
ETFや先物などのデリバティブでは圧倒的な取引量を持っている。
それでも収益は東証の1/3以下なんだよねぇ…。

そんな中で降って湧いたのがジャスダックとの統合話。
統合が現実となれば新興市場で大きな存在感を持つことになるが、
ジャスダックの収益性の悪さも引き受けることになって痛し痒しというところか?

地域的にも東京・大阪と分散されることで、バックアップシステムとして考えれば、
取引システムの安全性を高めることにもなるし、良い相手じゃないかなと思うが…。
その辺の話を詳しく聞きたかったんだけれども、やっぱり話せないことの方が多いみたい。

利益率の高い業績が続いているし、これからの成長余地も大きいと思えるけれど、
決算書から見積もってみるに株価はチィとばかり高い気がするな。
そういう意味では村上ファンドも良いじきに良い所に目を付けていたんだなぁ~。

日経IRフェア春 2月2日

2008-02-04 12:36:06 | IR・会社説明会・セミナーなど
日経IRフェア春へ行って来た。

夏にビッグサイトで開催されるものと比べるとこじんまりとしているが、
会社と直接話が出来る機会は、個人投資家にとってはやっぱり貴重だな~。
それと今回はいちごアセットマネジメントのスコット・キャロン氏の講演があるとのことで、
どんな人物なのかもちょっと興味があったので…。

キャロン氏の講演は牧野洋氏との対談。
陽気で饒舌なエリートタイプのアメリカ人と勝手に想像していたが、
実際のキャロン氏は全く逆で、シャイで繊細な感性の持ち主であるようだ。

40分と短い時間だったことと、進行のマズさから盛り上がりは今ひとつだったが、
日本人の自分より日本を愛しているし、日本の将来に期待しているのが解った。

講演会の後はブース廻り。
午後から別のIRを聴きに行く予定だったため少し慌ただしかったけど、
色々と話を聞いたのは、気になっていた豊田通商、岡谷電機産業の2社。
3Qは好対象となってしまった2社だったけど、聞きたいこと聞けたし満足

話を聞きに行ったけど、ちゃんと説明できる人に当たらなかったのはきもと、伯東
事前に丸暗記したであろう通り一遍の説明は出来るんだけど、ちょっと突っ込んだ質問には回答できなかった。
アンケートを取ってノベルティーを配ることがIRの仕事じゃないと思うんだけどなぁ。
IRフェアは知名度アップ,そして宣伝の場という位置づけなのかな

話を聞こうと思っていたけどチャンスがなかったのは電気興業、FCC、メディカル一光
何回かブースに行ったんだけど説明員が全員埋まっていて…。

充分満足という成果ではなかったけど、まぁまぁ良かったかな

日興IR 個人投資家向け会社説明会 1月19日

2008-01-20 14:34:07 | IR・会社説明会・セミナーなど
今年初の日興IRで場所は東京証券会館。

最初はお目当てのUSS(4732:T1)安藤社長。
業者向け中古車オークションの最大手で、本拠地は名古屋。
比較的頻繁にあちこちの個人投資家向け会社説明会に出てくるんで、
自分もここ数年で5~6回くらい聞いているんじゃないかな?

売上高経常利益率40%、売上高純利益率20%という高収益体質の会社で、
毎年増収増益を繰り返し最高益を更新し続けているが、最近は規模も大きくなって鈍化傾向。
国内の新車・中古車登録台数は10%減という現状だが、オークション出品台数は1%減にとどまっており、
車離れ・景気低迷とはいえ底堅い動きを示しているのは会社の説明どおりと見ても良いのかな。

最近のトピックスとしては札幌・名古屋会場の特殊車両オークションを開始したこと。
以前からマイクロバスなども取り扱っていたが、参加者からの要望で建設機械や産業機械、
二輪車などの車検証を持たないような車両までオークションにかけるようになった。
主にロシア向けを中心に東南アジアや中東へ輸出するバイヤーが利用しているみたい。
また日本海側の石川や新潟にも会場を展開して、ロシア向け輸出需要取込みを狙ってる。

東京会場は朝の9時から始まって深夜2時過ぎまでかかることもあったので、
10レーンに設備増強をしたばかりだそうだ。
名古屋会場も9時ごろまでかかることがあって、先日も急遽夜食を用意したそうだ。
1台あたり1分もかからないことを考えると、ものすごい量の車を捌いてるのがわかるなぁ。

ちなみに会場での朝食・昼食・夕食・夜食はすべて無料で、
その経費も馬鹿にはならないけれども、バイヤーを集めれば出品台数も集まるし、
また出品台数が増えればバイヤーも集まるということで、重要な営業戦略の一つとなっている。
ま、本業の利益率も高いし、効果は大きいということだろうな。

手数料の平均は1台あたり、出品8千円、成約8千円、落札7千円。
これは大衆車でも超高級車でも同じで、出品車両はUSSの在庫ではないから完全な手数料ビジネス。
成約しなかった車両や事故車を買い取って使える部品を販売したり、
残ったスクラップはリサイクル金属資源として売るというビジネスも展開している。

関東甲信越や地元東海・北海道・九州などではシェアも大きいけれど、関西地区では苦戦中。
手ごわい競合相手がいるらしく、以前からシェア拡大にてこずっている模様。
それぞれの車メーカーやディーラー系のオークションも未だ沢山残ってるしねぇ。

株価は割安感があるし業績も安定成長しているけれど、車関係の指標が弱いため、
「中古車市場=低迷」というイメージがあるしねぇ。ガソリンも高いし。
財務指標は素晴らしいけれどもどうだろうか?


二番目はワークマン(7564:JQ)の山根社長。
作業服・作業関連用品のFCチェーンで、ベイシアグループの中核企業。
ベイシアグループと言ってもよく知らんけど、SAVEONというコンビニも持ってるところらしい。

作業服は工事現場や建設現場用の製品がメインであって、一般小売ルートのみの取扱い。
会社の制服などは在庫を抱え続けなければならないため、リスクが大きく進出するつもりはないとのこと。
バブル崩壊で売り上げも大きく落ち込みEDLPの低価格戦略へ転換したそうで、
自社2工場で大量生産をして全国各店舗へ卸してローコストを実現したそうだ。
ちなみに工場から各店舗への卸価格は製造原価だそうで、
店舗で売上げが立ってロイヤリティーとなることで初めて回収されるそうだ。
FC店舗に優しいように見えるけど、実際にはロイヤリティーの率がどうなってるかだな。

FC1店舗は大きいところで売上高1億5千万円くらいで、商品仕入れ代金などの支払い後、
オーナーには大体1割弱程度が取り分として渡るそうだ。一番小さいところで600万円くらい。
その利益から光熱費や人件費を払うと言っていたから、売上げが1億円くらいないと厳しいなぁ。

今期の売上げを分析すると、天候不順で夏物・秋物の商材が合わずに苦戦。
ただ他のアパレルと比べればかなり良いというけれど、比べる相手が違うんじゃないか?

今後の成長戦略としてはやはり関東を中心にドミナント展開で、
その他の地域も含めて1年で30店舗くらいずつ拡大していきたいとのこと。
あとは現場作業員以外の、一般客の需要をどれだけ取り込めるかだな。


最後は都築電産(9884:T2)
技術商社+メーカー事業という、昨今の中小専門商社にありがちなタイプの会社。

最初に大西会長が会社の歴史を説明し、柳澤社長が事業を説明するという二部構成。
富士通の総合特約店という位置付けらしいが、最近はアルプス電気の部品も取扱い始めたらしい。
2005年にユニトロンというカラオケ機器製造会社を吸収合併したことで、
純粋な技術商社からメーカー事業を加えた業態になったらしい。

財務指標が良いということを強調していたが、肝心の業績の説明が全くなかった。
業績が良くないことは日経会社情報などを見て知っているんだから、
包み隠さず現状をきちんと話してほしかったなぁ。
そしてその上で改めて現在の施策や、将来展望を語って欲しかった。

正直、柳澤社長の説明は当たり障りのない、のんべんだらりんとした状況説明だけで、
どこが強くて何を主力にどう成長していくつもりなのか全く分からなかった。
質疑応答の大西会長の話も全くの一方通行という感じ。
PBR0.3倍もさもありなんという印象しか残らなかった。
誰も買わないよ、こんな説明しか出来ない会社の株なんて。

大和IR 個人投資家向け会社説明会 1月12日

2008-01-13 21:11:58 | IR・会社説明会・セミナーなど
株式新聞社の新春講演会から移って来たのは大和IR。
こちらも開場はほぼ満員だった。相場が悪いときは参加者は減るもんだと思っていたけども。

たぶん大勢のお目当ては最初の新日本石油(5001:T1)
お話は平井常務だったが、緊張しているという割には落ち着いた優しい語り口で解り易い話し方だった。

新日本石油は説明する必要もないほど有名な01銘柄だけど、現在はPBR1倍割れ。
ガソリン元売りが含まれる石油精製・販売事業は売上高の90%を占めるが、利益面からみると46%しかなく、
そのかわり石油・天然ガス開発事業が売上高3%なのに対して、利益の49%を稼ぎだしている。

探鉱開発から販売まで、川上から川下までの一貫体制をとることで安定した収益を目指しているそうだが、
石油精製能力シェア25%、パラキシレン生産シェア36%という国内トップの位置にありながら、
市況に左右されて今ひとつパッとしないイメージが強いのは自分だけかなぁ。

そんな石油一本足から脱却すべく電力卸売り・小売り、天然ガス開発、燃料電池事業などを展開しているが、
あちこちと業務提携はしているものの、まだまだ収益の柱には育っていない模様。

こんな大きな会社が個人投資家向けIRに出てくるなんて珍しいと思ったので来てみたけど、
茫漠としてなんだか良く判らなかったなぁ。残念。

二番目はジャパンフード&リカーアライアンス(2538:O2)の秋山副社長。
以前はマルキン忠勇という社名だったけれども、いろんな会社を傘下に収め持ち株会社化したことで名前が変わったらしい。
秋山副社長が2年半ぶりに個人投資家向け会社説明会という場に出て来たと言っていたが、
その2年半前のIRを自分は聞いていたんで、なんだか不思議な感じがしたな。
そのときも秋山氏が話をしていたが、熱っぽく語りかける話し方は変わってないなぁ。

「長年伝えられえてきた、風土に根ざした良い食文化を残す」ということをベースにして、
地域に根ざしたローカルメーカーが寄り集まって生き残っていこうともがいている会社…。

理念は高く、でも泥臭く地道に頑張って生き残っていこうとする姿は凄いなぁと思うけれど、
投資先としてみるとやっぱり難しいよなぁ。応援したいなとは思うけど。

この後はニューシティーレジデンシャル投資法人、福岡リート投資法人という二つのREITが説明会に立った筈。
自分はREITへの投資を今は考えていないので聞かずに退出。

新年最初のIRを廻った一日だったけど、なかなか面白かったと思うなぁ。
ん~。悪くないスタート。