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保守的な業績予想

2007-06-28 20:59:12 | 雑感
とある会社社長のインタビューで気になる一文が。

 投資家からは業績予想が保守的すぎるとの声もあるが、
 未達時の株価下落リスクを考えると慎重にならざるを得ない。

う~ん

自分も含めて投資家の行動にも問題はあるとは思うけど、
これじゃぁ本末転倒だよなぁ。

真っ当な業績予測をして、前提条件が崩れたり見込みが違った時に、
情報開示をして修正をするってのが本道でしょ?

物凄く低く出しておいて、形だけの上方修正なんて、
逆に経営能力を疑われても仕方ないと思うんだけどなぁ

1日遅れ?

2007-06-27 21:16:41 | 雑感
本日の株式相場は大幅な下げ

でもね、なんか1日遅れという感じ。
個人的には昨日が日経平均200円くらい下げという感じだったんだけど

もちろん自分の感覚よりも、相場の方が絶対に正しいんだけれどもね。

もうすぐボーナスも入って投資資金も増えるし、
これから一ヶ月くらいはちょうど良い拾い場カモ

「ビル・ミラーの株式投資戦略」ジャネット・ロウ著 三原淳雄/小野一郎訳

2007-06-26 21:09:23 | お勉強
「The Man Who Beats the S&P : Investing with Bill Miller」という原題で、
2002年に刊行された本の日本語訳。
三原淳雄氏がかかわった本であることと、バリュー投資というキーワードに惹かれつつも、
原本がジャネット・ロウ氏著というところに引っ掛かりつつも、手に取った一冊。

S&P500に15年連勝したという部分について、その投資手法を学ぼうという趣旨らしいが、
如何せんビル・ミラー氏本人の著作ではないだけに、隔靴掻痒といったところ。
ジャネット・ロウ氏の取材によって書かれた本だとは思うけど、
直接インタビュー取材をしたり、本人との構成を練ったりした部分は少ないと思う。
この人が書いた本の多くはそういう感じで、物足りなさはを感じる部分はいつも大きい。
やっぱり三原氏をもってしても、原作のレベルは押し上げられないな。

章立ては以下の通り。

第1章 バリュー投資の新しいスター
第2章 ビル・ミラーの思考方法
第3章 価値評価の方法―シナリオ分析で将来の価値を測る
第4章 ポートフォリオ・マネジメント―割安であれば持ち続ける
第5章 IT産業のバリュー評価―バフェットの知恵をハイテクに活かす
第6章 ハイテクへの規制
第7章 オールド・エコノミーの評価―みんなが嫌っている銘柄が成長する
結論

最後の「結論」、目次では「結論」だけど本文では「結び」。
まぁどっちでも良いんだけど、そこで纏められていた下記投資原則がまさに要点。

ビル・ミラーの投資原則
・ バリュー投資を基本とし、環境変化に応じて投資戦略を進化させる
・ 競争力のある銘柄を伸ばし、ないものは除いていく
・ 経済と株式市場について観察はするが、予想はしない
・ 優れたビジネスモデルを持ち、高い投資利益率を上げる企業を選び出す
・ 心理的要素で動く誤った考え方に翻弄されず、逆にそれを利用する
・ 本質的な価値と比べて大幅に割安な価格で企業に投資する
・ もっとも低い平均購入コストで勝ちを得る
・ 15~50銘柄に絞り込んだポートフォリオにする
・ 銘柄選択の正解率ではなく、ポートフォリオの利回りの最大化を目指す
・ 株を売却するのは
(1) 株価が本質的価値に到達したとき
(2) よりよい投資先を見つけたとき
(3) 投資の根本的な考え方を変えたとき

表紙側の袖の折返しにも列記されている此の部分だけで良いかもしれない。
これをもつちょっとちゃんと分析して書いていてくれたら、名著なのかもしれないなぁ。

トリアス 個人投資家向け会社説明会 6月23日 その2

2007-06-25 10:49:33 | IR・会社説明会・セミナーなど
後半はIDEC(6652:T1)のIRで、その昔の和泉電気。
ちょうど和泉電気からIDECへ社名が変わることにちょっとだけ投資してた。

今はモリテックスと取締役選任や業務提携ですったもんだしているので、
実際はどうなっているのか話を聞いてみるのも勉強かなと。

配布資料は前期決算短信と事業報告書、会社パンフレットの他に、
きちんとカラー印刷&製本された業績等説明資料と技術戦略説明資料もついてきた。
技術戦略説明資料は説明で使うスライドの印刷だけど、
業績等説明資料は決算短信では書き表しきれない部分を細かく補足していて良い資料。
今回のIRだけでなく、様々な場所でも均質にブレなく漏れなくIRしようと考えた結果、
こういう資料になっているんだと思うけど、これはナカナカ良い姿勢だなぁと感じた。

説明会の最初は舩木会長兼社長が業績説明をして、具体的な製品群などの説明は藤田常務が実施。
これまでの部品中心からシステムエンジニアリングへと成長の方向性を定めて展開していて、
その延長線上にLED照明関連のモリテックスがあって…、ということらしい。

前期業績の伸び率低下は原材料高騰や3億円分のコストダウン未達の影響とのことで、
今期は未達だったコストダウンも完了したし、6月から製品価格3%値上げも実施出来たし、
もうすぐ終了する1Qも計画通り10%程度の増益が見込めているとのこと。
ここらへんの今期業績の伸びの内訳をもう少し説明して欲しかったなぁ。
うまく質問内容を纏められなかったので、自分で聞くことが出来なかったのが残念。
閉会後に居残っていた時に直接聞いてみれば良かったなぁと今更ながらに後悔。
ここ最近IRへ行ってなかったから勘が鈍っちゃったな。

また自社株買いを発表しているけど実績0というのは、
自社株買いを実施すると法に触れることになるから…。
ちょっと前にコマツがやらかしてしまったイージーミスってやつだな。
自社株買いをしても消却せずにM&Aで使うんだろうなぁ。

舩木氏によれば規模が大きくなるだけの同業他社との買収や提携には興味が無く、
弱みを補完し長所を伸ばすような会社との交渉をしているとのこと。
その例が高見沢サイバネティックスで、駅務機器製造業務そのものも魅力的だか、
それらの機器を24時間メンテナンスする子会社の方がもっと魅力的であって、
代理店経由での販売のみの事業から保守メンテナンスを強化したい成長方向と一致したかららしい。
直販に夜利益率向上と、保守メンテナンス事業による安定収益の獲得が目的なのね。

前期決算短信から計算すると現在の株価はほぼフェアバリュー。
割安感は薄いけど配当利回り3%超ってのは魅力的だなぁ。
株主資本比率も70%超だし、キャッシュもかなり積まれているし、財務面での不安は無さそうだ。
今すぐにポンと業績が急拡大するとは思えないけど、結構強かで数年後が楽しみかも。
モリテックス関係で下がったら拾っておこうかな。

トリアス 個人投資家向け会社説明会 6月23日 その1

2007-06-24 20:27:13 | IR・会社説明会・セミナーなど
初めて参加するトリアスの個人投資家向け会社説明会。
以前から知ってはいたんだけど、日程の都合がつかなかったり、
より興味のある会社のIRと重なっていたり…で今回が初となった。

今回参加する決め手となったのは、ドイツ証券の武者陵司氏の基調講演で、
お題目は「超過利潤時代に入った世界経済」。

構成は1時間の講演+30分の質疑応答。基調講演で質疑応答があるのは珍しいなぁ。
殆どは一方的に喋っておしまいだもんね。かなり良い構成だといたく感心した。
結果的に自分は何も質問が出来なかったけれども、もし次回参加する機会があれば、
是非にでも活用してみたいな。

さて話の内容としては、
 数年前は弱気派だった自分が手のひらを返したかのように強気派になった理由
ということで、そのキーワードが企業の超過利潤。

企業活動のグローバル化フラット化によりアジアやインドでの低コスト生産が実現し、
その生産品を欧米で販売し消費することで収益を上げる経済構造が生まれ、
必要となる設備投資をも上回るほどの超過利潤を企業が持っているとのこと。
これが即ち各国中央銀行の金融引き締めにもかかわらず過剰流動性が縮小せず、
商業銀行の衰退と投資銀行の興隆を招いていると指摘していた。

どうやらこのあたりのことを「新帝国主義論」として上梓したらしい。
本を出したのは知っていたけど、今回の講演を聴いてみて読んでみようかなという気になったな。
まんまと作戦に嵌ってる?

その他オマケとしては、円キャリートレードの正体はヘッジファンドではなく、
FXや外貨投資、外国証券/債券へ投資をしている個人投資家だということ。
ヘッジファンドはちゃんと為替ヘッジをしているので、トータルとしてはイーブン。
もちろん何かのキッカケで急速な巻き戻しによる円高進行が始まる危険性は高まっていて、
それはここ数年のうちには起こると見ているそうだ。
まぁ、それが明日なのか来週なのか、来月なのか来年なのかはわからないけども。

質疑応答では武者氏の話に圧倒されて、弱々しい内容の質問しか出なかったけども、
武者氏を教祖のように崇めている(らしい)おばちゃんの、
「含み損を抱えている新興市場の株をどうしたら良いでしょうか?」
という質問には笑わせてもらいました。当の武者氏も絶句&苦笑してたけど…。
下手にあれこれ考える自分よりも、こういうおばちゃんの方が運用成績良いんだよね、きっと。

より深い現実

2007-06-22 07:39:11 | お勉強
今読んでいるバリュー投資のファンドマネージャーの本で、
バリュー投資家の多くが理解していない考え方として挙げられていたのが、

・適正な価値は時とともに変動すること
・PERでみればもう安いとはいえなくても、強くて拡大している事業の価値は増大していく

という二つの考え方だった。

ちょっと気になった一節だったので、忘れないように…。

川崎重工(7012:T1)撤収

2007-06-20 20:54:25 | 株式投資
昨日の後場に撤収しました川崎重工(7012:T1)

月曜・火曜と日経新聞に記事が出てポンポンと騰がったけども、
どちらも殆ど寄り天だったし、515円あたりに上値抵抗があるっぽく見えるので。

ここを抜ければスコーンと騰がっていきそうなので、
そんときは追随させて頂きますが、とりあえず今はキャッシュにしておこうかなと。

ドル/円の想定為替レートもかなり円高寄りだし、
まだまだ見直す余地は沢山あるとは思うんだけどね。

ここは相性が良いようなので、これからもしつこくつきまとわせて頂こうかな

「初心者のための大儲け株式名格言」青野豊作

2007-06-18 20:36:59 | お勉強
「必勝の極意・早わかり29則」という副題付き。
古本屋のバーゲンセールで見かけたんで、あまり深く考えずに手に取った一冊。

各格言ごとに4~5ページを使って解説してあるし、類似の格言も載っているので、
まるで普通の格言辞典のような感じ。
日本古来の格言で少し古い言い回しの言葉もあるけど、まるで俳句や短歌の解説書みたいに、
易しく解説してくれているところが面白かったなぁ。

もちろん日本だけでなくウォール街の格言も含まれているので、
古今東西の株式名格言集というのは、あながち間違いではないかも。
ただ「初心者のための大儲け…」というのは余計かも。

なかなか面白かったので後から見直すときの都合も考えて、
章立てだけでなく全29格言も合わせて書いておこう。

1章 まず株の基本を知る
 ・ 道不案内の人はうかつに此商内すべからず
 ・ 商内を仕かける時、まず損銀を積もるべし
 ・ 商内は附出し大切、進み急ぐべからず
 ・ けなり売り、けなり買い、なすべからず
 ・ 売るべし、買うべし、休むべし
 ・ 勇猛の心なくんば、此商内堅くなすべからず
2章 上昇相場の波に乗る
 ・ 相場は毎日同じ事にて、同じ事にあらず
 ・ 相庭に向かふべからず、機に乗るべし
 ・ 強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育つ
 ・ 国力買うべし、売るべからず
 ・ 相場の事は相場に聞け
 ・ 行き過ぎも相場、相場は最後が大きい
3章 値上がり株を見つける
 ・ 結局は価値あるものがものをいう
 ・ 株式投資は美人コンテストの投票と同じ
 ・ 古いイメージのままで株を見るな
 ・ 割安は割安ならず、割高は割高ならず
 ・ うば桜を買い思惑するは素人のつね
 ・ 早耳の早倒れ、早耳の早損
4章 失敗しない株の買い方
 ・ 株を買わずに時を買え
 ・ 小さな動きも独自の意味を持つ
 ・ 押し目待ちに押し目なし
 ・ 持合い放れにはつけ
 ・ 買い難平決してせざるものなり
5章 確実に利益をとる株の売り方
 ・ 「利食い千人力」―必ず勝ちに乗るべからず
 ・ 「登り百日、下げ三日」―売り転換は一歩前に行え
 ・ 月ならば十三夜、七八分にて止むべし
 ・ 名人、天井売らず底買わず
 ・ 人のゆく裏に道あり、花の山
 ・ 「見切り千両」―しまったと思ったら手仕舞え

日経会社情報 夏号

2007-06-16 09:34:23 | 雑感
昨日の会社帰りに買って帰ってきました、日経会社情報夏号。

連結決算の会社は単独決算の欄を廃止して、
より長いスパンで決算を見られるようになってるのが嬉しいなぁ。

フォントもちょっと変わって?見易くなった気がする…。
今週末は監視銘柄のチェックだな。

「真っ当な株式投資」板倉雄一郎事務所

2007-06-13 21:04:41 | お勉強
NBonlineでコラムを持っている板倉雄一郎氏の最新刊。
そのコラムに書かれているものを再構成したという形かな?

ベンチャーキャピタル業務もしている板倉雄一郎事務所の投資スタンスを、
判りやすく解説してアピールしつつ、且つ投資教育の一端を担おうとしているのかも。
特に難しい数式などは書かれていないし読み易いことは確かだし、
株式投資を始めるにあたって、投資哲学の根本を固めたいと思う人にはお勧め。

章立ては以下のとおり。

第1章 「投資」とは何か
第2章 「価値」とは何か
第3章  株式投資とは人への投資
第4章 「デイトレード」のなにが問題なのか
第5章 「投資」と「時間」の関係について
第6章 レバレッジについて
第7章 分散投資について
第8章 自分を信じるということ
終章  豊かな未来の実現のために

特に書名にある「真っ当な株式投資」をしようと考えているビギナーにはお勧めだし、
自分のようにここ数年の投資ブームで株式投資を始めた初級者にとっても、
もう一度自分の投資哲学を見直すきっかけになる比較的良い書籍だと思う。