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株式新聞社 新春講演会 1月12日

2008-01-12 22:07:00 | IR・会社説明会・セミナーなど
今年最初のIR。
といっても新春講演会という名前の通りIRの他にも、
株式新聞の各編集長が集ってパネルディスカッションがあったり、
ドイツ証券の武者さんの講演があったり、プレゼント抽選会があったり…、
と、いろんな催しがあった(はず)。

自分はランド(8918:T2)のIRだけに参加。
2年くらい前はよくあちこちのIRでこの会社を見かけたけれど、最近はご無沙汰だったなぁ。
当時はジャスダックのJストック銘柄だったけど、1年くらい前に東証2部へ鞍替えしたんだねぇ~。
今回も松谷社長が登壇したが、一生懸命のアツい喋りは相変わらずだった。

そんなランドは分譲マンションデベロッパー専業から不動産流動化が収益の6割を占める会社へ変貌していた。
過去の主力である分譲マンション事業は3割程度で、最近はシニア住宅へ参入した模様。
2年前のIRメモに書かれている通りになってるなぁ
中長期戦略はちゃんと目論見通り進んでいるということか?

不動産流動化事業のexitは不動産ファンドやREITらしい。
昨今の話題どおり資金力のないファンドは退場しつつあるらしいが、
きちんとした素性のファンドや大手などの物件購買意欲は相変わらずとのこと。
変にチョロチョロと動いて高値で買っていくようなファンドが減って、
適正な価格帯・利回りのレベルで商談が成り立つようになって、逆に良いことかも知んないね

このLANDの不動産流動化事業の特徴は土地の取得から半年程度で売却先を決めてしまうこと。
通常は土地取得から売却まで2~3年かかるものだが、その間の不動産市況の変動リスクを減らすため、
建築物件の企画、着工あたりで買い手を決めて売買契約を結んでしまうらしい。
不動産市況の上昇という果実は逃してしまうかもしれないけど、
不採算化という会社の資金繰りを悪化させるようなリスクを極力減らすことが出来るのが特徴。
多くの不動産関係会社が消えていった原因がそこらへんにあることを見抜いて対策をとっているのは流石大京出身。

流動化事業の対象になる物件はオフィスやホテルといったものが中心となっていて、
大手がしのぎを削る福岡を避けて北九州市や熊本といった九州地区に次の狙いを絞っているらしい。
また沖縄もコールセンター向け物件を供給するなど、目の付けどころはなかなか鋭いように感じるなぁ。
とかく目立つ賃貸マンションは明らかに供給過剰であり、これから縮小していく市場でもあって傍流という位置づけで、
どうやら今後は事業も縮小していく方向にあるように感じられた。

業績は規模の拡大とともに成長率が落ちて入るものの、順調に拡大を続けて来ているが、
株価はそれて反比例するかのように下落中
そのお蔭で配当利回りもかなり良くなって来たねぇ~。
相場の地合いや不動産ファンドに関する噂などに引き摺られてまだまだズルズルと下げそうだけど、
こういう会社はぼちぼち拾い始めても良いかも知んないな。

このランドのIR終了後からお昼休みに入った。
プレゼント抽選会とかがあった後に中部飼料(2053:T1)のIRがあったはずだけど、
あまり興味がなかったこともあって、もう一カ所のIRへハシゴするためにパス。

今年一発目のIRはなかなか良かったと思うな。

2007年のIR

2007-12-31 14:24:08 | IR・会社説明会・セミナーなど
今年のIRメモを読み返してみたら、32回のべ55社のIRに参加していた。

掛け持ちで半分の会社しか聞いていない説明会もあるけど、
単純計算で3週に2週はIRへ出掛けていたことになるし、
IRフェアのブースで色々と聞いた会社を加えたら70社近くになるだろうなぁ。

会社のIRに付随した基調講演とかで、経済評論家、証券会社のアナリスト…
という肩書きをお持ちの方のお話を伺ったことも多かったけど、
あまり記憶に残っているものもないし、参考になったも少なかった気がするなぁ

自分が知らない会社や別の一面を知るキッカケになるかなぁ~と、
銘柄紹介をするようなイベントにも良く参加したけれど、
大体みんなが良いと思っている会社しか紹介しなかったり、
穴狙いのような銘柄だったり…

来年は評論家などの銘柄紹介やアナリストの相場予想などに時間を使うのは止めて、
会社説明を中心に据えて参加しよう~っと

大和IR 経営トップ自社を語る2007 12月17日 その2

2007-12-20 22:14:44 | IR・会社説明会・セミナーなど
3番目はマニー(7730:JQ)の松谷正明社長。
先日社長に就任したばかりで、今回が対外的な初仕事だそうだ。
優れたステンレス加工技術をベースに極細治療器具を作っており、
手術用針、手術機器、歯科医療機器のニッチを攻める小さいけれど高収益な企業。

ニッチトップという記事では必ずといってよいほど取り上げられる会社で、
売上が大きく伸びることは無いけれど、ガクッと落ちることも無い。
そういう意味では新興市場では珍しい会社かもしれない。

最近発売した製品としては白内障手術で使用する眼科ナイフで、
切れ味の良さという最大のポイントをきっちり抑えて既にシェアトップとなっている。
高齢化が進むこれからを考えると、白内障に関わる分野に進出したのは良策かも。

手術で使う縫合針や歯科用ドリルという最終製品を作っているので、
一応は目に見える部分にあるけれど、使われている現場では患者なんで見えない…。
まぁあまりお世話にならない方が良い製品ではあるけどね。

地味だけど安定感のある会社だけど、まだ今はほぼフェアバリュー。
地合いに引きずられて落ちてきたら拾っておきたい会社だな。


4番目は浜松ホトニクス(6965:T1)の大塚治司副会長。
2001年の小柴教授のノーベル賞受賞で有名になった光に関する受発光機器メーカー。

分野別売上高比率は医療用機器34%、産業用機器28%、分析装置9%、計測機器7%、
事業部別で見ると電子管(真空管)40%、半導体素子が40%
半導体レーザー事業はまだ小さいけれど、これからの伸びでは一番期待できる。
現在主流のYAGレーザーや炭酸レーザーと比べると3倍くらいエネルギー効率がよく、
これからの主流となりうる製品と見込んでいるそうだ。

展示ブースでも説明を聞いたけど、どういうところでどういう風に使われているのか
いまひとつはっきりと掴めなかったなぁ。
最終製品を作っていない会社のIRの難しさだと思うけど、
もう少し何とかならないかなぁ。このままでは玄人受けしてそのまま埋もれてしまいそう。
それほど割安感も無いし、ちょっと暫くは距離を置いてみることになるだろうな。

最後はノエビア(4916:JQ)で大倉俊副社長のはず。
個人的に化粧品会社は投資対象外だし、用事があったので聞かずに退席。

大和IR 経営トップ自社を語る2007 12月17日 その1

2007-12-18 07:47:42 | IR・会社説明会・セミナーなど
いつものIRとは違って会場はホテルニューオータニ鶴の間。
あまり縁のない場所だし、聞いてみたい会社も多かったので参加してみた。
それにしても平日のIRって久しぶりな気がするなあ。

トップは日本電産(6594:T1)で話し上手で有名な永守重信社長。
ブラシレスモーターとそれを使ったパッケージの専業特化型企業で、
積極的なM&Aとその成功でここ10年で飛躍的に伸びてきた会社。
去年はフランスの会社、今年は日本サーボを買収したのは記憶に新しい。

主力製品であるブラシレスモーターの特徴は、従来からあるモーターと比べて、
小型、省エネルギー、低騒音、長寿命とのこと。
グループ全体で月産15億個、従業員も月1000人のペースで増加しているそうで、
世界のモーターのうち20%がブラシレスモータでほぼ全てが日本電産製。

その強さの表れとして世界トップシェア製品を38品目持っているとのことで、
HDD用スピンドルモーター75%、光ディスク装置用モーター60%、カードリーダ80%、
デジカメ用シャッタ75%、液晶ガラス基盤搬送用75%と大市場で大きいシェアを持ってる。

講演会場ロビーにはブースを出して製品を紹介していたが、
ホントいろんなところに使われているねぇ。
現在一番伸びが期待されるのはやっぱり自動車だそうだ。家電も凄いけどね。
ただ磁石に使うレアアース・レアメタル、その他原材料費の高騰はキツイらしく、
製品価格への転嫁は殆どできていないのが現実だという。

ここ暫くは利益率が下がらないようにするだけでも大変そうだなぁ。
良い会社だと思うけどまだかなり割高だと思うので暫く様子見。


二番目はゼンリン(9474:T1)の原田康社長。
九州に本社を置く地図データの会社だが、紙媒体は売上の3割にしかならず、
現在はカーナビ用やWebサイト、データ配信などが主力となっている。

地図データベースは逐次更新をして常に最新の状態を維持するようにしているが、
年間に100億円の費用がかかっているそうだ。

数年前の自治体合併ブームで地図需要が生まれて脚光を浴びたけど、
最近はカーナビ用地図を成長の主力に…と目論んでいて、
車の高機能化の一環として次期ITSで使われるナビゲーション用地図データに
資源を集中して取り組んでいく模様。
実際に使われる映像をデモとして見せてくれていたが、ナカナカ凄いねぇ。
実測を伴ったCGなのでかなりリアルで分かりやすい。

日本の主要都市はカバーできているようだが、
今年からは北米と欧州の主要都市に現地法人を作って海外進出を本格化して、
大体年間5億円程度の費用で4年で完成させる見込みだそうだ。

ここはロビーにブースを出展していなくて残念。
カーナビの映像とか、データ配信されているアプリの使い勝手とか、
そういうものを実際に間近で見たり体験できたりすれば、
投資家の反応も違うと思うんだけどなぁ。
折角のチャンスなのにもったいないなぁ。

ITSや海外進出など次のネタは面白そうなのが多くて良いが、
株価はまだ割高だし、これらの目鼻がつき始めたら考えてみようかな。

日興IR 技術を知るIRフォーラム2 12月15日

2007-12-16 22:03:25 | IR・会社説明会・セミナーなど
気がつけば3週続けて日興IR。
でも今回は先々週の技術を知るIRフォーラムの2回目で真新しいベルサール神田。

お目当てはなんといっても旭化成(3407:T1)

日本の総合化学大手の一角で、7つの事業会社を傘下にもつ持ち株会社体制。
稼ぎ頭のケミカルはAN(アクリロニトリル)が世界シェア2位。
ホームズは2番目の大きさだが、先日のニチアスによる認可偽装問題の直撃を受けた。

今後の成長が期待される排水リサイクル事業や血液浄化事業の展示がメインのブースで、
非常に気になっているニチアス問題について担当者に直接聞いてみた。

11月のホームズの業績は前月比も前年比もプラスという結果に関しては、
会社としてもマイナスになるかと思っていたがプラスであってホッとしているが、
本来なら+12%のところが+6%なのか、影響が小さくて+6%で済んだのか、
ニチアス問題の具体的数値的な影響は計りかねているとのこと。

また改正建築基準法の影響はどれほどなのか?という質問に対しては、
へーベルハウスなどはプレハブ型の建築物扱いであり、
事前に申請した設計書などで構造強度などを認めてもらっていることもあって、
姉歯問題のような物件個別の設計図と構造計算書の認可の問題とは別だとのこと。
ただ建築許可申請は受付順に処理されるため、前に大きなマンション物件とかがあると、
そちらの審査時間が長引く影響は受けることがあるかもしれないけど、
自分たちの順番が回ってくれば審査時間が短くて着工の遅れは小さいそうだ。

そして先日発表した下方修正について4万棟に対して戸建て700戸分というのは、
見積もりが小さいのではないかという質問については、
ニチアス問題を知得して対策工事方法を確立するまで建設工事を2週間止めたことで、
今期に引渡しが出来なくなり売上が来期へずれ込む分を計上したとのことで、
これでもかなり多めに見積もっているとのことだった。
既に完成引渡し済みの物件については順次工事を進めているが、
部材や工事費については全額求償するし、ニチアスも全額支払う意志を表しているそうで、
1月中には補償交渉もまとまって発表できるし、
来期への影響は残さない形で決着できる見通しだそうだ。
ニチアス問題の影響分で下方修正したけれどケミカル分野の伸びが充分に補って、
現時点では過去最高益更新は確保できそうだとも説明された。

ちなみに問題知得から3日間で全4万棟の所有者にアクセスして説明をしたとのことで、
それだけ過去の販売履歴や設計書類、所有者などが追跡管理できてる証拠だし、
これで営業体制・管理体制が結構確りとしていることが判ったので良かったな。

本編の前にブースで聞きたいことの殆どを聞いてしまったが、
峪(さこ)IR室長のIRもナカナカに親しみやすく面白く伺えた。
約3ヶ月前に蛭田社長のIRを聞いたときとほぼ同じ内容の説明資料だったが、
技術的な部分などのページが追加されていた。

IR後の休憩時間にはブースに峪IR室長が現れたので、
今後の成長投資に必要な資金の調達方法や資本効率の向上などを伺ったけれど、
素人の素朴な疑問にも時間をかけて丁寧にお答え頂いて、人間的にも好印象だった。


二番目はJSR(4185:T1)で若林経理財務部長がIR。
自分でプロジェクタ用のパソコンを操作しながら説明をしているため、
常に手元のパソコン画面を見てしまい、聴衆の方にあまり顔を向けて説明されなかった。

元々は石油化学系の合成ゴム事業がメインだったけれども、
現在では利益の半分以上は情報電子材料系事業が稼いでいる多角化に成功した会社。
半導体製造過程で使われるフォトレジスト、FPD材料の光学系フィルムなどが強く、
化学工業系としては高収益体質なことでも知られている。

最近はFPD製品価格の下落とかで苦しく、ナフサも高いし踏ん張りどころ。
石化製品は今年3回目の値上げ交渉の真っ只中だそうだ。
そんな状況での中計の着地点は2010年で、営業利益率15%、ROE14%以上、年成長率8%以上
という現状よりもちょい上といったレベルに設定されている。
牽引するのは情報通信分野、環境エネルギー分野、メディケア分野と見込んでいて、
HONDAとの燃料電池事業や検査薬品などの種蒔きは頑張っているらしい。

個人的な感覚としては伸び悩みというより、現状維持で精一杯という印象があるなぁ。
そういう意味でもここが勝負どころという時期かも。


最後はアデランス(8170:T1)で高橋広報IR室長が登壇。
大勢の前で話すのが苦手なのか話の重複が多く、
「あー」「えー」という言葉ばかりが聞こえて話の内容が全く掴めなかった。
元々投資する興味が湧かない会社だと考えて聞いていたことも一因かも。

中間期決算で株主に配る事業報告書が配布されていたが、
2011年2月期目標で、営業利益と記すところを経常利益とミスプリ。
結構大きく書かれている部分だし、株主への報告書なのにチェックアウトできないのは、
あまり良い印象を受けないよねぇ。

そして今回のIR用説明資料のどこを探しても、各分野の数字は書かれているけど、
今期末(08年2月期)の会社全体予想の数字が記載されていないのはどうかと思うなぁ。

中間期は利益が激減しているけど国内男性向け製品と、
海外事業の立ち上がりが悪かったためというのが理由だけど…。
欧米各国の薄毛率調査をして、薄げ率が低くないことから需要はあるというけれど、
欧米人って日本人ほど薄毛を恥ずかしいとは思ってないと感じるけどなぁ。

配布されたIR資料も片面印刷でコスト意識が薄いように感じるし、
積み上がった利益余剰金を狙われて買い占められてしまうのもわかる気がするな。
増配とかで余剰金吐き出させられて、ポイっと売り捨てられて終わりそう。
こんな会社に近寄っちゃいけないなぁと痛感させられた。

日興IR 個人投資家向け合同IR説明会 12月8日

2007-12-09 09:10:16 | IR・会社説明会・セミナーなど
先週に続いて日興IR。でも場所は大手町サンケイプラザ。

最初に木村佳子氏の基調講演があった。
お題は「株式投資のポイント ~株式市場の味方と銘柄選択のヒント~」
配られていた資料には日経平均やダウの日足や週足チャートと、話を聞かないと解らないマトリックスが幾つか。
自分は講演がちょうど終わる頃に到着したので内容は解らず。

IR説明会の最初はアコーディアゴルフ(2131:T1)で話は竹生社長。
自分はゴルフをやらないしやるつもりもないんだけど、
周囲の20~30代の人達にゴルフをやり始めてコースに出る人が増えているのでどうかなと。

109コースを保有し19コースを運営受託していて今季4コースでプロトーナメントが開催されたそうだ。
ただ1つは主催トーナメントなんで…。主催出来るだけ凄いか。
売上は40%弱がゴルフ場運営、15%弱は併設のレストラン事業、残りはほぼゴルフ用品販売。

ゴルフ場の取得は法的整理にかかったものが中心だけれども、
バブル期などに副業として開業した企業持ちのコースを買い受けたり、運営受託をしたりすることも多いそうだ。
06年3月末と07年3月末で比較すると93コースから121コースへ増えているけど、
入場者数は469万人から539万人とコース数の伸びよりは低くとどまっている。
ゴルフ人口は減少していることが明らかだけれども、これから10年は大丈夫という見通しだそうで、
団塊世代が引退して平日プレーへシフトすると見ていることと、レディースの増加が理由だそうだ。

でもさ、団塊世代で再就職もせず平日からゴルフに出掛けるような人の割合って少ないと思うんだけどなぁ。
自分の周囲では病気療養などの特別な理由以外はほぼ100%再就職して働いてるし、
平均寿命まで20年以上もあるし、給料も減るんで出費も抑えるように苦労している人が多いけどなぁ。

財務指標とかは良い数字なので惹かれるところはあるけれど、
話を聞いて是非に…と思うところもなかったし、
やっぱり自分がゴルフから程遠い位置にいるので投資はしないと思う。

2番目は昭栄(3003:T1)で渡辺社長が説明。

その昔、子会社が合併してその後キヤノンになったんで、
どえらいキヤノン株の含み益を持っていた関係で村上氏に狙われた会社。
それを逆にバネにして不動産投資・有価証券投資の会社へ脱皮できたともいえる。

渡辺社長の説明はビジネスモデルとか、今後の展開の話が中心。
株式市場の影響はタイムラグを持って不動産市場へ波及するのが常であり、
株式市場よりも流動性が低いためぶれも大きくなりがちとのこと。
サブプライム問題での荒波などもこれから来そうだなぁ。
実際にここ数年は我慢の年、臥薪嘗胆の時期と何度も強調されていた。

不動産の賃料は東京では上昇しているけれども、
名古屋や仙台などの地方都市では殆ど横ばい状態。
しかし不動産価格は全国的に上昇しており利回りは低下中。
ということは地方の物件ほど足元が危ないということで、
東京の優良物件に絞って投資を進めているが…。

成長の目標地点は次の次の中計2013年らしい。
とりあえず今投資しても美味しくないことは確かだな。
我慢のピークである2010年ごろに再度見直してみるのが良いのかな?

今回はあまり収穫はなし。
近くの本屋で面白い本を見つけられたので、まぁ良しとしましょ。

日興IR 技術を知るIRフォーラム1 12月1日

2007-12-03 02:11:10 | IR・会社説明会・セミナーなど
ベルサール神田という住友不動産のビルで開催されたフォーラム。
新しい建物で天井も高くて綺麗だし、場所はちょっと不便だけど良いねぇ。

そんな綺麗な会場での最初は三菱レイヨン(3404:T1)
話をするのはIR室長の立林取締役。

三菱レイヨンの事業はMMA(メチルメタクリレート)系のアクリル樹脂などと、
AN(アクリロニトリル)系のアクリル繊維・炭素繊維などの二本柱。
MMAは高い透明度と耐候性で、自動車のランプカバーや家電製品、雑貨が主用途で、
ANはいろんな使い方があるけれどここでは炭素繊維を中心に。

三菱レーヨンの炭素繊維は航空機メーカーに認定を受けておらず出遅れ気味。
もちろん航空機用途が全てではないけれども。
その影響もあって原料のAN13万tのうち、炭素繊維に廻しているのは2万tのみ。
東レや帝人はANの供給能力を持っていないこととあわせて、
まだまだ炭素繊維を増産する大きな余地があることを強調されていた。
でも余地があってもそもそも需要が無くっちゃどうしようもないんでないかい?

また中間決算発表後にストップ安をつけるなどの株価低迷については、
大幅な減益決算が誤解されているとのこと。
中身を良く見てみると、年金基金などの数理計算差異による帳簿上の話で、
それらを考慮して実質ベースで計算しなおせば増収増益となり、
決して本業が危うくなっているわけではないことを理解して欲しいと言っていた。

もちろん今後は数理計算差異によるブレを少なくするため、
信託化していたものを現金へ移すなどの対応をとっているとも説明。

でもねぇ、それでもやっぱり株価はまだ割高だと思うけどなぁ。


二番目は昭和電工(4004:T1)
ここは高橋社長自らのおでまし。

今は株主ではないけれど、これまで何度かお世話になったことがある。
いずれのときも利益を出して退出できたので相性が良いらしく、ずっと監視はしていた。
本日のIR参加の理由の一つ。

アルミ精錬・総合化学という出自ではあるけれど、現在の収益の柱は電子・情報製品だが、
今期はHD事業の歩留まりが悪く、またレアメタル暴騰のあおりを受けてしまっている。
また時代はHDからメモリーへ移っているという感覚から、
株価もどうにも人気が出ない状態が続いている。

しかし高橋社長のおっしゃるには、HDDを搭載した機器は確実に増えており、
パソコンだけでなく家電製品などにまで裾野が広がっていて、
その伸び率はノートパソコン30%、家電25%、
全部あわせて平均すると年率15%になるという分析結果だそうだ。

歩留まり率悪化は、垂直磁気記録式へのシフトが想定の倍のペースで進んだことで、
ラインを切り替えるために必要な時間が増えたことによる影響であって、
動き出したラインは順調に高稼動しているらしい。

それではHDDメーカーからの需要はどうかというと、
これまた旺盛で充分に応えきれていないのが現状だそうだ。
まぁ、それが年末商戦以後も続くかは不明だと思うけれども。

次の収益の柱として期待しているのはLED事業と高純度特殊ガス事業。
特にLEDは出遅れていた高輝度型のラインナップを拡充しており、
来年からは液晶のバックライト、車両のランプなどへの採用を期待しているそうだ。
確かに色のバリエーションを多く持っているのが特徴ではあるよね。
ただ照明器具への応用はまだ先で、2010年ごろではないかと言っていた。


最後は日立建機(6305:T1)
ここは話の上手な桑原専務が登壇。

日立Gでは少し異色な建機メーカーだけど、社会インフラ整備部門の中核という位置づけ。
元気の無い日立Gの中で「日立げんき」と洒落て一社で気をはいているそうな。

今までは日立製作所本体とは交流が少なかったけれども、
ハイブリッド型や超大型ダンプをを開発するに当たっては、
日立製作所の持つモーターの技術などが大いに役に立ったそうで、
これからは電機メーカーグループであることの利点を活かして行くつもりだそうだ。

建機の最大手はキャタピラーで4倍、2位は小松製作所で2倍だけれども、
インドでは50%超、ロシア近辺では30%、インドネシアでも50%を越えるシェアをもち、
新興国といわれる市場での存在感はかなり大きいらしい。
インドネシアやマレーシアでインフラ建設なのか?と思いきや、
なんと最近注目を集めているパーム園での需要とのこと。

海外売上高71%、新興国需要は45%というのが具体的な数字で、
欧州は好景気の国が多く、フランスは住宅、ドイツは高速道路だそうで、
日本も意外と底堅く民間設備投資需要があるとのこと。
もちろん伸び率は新興国にかなわないけれどもね。

先ほど公募増資したのは那珂湊での施設建設費用の半分を調達するためで、
中核部品の生産と大型品の輸出効率向上が目的。

建機は油圧技術や機器制御技術など超ハイテク機器なので、
コアの部分は絶対に海外では生産せず技術流出を徹底的に防ぐそうだ。
ちなみに韓国メーカーは2世代、中国メーカーは4世代くらい遅れているそうで、
1世代で4~5年程度の研究開発時間を要するとのことだが、
追いかける方のスピードも加速しつつあるのが現状だろうなぁ。

ここ最近のサブプライム問題のあおりで安くなったよねぇ。
どかっと落ちてきたときに幾つか拾っておいたので、今後を楽しみにしている。

野村證券 資産管理フェア 11月30日

2007-12-02 09:57:49 | IR・会社説明会・セミナーなど
今年も行って来ました資産管理フェア@東京国際フォーラム。

なんだか去年より出展社数がへってないか?
所々に空きブースがあってアンケート書き込みスペースになってたし。

外資系証券が壁際外周を取り囲んでブースを作り、いろいろとセミナーをやっていたけれど、
結局自分は何処のセミナーにも参加せず資料も貰わなかった。
各会社のブースを廻って時間があったら聞いて見ようと思っていたんだけど、
結果的には時間いっぱいまで各社の説明を聞いていた。

それにしても各社様々ですなぁ。
コンパニオン使って試供品を配ることに専念する会社、
アンケートを取ってノベルティを配ることに専念する会社、
積極的に人を捕まえて色々と説明をしようとする会社、
説明員だけを7~8人揃えカウンターに座らせて製品を見せつつ説明する会社、
展示物だけ置いてぼ~っと立っているだけの会社…。

とりあえず自分が色々と聞いて回ったのは以下の会社。
JSR、デンソー、朝日インテック、ニフコ、
シスメックス、堀場製作所、武蔵精密、イリソ電子工業

当然ながら現在投資をしている会社や、過去に投資をしていて現在はお休みしている会社、
これからちょっと投資を考えてみようかな~と思っている会社が中心。

どこの会社も原材料高に苦しんでいるみたい。
朝日インテックなどはステンレス・ワイヤーが主だから特に厳しいそうな。
製品価格への転嫁が出来ていますか?と聞いて、
本当のことを包み隠さず言うわけにはいかないだろうけど、
転嫁出来ているという回答が返ってきたためしがない。

業界再編が進みそうですか?M&Aとかを考えていますか?
と伺うと大抵はもちろん考えているという返事。
ただイリソ電子工業の属するコネクター業界では、
業界再編という機運も一部を除いて無いらしい。

諸般の事情で金曜の昼過ぎから行ったけれども、
やっぱり午前の開場から1日かけてゆっくり廻りたかったな。
翌12月1日も開催されていたけれど、別件のIRへ行きたかったので…。

夏の日経IRフェアともう少し時期を話して、半年間隔で両方があると嬉しいんだけどな。
まぁ、何はともあれ、良い勉強になりました。
次回は相方を連れて来てみようかな?

大和IR 個人投資家向け会社説明会 11月17日

2007-11-17 22:03:30 | IR・会社説明会・セミナーなど
約一ヶ月ぶりにIRへ。
とはいえ最初のクエスト(2332:JQ)は諸般の事情で間に合わず。
この会社は今年の3月にも聞いている筈なんだけど、全く記憶に残ってない。

ちゃんと聞き始めたのはユニマットライフ(7560:T1)から。
この会社はちょうど1年前にここで聞いたし、ちゃんと憶えてる。
ポイントとしては旧ユニマットクリーンライフが持っていたレンタル事業の伸び。
でもねぇ、今回聞いた内容は1年前とあまり変わってない気がする。
一応は名古屋と福岡に拠点を設けたところが新しいところなんだが…。
今後は政令指定都市を1年に1拠点ずつ展開していきたいとのこと。

中間業績は可もなく不可もなくといったところだったけれども、
保有する株式の評価損8億を計上したために純利益は大幅減。
何処の会社の株式だったか聞き漏らしたけども…。

ウチの会社にも入っていて愛想もあって結構好きな会社なんだけど、投資するかは別問題。

次は早稲田アカデミー(4718:T2)
早慶系列中高への高い合格率を謳い文句にした東京圏の進学塾。
少し前に医歯薬系大学受験予備校の野田クルゼを買収して幅を広げたけれど、
やっぱり中心は小中学生で、特に小学生の割合が50%を越えようとしている。

少子化が進行することで進学塾は厳しいのでは?という懸念が最初に浮かぶが、
東大や早慶などの難関校のレベルは落ちず無くなることもないので、
そこへの合格をターゲットにしている進学塾もまた生き残ると言う見通しをしている。

前期前々期の業績の伸びは凄いものがあったけど今期は今ひとつ。
その理由は伺い知れなかったのは残念。
自己資本比率とかROEとか財務指標は良さそうなんだけど、
よく見ると利益率はあまり高くないんだよね…。

またここ最近の株価下落は第二位の大株主だったJPモルガンが全て売り払ったためらしい。
サブプライム問題で現金化を急いだ結果だというのが社長の分析。
業績の伸びも一段落したし、ちょうど良いキッカケだったのかもしれないな。

投資してみても良いかな~と思うんだけれども、今は時期が悪いね。

最後はプレシジョン・システム・サイエンス(7707:HC)だが、
興味が湧かないのと気力体力が続かなかったのでここで退出。

あまり収穫のないIRだったなぁ。

トリアス 個人投資家向け会社説明会 10月20日

2007-10-23 08:13:55 | IR・会社説明会・セミナーなど
彼女との旅行だなんだで、久方振りに個人投資家向け会社説明会へ。

最初はエフ・エリオットの藤原尚之氏の「今後の株式市場の見通し」という基調講演があったらしい。

自分は他の個人投資家向け会社説明会をハシゴして資料だけを貰い、
近くのドトールで資料を読込んでいて参加しなかったので、どんな内容だったかは判らず。
資料をパラパラと見てみたけど、相変わらずチャート分析はその根拠が良く判らんわ

唯一理解出来たのは最後の1枚の「外人買いが入るかどうかはトヨタでわかる」という一文だけ。
ただいまだに「外人」という言葉を使っているのはどうかと思うけど。

さて聞きに来たIRはアイケイコーポレーション(3377:T2)
「バイク王」ブランドでバイクの中古車買取りを主体とする会社。
自分はバイクに乗らないし興味もないんだけど、知合いに聞く限りそれなりに知名度はあるらしい。

最近はバイク専門のコインパーキング「パーク王」や、中古車販売事業も展開しており、
ここ数年と今後数年、成長率は2桁を維持している成長企業らしい。

フリーコールの電話から実際に査定に向かう割合は60%、
査定に向かった先で成約するのは88%程度ということで、
電話のほぼ半分が実際の売買に繋がってる計算になる。

社員1人1日あたり3~4台というのが成約件数で、1台あたり7万ちょっとの粗利益。
買取り商品の出口は業者オークションが殆どで、
買取りから出品成約までおよそ10.14日、成約後入金まで1.96日ということで、
中古車買取りから現金化まで12日程度というのは素晴らしいんじゃないの?

ただ株価は低迷中だね。決算書から観るとかなり割安。

バイク人口が減少し成長性に疑問があることを反映しているんだろうか。
全国のバイク保有台数に対する売買台数の比率は1%未満ということで、
この会社としての伸びしろはまだまだあるように見えるけれども…。

会社の実績は結構良いんだけどね~。利益率がもう少し上がれば更に良いんだけど。
配当もしてるし、1部指定替えも準備しているみたいだし、
結構面白いことになりそうな感じがするんだけどなぁ~。

ただ季節変動が大きく上期は新緑率が低い傾向にあるから、
その辺を上手く利用してエントリーしてみたいかも。