30社ちょっとがブースを構えてIRをしてくれるということで、
気になる会社もいくつかあったので行ってみました。
夏の日経IRフェアや野村の資産管理フェアと比べるとちょっと小振りだけど、
こういう機会は直接いろんなことを聞けるのであり難いなぁ。
話を聞こうと思ったけれども、人がいっぱいで聞けなかったりしたのは
大日本スクリーン製造(7735:T1)、テルモ(4543:T1)、オムロン(6645:T1)、ジャステック(9717:T1)
置いてある資料だけは貰って来たけども…。
とある会社では、資料を貰ってた時に声をかけられたので、
「こちらの社長さんは、あちこちでIRにでてお話しされてますよね~。」
と話の取っ掛かりとしてネタを振ってみたら、
「あ~。すみません。私、一介のコンパニオンなんで、分からないんですぅ~。」
と返されてしまった
普通のビジネススーツを着ていたので社員さんだと思ったんだけども…。
試供品配布にコンパニオンを雇うならいいけどさ、
IRで投資家からの質問を受けようって会場に、製品や財務内容などを答えられない人を置くのはどうかなぁ
取り纏め役として、きちんと話しが出来る人もいたんだろうけども、
「お詳しいですね。細かい内容とかでしたらこちらの者が…」
と返せるくらいには教育しておいて欲しかったなぁ。ちょっと気になっていた会社だったのに残念。
テルモは人工心臓のモデルなどを持ち込んでいたので人気が高く、
何回かブースの前まで行ったけど、いつ行っても人が多くてチャンスがなかった。
30分のIR講演をするんでそれを聞きたかったけど、時間の関係でダメだったんでブースで話を聞きたかったんだけどね。
ブースでいろいろと話を聞いたのは
富士フィルムHD(4901:T1)、SUMCO(3436:T1)、
トップリート投資法人(8982:T1)、日本プライムリアルティ投資法人(8955:T1)
特にREITは興味があったんで、住宅専門のリプラスリート以外の2法人で聞いてみた。
東京都心部のオフィス賃料はまだ落ちていなくて、プラス改定するケースが多いというのは共通だった。
ただ大阪や名古屋は下がってはいないけど上げるのも難しく、現状維持で改定するのがほとんどだそうだ。
でも商業施設についてはやっぱりマイナス改定となるケースが増えているらしい。
店子である小売り業の売り上げは低下している場合が殆どで、
家賃を下げてくれという要求がかなり強く、どうしても利回りは低下して行く傾向にあるらしい。
資金調達余力については、どちらも自分のところは大丈夫だという回答。
まぁ、こういう場で「資金調達が難しい状況です」とは公言出来ないだろうけども
実際に資金調達力で2極化しているのは事実で、今後の金融市場の動向次第では…という話。
金融市場が回復すれば資金調達もしやすくなって、買える物件が増えるので収益も上がる。
厳しくなれば、資金を借りる条件は厳しくなるけれども、
運営の厳しい私募ファンドから物件がどんどん出てくるのでチャンスともなる…。
どっちが有難いですか?と伺ったらもう少し厳しくなったくらいが良いとのこと
まだ私募ファンドから出てくる物件もあまり質の良くない物件が多いし、
価格もまだちょっと高く利回りの悪いモノが大半だから…だそうだ。
利回りからみてそろそろREITも良いかな~と思っているんだけども、
もうひと騒ぎあって、物件取得という報が増えて来たのを確かめてからでも充分かもね。
全体として盛り上がりと熱気に欠ける会場で、
面白そうな会社も少なくて個人的にも今ひとつの印象しか残らなかったけど、
日経新聞の記者さんとちょっとだけ話が出来たのが、唯一楽しいことだったな