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東京IPO & 日経個人投資家向け会社説明会 7月19日

2008-07-21 09:27:46 | IR・会社説明会・セミナーなど
2週続けて東京IPO。でも今回の場所は東京証券会館。

基調講演はIOウェルス・アドバイザーズの岡本和久氏。
お題は「個人の強みを活かした株式投資法」

ちょっと前の日経ヴェリタスに5回くらいの個人投資家の投資指南シリーズを書いていたんで、
どんな人かなと思って聴いてみた。

きちんとした定義があるわけではないけれど、投機と投資の違いはなにか?
投資にも色々あって、短期投資は株価を対象にして売買で儲ける、
長期投資は企業の価値を対象に保有することで儲けるということであり、
どちらが良くて他方が悪いというわけではない…
などなどまずは基本的なことから。

そして日本語的に纏まりがないんだけれども、個人投資家の強みとして
・自分が司令塔になれる
・株価は影と知れ
・時間を味方につけよ
・長期投資にはガッツが必要
・森の成長を目指す
の5つを挙げていた。

また下記の個人投資家宣言を昨年のイベントで採択したそうだ。

第一条 私たちは、生活の一部として長期投資を学び実践する。
第二条 私たちは、長期投資によって経済的自立と社会貢献を目指す。
第三条 私たちは、良い社会づくりに貢献する企業を投資によって応援する。
第四条 私たちは、投資リターンに心の豊かさも求める。
第五条 私たちは、急がずあせらずゆったりと投資を行う。

ちょっと持ち時間が短すぎたか、概論的なことが多かった気がする。

続いてのIRはモリモト(8899T2)の森本社長と柏木本部長。

都心、城南、城西という高級住宅街を中心にして戸建て売りからマンション分譲、
マンションデベロッパーから総合不動産デベロッパーへの変身を図りつつある、
今年2月末に東証2部へ上場したばかりの不動産会社で、
収益は賃貸不動産開発、マンション分譲、不動産メンテサービスの3本柱。
会社設立からは25年経っているので、若い新興の会社というわけでもない。

大和ハウスと組んでビ・ライフ不動産投資法人のスポンサーでもあり、
REITの方が先に上場したことになる。

マンション販売戸数はまだまだ少ないけれど、大手不動産に伍して億ションなどの高価格帯が多く、
もちろん数千万円台の物件もあって、平均を取ると5,000~6,000万円台となるらしい。
今年は8棟800戸を予定していて、現在の契約率は75%程度だそうだ。

今期はオフィスビルのコンカート横浜が大きく寄与して増益。
これはREITへ渡すのかな?
その他にも色々とオフィス賃料や、マンション供給戸数など、
不動産業界の現状とこれからの見通しなどを聞かせてもらった。

結構小粒な会社だというイメージだなぁ。
機関投資家の比率が1桁台という株主構成なのも頷ける部分があるな。
配当利回りも高いし、堅実さもありそうだけど、敢えて今ここに投資する理由はないな。

このあとにも1社IRがあった筈だけど、用事があったのでここで退席。

大和IR  個人投資家向け会社説明会 7月12日

2008-07-14 15:47:13 | IR・会社説明会・セミナーなど
途中から参加した大和IRでは既に2番目のリロホールディング(8876:JQ)の土屋社長のIR中。
資料からするにあたまの1/3が過ぎたところらしい。

リライアンス(借上げ社宅の賃貸管理業務一括代行)とリロケーション(転勤中留守宅の賃貸管理代行)の住宅分野と、
会社の福利厚生代行をするライフサポート事業の2本柱で、つい最近はリゾート事業と短期保険事業を立ち上げたばかり。

住宅事業は日本社宅サービスやスターツ、長谷工子会社などが競合他社であり、
ライフサポート事業では、パソナ系のベネフィット・ワンと鎬を削っている。
リゾート事業ではリゾートトラストとか東急系とかがあるけど、まだそれと対抗するほど大きくはない。

不況になってリストラとか経費節減という話は、こういう事業にとって追い風だけど、
中小企業はアウトソースする福利厚生自体がなかったり、既に完了していたりするし、
大きいところは子会社化したりしてるからなぁ。
社長の話によると、残っているところでも福利厚生担当の職を削るのは簡単ではないし、
子会社は定年後の再就職先になっていたりして、なかなか直ぐには…ということらしい。

そんななかでも、まだ規模が小さいこともあって二桁増益を続けているし今期も順調そうだ。
売上の伸びよりも利益の伸びの方が大きくなってきていて、ストック型ビジネスの効果が表れつつ模様。
だからこそリゾート事業とか保険事業を独立事業とし始めたんだな。

配当利回りも悪くないし、財務指標も悪くない。
決算短信の最初2枚が配布されていたけど、もうちょっと中身を調べてみようかな。


続いては高千穂電気(2715:T1)の櫻井社長。
独立系のエレクトロニクス商社で主にカスタマイズ品を取り扱っているらしい。
だから半導体とかコンデンサーなどの一般電子部品は殆どなく、棚卸資産回転期間が0.37ヶ月で、
「その会社が買ってくんなきゃ、捨てるしかないような商品」だそうだ。
粗利が約10%と高目なのもこのあたりに理由がある。

取り扱う部品が使われる製品は液晶ディスプレイ31%、携帯電話16.5%、家電9.8%、OA9.3%、…。
納入取引相手では東芝20.7%、ソニー4.9%、Canon4.7%、…。
取引先は日本企業が殆どだけれども、海外売上高は35%で、その7割が中国。
利益となると50%が海外分であり、日本メーカーの海外生産が如何に大きいか分る数字となっている。

海外売上高/利益が大きいだけに昨今の円高基調には影響を受けており、
これまで2~3割程度だった為替予約を、今期は5~6割へ引き上げているそうだ。

取引を通じて感じることは、液晶TVやレコーダーなどの五輪需要は特になさそうだということ。
やはりアメリカ経済が減速し、液晶TVの売れ行きが減っているのが実感できるそうだ。
こりゃ日本の部品メーカーや電機メーカーはキツイ決算になりそうだな…。

やっぱりIRに出ると、こういう話が聞けることが多いので面白いね。
その会社の業績とかだけでなく、その会社を通して他の会社や業界が見えるもんね。


この後にはSJホールディングス(2315:JQ)のIRだったが、
あまり面白そうではなかったし、夕方からの用事の前に移動とひと休みをしたかったのでここで退出。

自分が参加する前には大東海運(9367:JQ)のIRがあったはず。

東京IPO & 日経個人投資家向け会社説明会 7月12日

2008-07-13 11:14:11 | IR・会社説明会・セミナーなど
久しぶりのIR復活第一弾。
まずは東京IPO、そして日経の会社説明会と連荘。

東京IPOでは何年か前にブリッジサロンでお話を聴いたTIWの藤根靖晃氏の
「中長期で成長するオーナー企業の特徴はこれだ」という基調講演を聴いてきた。
ん~。分析は分かるんだけど、それをどう投資のやり方に活かすのかという結論が不明瞭な感じ。
内容は悪くないと思うが講演の時間配分や話す順番に問題がありそうだった。

持ち時間が短い学会発表なんかでは、先ず最初に結論をバーンと強調しておいて、
残りの持ち時間で出来る分だけ説明、興味のある人は後でお話ししましょ…というパターンが多いのにな。
ココ数年は東京理科大大学院と共同研究?みたいなのをやっていたようなので、
その辺のプレゼンのコツは分かってる筈なんだろうけど、今回は不発でしたね。

このあとには東京金融取引所のクリック365の宣伝講演と、
インテージ(4326:T2)、セントラル警備保障(9740:T1)、博展(2173:HC)
のIRがあったはず。
セントラル警備保障は聴いても良かったんだけど、ちょっと次の時間の都合もあったし断念。

でも出席者が100人にも満たないくらい少数だったのには驚いたなぁ
以前は同じ場所で入りきらなくて立ち見や窓際に臨時席を作ったりするくらい盛況だったのに…。
少し地味な講演&会社だったってのもあるかもしれんし、
自分が帰った後の会社説明の頃には増えてきたのかもしれんけど、
年明けから悪化した相場で見たくも考えたくもないという人が増えたんだろうか。

そんなことを考えながら100mぐらい先の日経ホールへ。

到着したときは日興シティグループ証券の野崎浩成氏の
「金融業界の現状と今後~銀行株価の明日~」という題の基調講演が佳境だった。

で、ここも驚く程にガラガラ…
基調講演の時には立ち見がでて、フロアのTVモニター前で聴いている人もいたくらいなのに。

今回は基調講演ではなく、次のテレパーク(3738:T1)のIRが聴きたくて参加。
つい先頃、業界2位でほぼ同規模のMSコミュニケーションズとの経営統合を発表したので、
それがどんな具合でこれからの見通しがどうなるかを知りたかった。

2社合わせて携帯販売業界シェア15%でトップになるということだが、
他の業界からすればあまり寡占率は高くないし、それくらい乱立していたってことだわな。

個人向けの携帯普及率はほぼ飽和という状況で、ここで大きなシェアをとることが優先課題。
これはもう成熟市場の宿命だな…。
と思っていたら、社長の考えは違っていて、携帯市場はまだ成長市場であり、
どこに成長余地が残っているのかといえば法人需要と個人の2台目/買い替え需要とのこと。

確かにねぇ。妻や義妹は2台目持ってるけどでも相方の家族割適用用だよ?
基本使用料はこれからも下がり、気軽に買い替えが出来るようになるから…ってのが理屈だけども…。

法人需要もこんなご時勢に会社持ち携帯をこれから入れるところってあるんだろうか?
既に個人持ち携帯を仕事兼用にしているところを、乗り換えさせられるのか?
2社合併により大株主が三菱商事、三井物産、住友商事となるから、その縁を使うということだが。

どうなんだろうかねぇ。
1年ぐらい様子を見て統合効果がどれくらいになって現れるのかを確かめてから投資しても良さそうだ。


第一三共 株主総会

2008-06-27 22:46:11 | IR・会社説明会・セミナーなど
初めて株主総会というものに出席してきました。

他にも出席したい会社の株主総会があったんだけれども、会場が遠かった…
ということで都内パレスホテルで開催の第一三共の株主総会へ。

本日夕方のIRメールによると1000人弱の人が参加したそうな。
確かにローズホールがほぼ満員だったもんなぁ。

粛々と開会され最初は事業報告。
これは音声付き説明スライドで15分程度。
でもこれは、な~んか、ちょっと淡々としすぎて詰まらん感じ
IRとは違って前期の業績や事業展開など、決算短信に書かれているような事の説明だからかな。

そして一番の関心事だと思われるランバクシー社買収の話は、
株主総会終了後に30分程度の説明会を開催するとのこと。
いいねぇ~。そういう場を作ってくれるというのは有難いなぁ。

そして議案採決の前に、株主からの質問タイムへ。
ランバクシーの事は後刻説明会があるということで、あまり質問には挙がらず。

なんかあまり面白い質問は出なかったな~。
IRの時の方が質問は面白いし役に立つんじゃないかな。

ということで自分も幾つか質問をしました。
返って来た答えは聞きたかったポイントをチョット外れていたけれども、納得できたから
でも全体的にどの質問に対する応答も質問のポイントからズレていた気がするなぁ。
わざとなのか、素なのか…。

そして議案も3つしかなかったし、1時間半ちょっとでアッサリ終了
確かに問題となるようなニュースもなかったし、業績もソコソコで大型買収を発表して方向性も示してたけど…。
ちょっと期待が大きかった分、残念という気持ちも大きかったな。

そして15分ほど休憩を挟んで、ランバクシー社買収に関する説明会。
出席者は総会の1/3くらいだったかな。
しかしランバクシー社買収に関する説明会を聞かずに帰る人がこんなに多いとは…
日経新聞の記事で概略は掴めるけど、こんなチャンス少ないと思うんだけどなぁ。
株主だったら一番気にしてもいい事だと思うんだけどなぁ。

で、説明会自体は庄田社長が直々に30分程度の説明。
質疑応答は株主総会よりも盛り上がったなぁ
人数が減って少しアットホームな感じが出たからかなぁ?

ということで、初株主総会は面白かったようなつまらなかったような…。

東証IRフェスタ2008

2008-04-20 10:42:07 | IR・会社説明会・セミナーなど
30社ちょっとがブースを構えてIRをしてくれるということで、
気になる会社もいくつかあったので行ってみました。

夏の日経IRフェアや野村の資産管理フェアと比べるとちょっと小振りだけど、
こういう機会は直接いろんなことを聞けるのであり難いなぁ。

話を聞こうと思ったけれども、人がいっぱいで聞けなかったりしたのは
大日本スクリーン製造(7735:T1)、テルモ(4543:T1)、オムロン(6645:T1)、ジャステック(9717:T1)
置いてある資料だけは貰って来たけども…。
とある会社では、資料を貰ってた時に声をかけられたので、

「こちらの社長さんは、あちこちでIRにでてお話しされてますよね~。」

と話の取っ掛かりとしてネタを振ってみたら、

「あ~。すみません。私、一介のコンパニオンなんで、分からないんですぅ~。」

と返されてしまった
普通のビジネススーツを着ていたので社員さんだと思ったんだけども…。

試供品配布にコンパニオンを雇うならいいけどさ、
IRで投資家からの質問を受けようって会場に、製品や財務内容などを答えられない人を置くのはどうかなぁ
取り纏め役として、きちんと話しが出来る人もいたんだろうけども、

「お詳しいですね。細かい内容とかでしたらこちらの者が…」

と返せるくらいには教育しておいて欲しかったなぁ。ちょっと気になっていた会社だったのに残念。

テルモは人工心臓のモデルなどを持ち込んでいたので人気が高く、
何回かブースの前まで行ったけど、いつ行っても人が多くてチャンスがなかった。
30分のIR講演をするんでそれを聞きたかったけど、時間の関係でダメだったんでブースで話を聞きたかったんだけどね。


ブースでいろいろと話を聞いたのは
富士フィルムHD(4901:T1)、SUMCO(3436:T1)、
トップリート投資法人(8982:T1)、日本プライムリアルティ投資法人(8955:T1)

特にREITは興味があったんで、住宅専門のリプラスリート以外の2法人で聞いてみた。

東京都心部のオフィス賃料はまだ落ちていなくて、プラス改定するケースが多いというのは共通だった。
ただ大阪や名古屋は下がってはいないけど上げるのも難しく、現状維持で改定するのがほとんどだそうだ。

でも商業施設についてはやっぱりマイナス改定となるケースが増えているらしい。
店子である小売り業の売り上げは低下している場合が殆どで、
家賃を下げてくれという要求がかなり強く、どうしても利回りは低下して行く傾向にあるらしい。

資金調達余力については、どちらも自分のところは大丈夫だという回答。
まぁ、こういう場で「資金調達が難しい状況です」とは公言出来ないだろうけども
実際に資金調達力で2極化しているのは事実で、今後の金融市場の動向次第では…という話。

金融市場が回復すれば資金調達もしやすくなって、買える物件が増えるので収益も上がる。
厳しくなれば、資金を借りる条件は厳しくなるけれども、
運営の厳しい私募ファンドから物件がどんどん出てくるのでチャンスともなる…。

どっちが有難いですか?と伺ったらもう少し厳しくなったくらいが良いとのこと
まだ私募ファンドから出てくる物件もあまり質の良くない物件が多いし、
価格もまだちょっと高く利回りの悪いモノが大半だから…だそうだ。

利回りからみてそろそろREITも良いかな~と思っているんだけども、
もうひと騒ぎあって、物件取得という報が増えて来たのを確かめてからでも充分かもね。

全体として盛り上がりと熱気に欠ける会場で、
面白そうな会社も少なくて個人的にも今ひとつの印象しか残らなかったけど、
日経新聞の記者さんとちょっとだけ話が出来たのが、唯一楽しいことだったな


大和IR 個人投資家向け会社説明会 4月12日

2008-04-12 19:59:50 | IR・会社説明会・セミナーなど
年度を跨いで公私共々色々あって、久しぶりのIR出席。
しかも場所が新しくなった大和IR。
グランノースタワーの18階なんで見晴らしは抜群。

そんな場所での最初はキユーピー(2809:T1)
いわずと知れたマヨネーズやドレッシングなどで有名な食品メーカー。

つい先週に1Q決算を発表し、経常利益が前年比20%増という数字にちょっとビックリしたけど、
中間期、通期ともわずかながらの減益見通しはそのまま修正なし。
会社としても今後上方修正する予定も見込みもないと明言。
これについては主原料であるサラダ油の高騰が続く見通しで、
その他諸々の原材料費高騰がまだまだボディーブローのように効いてくることを想定しているらしい。

昨年末にマヨネーズの値上げをした影響は、数量ベースで1割減という形で現れたけれども、
1Qではほぼ前年並まで戻したそうで、値上げもほぼ浸透したとのこと。
現時点での再値上げは考えていないそうだが、これも時間の問題じゃないかなぁ。

強固なブランド力と安定した業績ということで投資対象として興味が湧くんだけれども、
やっぱり利益率が低いところで二の足を踏んでしまうんだよなぁ。
原材料費高騰で一気に利益も吹き飛んでしまうしなぁ。

二番目は前田工繊(7821:T2)
半年くらい前に東証2部に上場した会社だけれども、社歴はキユーピーと同じくらい長い。
福井の繊維業を出発点とする会社で、土木事業用の繊維製品を作っている会社らしい。

高速道路やトンネルの排水管や、斜面の地盤補強材などといった、
普段はなかなか目につかないところの製品を製造販売している。

そういう工事はどうしても国や県などの公共事業が主体なので、
昨今の事業環境は厳しいものがあるだろうけれども、
きちんと増収を続けているのはスゴい事だと思う。

減益となる年もあったけれども大きくへこむことなく手堅いし、
最近は増益基調というのもスゴいな。

こういう手堅い会社は持っていても良いなぁと思うけれども、
ただやっぱり流動性が極端に低いし、配当も少ないのがネック。
上場来株価も下がりっぱなしなのは、地合い以外にもそういった基本的な問題があるからかもしれない。

大和IRコンファレンス 3月22日

2008-03-25 06:54:25 | IR・会社説明会・セミナーなど
横浜ベイシェラトン、京王プラザときて今回は帝国ホテル。
ココ最近出席しているIRは高級ホテル続きだ…。

今回の最初はリゾートトラスト(4681:T1)の伊藤社長。
会員制リゾートホテル事業がメインの会社で、ちょうど今月末にお台場に新施設が開業する。
1年半くらい前に聞いた時と同じく伊藤社長がお話されたが、高級会員制リゾート事業の会社のわりに、
良く言えばくだけた感じ、悪く言えば下世話な感じの喋り方をしていて、ちょっと違和感を感じてしまった。

会員数は大体年間5000人程度で伸びており、施設も大体1年で1棟というペースで開業していて、
1棟あたり250~300億円くらいの費用がかかっているとのこと。
一般的な大型ホテルでは100億円くらいが平均ということなので、如何に凝ったつくりをしているかが判る。
施設の稼働率は平均で60%弱で、京都90%、白河80%、冬が厳しいは軽井沢58%とのこと。
今後は会員権の転売や相続を進めることで会員の平均年齢を下げて、稼働率を高める工夫をしているそうだ。

古い施設は築20年というものも出始めたけれども、メンテナンスをきちんとしているので古さは感じないし、
歴史的建造物のように50年100年と使い込んでいくことで良質の物件へと変化させていきたいと考えているようだ。
また海外展開としては中国、マカオ、ドバイ、パラオなどで話が進行しているそうだ。

業績はそれほど大きく崩れることはなさそうだけど、大きく伸びることもなさそうだ。
株価はかなり下落してきているけれど、どうですかねぇ…。
個人的には投資しませんが。

二番目はお目当ての日本光電工業(6849:T1)で荻野社長。
個人投資家向け会社説明会は今回が初めてだそうだ。
最近はAEDで有名になってきた小型電子医療機器製造メーカーだが、
一番メジャーなのは脳波計で国内シェア90%、
世界では1/3程度ではあるがトップシェアを確保しているそうだ。
その他生体情報モニタ、心電計など医療機器そのものを製造・販売する他に、
それら医療機器を病院内でネットワーク化してゆく院内IT化対応なども行っているそうだ。

今後の成長戦略も国内では院内IT化事業やAED事業が中心であり、
海外では主力である生体情報モニタを中心に輸出品目を増やしていき、
販売地域もアジアやヨーロッパを深耕していく戦略をとっているらしい。
海外売上高比率が既に22.7%もあるんだねぇ…、知らんかった。
中国は直販体勢が整ったそうなので、これからは利益の伸びが期待できそうだなぁ。

競合他社は国内ではフクダ電子、海外勢ではオダンダのフィリップス。
まぁ、フィリップスは強敵だな。総合電機メーカーだもんな。

やっぱりなかなかに良い会社だなぁ。個人的にはかなりお気に入りだな。
以前も少し投資をして少しプラスで回収させて頂いたから、
タイミングを見計らってまた考えてみましょう。

午後はエイベックスグループ・ホールディングス(7860:T1)の小林CFOが登壇予定だったが、
完全に投資対象外の会社だったので、昼食のサンドイッチを頂いてから退出しました。

野村IR 個人投資家向け会社説明会 3月19日

2008-03-21 06:57:02 | IR・会社説明会・セミナーなど
今日は久しぶりの野村IRでエーザイ(4523:T1)の内藤社長のIR。

意外にも個人投資家向け会社説明会は初めてとのこと。
製薬大手だけれども最近の株価大幅下落で危機感を感じたんだろうか?
何事も危機感を感じるのは、それがそのまま原動力になるし良いことだな。

ほぼ1時間を使ってのプレゼンテーションということで、
日頃のIRとは違ってゆっくり落ち着いて、業績以外の説明を確りと聞けたのは良かったなぁ。
会場が京王プラザホテルの大きいホールということもあって、
社長もフラットなステージに立って大きく身体を使って説明してくれたのも好印象。
最後の質疑応答の部分ではステージから降りて、質問者の近くまで歩み寄って話をするなど、
かなりコミュニケーションを勉強して臨んでいるのが判った。
一応はMRを経験しているし、単なる創業者一族の跡継ぎ社長からは脱却してる感じ。

説明はエーザイが目指す「患者様価値の増大」に繋がる下記3点のテーマに絞っていた。
・アンメットメディカルニーズの新薬による充足
・高品質製品の安定供給
・薬剤の安全性と有効性を含む有用性情報の伝達
とはいえメインはやっぱり1点目で、脳神経領域と癌領域に特化して進むという説明。

脳神経領域については主力商品であるアリセプトの開発過程や、
次期アルツハイマー病治療薬の研究展開などを説明し、
癌領域については最近買収したモルフォテック社とMGIファーマ社について、
その買収目的などを説明していた。
ちなみにモルフォテックス社は4億ドル、MGIファーマ社は39億ドルで買収。
市場はMGIファーマの買収に驚き、そしてその買収金額が割高だと判断している模様。

モルフォテック社は抗体医薬研究の会社で、2010年頃に新薬が出せるか…という状態で、
MGIファーマは大きな癌治療支援薬を持っているので売上にも貢献するが、
DNA治療ワクチンなどの新薬開発技術を期待しているところが大きく、
また米国での事業基盤を固める役割も担っているそうだ。

現在の中計では2010年に売上高1兆円、営業利益2000億円、純利益1200億円が目標だが、
現時点でこれらの数字は視野に入ってきているという自信を示していたが、
少なくとも市場はあまり期待していないように見える。
もちろん市場の判断が全てではないけれど、現状ではそう見ている人が多いってことだね。

高配当利回り銘柄としての位置付けを意識しているらしく、
配当性向50%で安定配当、M&Aなどで会計上減益でも減配はしないとのことだが、
それは減益という状況を全く想定していない発言だと思った。
それだけ利益成長に強い自信があるということの表れなのかもし、
利益余剰金などの手持ち資金が潤沢だという認識もあるのだろうけど、
なんか危うさのようなものを感じてしまった。
個人的には以前は株主だったし、これからの成長を有望視して期待してもいのだけれども。

大和IR ヨコハマのチカラ 3月16日 その2

2008-03-20 09:22:13 | IR・会社説明会・セミナーなど
後半戦の最初は日産自動車(7201:T1)で志賀COOが登壇。
云わずと知れたグローバル展開をする日本の自動車メーカー。
今期の販売台数は前期を越える370万台はクリアできそうだが、
落ち込んだ営業利益は前期レベルまでは戻らない。
前期は新モデルが欠けた分だけ低調だったが、今期は続々と新モデルを投入中で、
中国の伸びを筆頭にASEAN諸国、韓国などアジアで販売は好調とのこと。

ただロシア市場は2009年に2工場、インドはこれから進出で2010年に工場完成見込みで、
他の大手自動車会社からは数歩遅れてしまっているのは否めない。
またハイブリッドなどの環境対応車を出していなかったことも、
今になってボディーブローのように効いてきている状況。
カルロス・ゴーン氏のリバイバルプランで復活の道筋をつけられたのは幸いだったが、
その前後の低迷で失った時間が大きな痛手となっている。

出遅れた分を逆手に利用して電気自動車の研究開発をメインに進めているけれど、
2010年になってようやく市場投入できるかというレベルであるし、
その間にもトヨタのハイブリッド技術などは更に先へ進んでしまうだろう。

増配を繰り返し高配当銘柄としての位置付けを獲得したけれども、
投資家の期待が続いているうちに次の成長戦略を明示できないと厳しいなぁ。

自分は自動車に興味が薄いので日産自動車が扱っている車の魅力はよく判らない。
GT-Rとか名前は知っているけれども、それがどれだけ凄いものなのかは…。
逆に言えば自分のような門外漢にもアピールできるものが出てくれば、
それはとても凄いものってことだな。


続いては横浜銀行(8332:T1)の小川頭取。
千葉銀行などと並んで地銀大手として有名。
神奈川県内ではメガバンクを抑えて、貸出・預金ともトップシェアを獲得していて、
バブル崩壊時に公的資金を注入してもらった地方銀行とは思えない復活ぶり。
やっぱり神奈川県という地盤に救われたところも大きいなぁ。

銀行業務はどこでも同じなので、基本的には他行や平均値と比較しての優位性を強調するIR。
そこで「主要地銀平均値」というのが何度も現れるが、
「主要地銀=千葉、静岡、常陽、広島、福岡、群馬、八十二銀行」という注釈。
個人的にはなんで京都銀行が入らないのかが判らなかった。
もしかして法律的に京都銀行は地銀ではない?それとも規模は上記銀行よりも小さいから?
知識&データ不足でよく判らんのだが…。

ただやはり地銀は単独で生き残るのは厳しい時代。
千葉・都民とでATMの相互対等利用を開始しており、
今後は常陽、関東つくば、武蔵野もその輪に入ってくる予定となっているらしい。
それぞれが殆ど営業エリアが重ならないというのがポイントだな。
いっそのこと経営統合できたらよいのにね。

銀行業務といえば巨大システムを抱えるシステム装置産業的な一面も持っていて、
全国の地銀でシステムを共同利用しようという話も進んでいると強調していたが、
開発は困難を極め費用負担も減らないんで参加行もなかなか増えていないのが現状。
情報システム業界では有名な話しだし、雑誌にも度々取り上げられているので、
一般市民にも馴染みの深いネタだったせいか会場の反応も冷ややかだった。

質疑応答ではやはりサブプライムローン問題が取り上げられた。
サブプライムローン関連商品の保有残高・損益ともに0というのが横浜銀行の回答だったが、
なんでJ-REITの保有残高・損益についての質問を取り上げないんだろう?

個人的な思い込みの域を出ないと判ってはいるつもりだが、
やっぱり銀行は信用できないな。


最後は横浜冷食(2874:T1)の吉川社長。
ニチレイや漁業系会社が多い冷蔵倉庫分野で独立系を堅持している珍しい会社。
上位20社の冷蔵倉庫収容能力は43%で、大半は地場の中小企業という業界で、
収容能力シェア6%で、ニチレイ12%に次いで2位という大手。

だったら地方中小倉庫をM&Aしてシェアを拡大すれば良いと思われがちだが、
それらは立地条件が悪く、また設備も老朽化しているため買収のメリットは少ないそうだ。
もちろん良い案件があれば排除しない方針ではあるとのこと。

これをうけてなのか、倉庫施設を中計以上の進捗率で開設しているのは、
食の安全意識向上にともなう倉庫設備の高度化や、道路港湾整備の進行などで、
物流形態の変化が起きており、業界での優位性を築くための先行投資とのこと。
ただ1倉庫作ると30億~40億円くらいの費用がかかるのは事実で、
その投資を回収するのにはかなりの時間が必要になるんじゃないかなぁ。

ちなみに倉庫利用料(保管料)というのは届出制だそうで、
管理温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)別で半月単位kg単位で何円という設定だそうだ。
もちろん他にも入出庫料とか色々と手数料を貰うことになっているらしいけども。

日本での伸長が期待できないならば海外へ進出をとなるが、
中国や韓国、アジア諸国ではまだ冷食設備(保管や物流)などのインフラが未熟であり、
まだまだ単独ビジネスとしては成り立たない状況だそうだ。
もちろん商社などと組んでオーストラリアなどには進出しているけれども。

長期投資としては面白いのかもしれないけど、まだちょっとなぁ…。
投資の魅力が溢れる会社が他にも沢山あるしなぁ。

大和IR ヨコハマのチカラ 3月16日 その1

2008-03-19 08:15:03 | IR・会社説明会・セミナーなど
横浜に由来や本社、工場などがある会社を集めたIR。
こういう地縁をテーマにしたIRフェアってのも面白いかもね。

最初はマクニカ(7631:T1)の神山社長。
ちょうど1年位前に都内でIRを聞いて以来2度目。
半導体IC技術商社で、商社の割には自己資本比率が高めで興味が湧いて、
利益も伸びていきそうだったので投資を考えたけれども、結局は様子見にした覚えがある。
結果的には見送って正解だったようだけれども。

利益の92%は半導体関連で残りはネットワーク機器。
DRAMは取り扱っていないがProgramable Logic Device、ASIC、ASSPが主力で、
それぞれが大体同じくらいの収益規模となっている。
専用ICであるASSPは画像処理用が多く、薄型TVの殆どに採用されているらしい。

次の大きな市場と見ているのは車載ICだそうだが、1年前も同じことを言っていたなぁ。
それだけまだ市場が拡大していないということか?

社員も技術者が多いということが特徴だそうだが、
メーカーの技術部門出身者を多く中途採用していることも一因となっている模様。
一度退職した社員の最採用・再雇用にも積極的らしい。
サトーでも同じようなことを聞いたけど、技術力を保つためには必要な最低限の施策なんだろうな。

競合他社は東京エレクトロンデバイス、トーメンデバイス、マルゼンといったところだが、
技術サポートが強かったり、物量的に優劣があったりということで、
それぞれがそれぞれの強みでがんばっているらしい。
競合して揉まれた方が強い会社になるけれど、価格競争にはならないで欲しいな。

二番目は岡村製作所(7994:T1)の久松社長。
ITOKIやコクヨとならぶオフィス家具分野の最大手。
もちろん単純に椅子や机を売るだけではなく、オフィス環境のコンサルティングやデザインなど、
トータルにサービスをすることで顧客の囲い込みを図っている。
岡村製作所はハイグレード商品に的を絞って展開していることから、
小規模だけど先進的な会社や、グローバルな大企業を顧客に抱えていることが強みで、
国内では一歩リードしているけれど世界レベルではまだ5位あたり。

国内のグッドデザイン賞などは多数受賞しているが、
やはり世界展開を考えて国際的なデザイン賞へ積極的に応募しているとのこと。
まだ受賞歴は少ないみたいだけれども。

製造業としては珍しく国内での自社生産比率が6割を超えているが、
利益率の高い特注品を多く扱っていることの表れのようだ。
これらオフィス家具需要は人材確保・生産性向上という流れから底堅いものがあるけれど、
これからは一歩進めたオフィスセキュリティー市場を切り拓いて成長を目指すとのこと。

オフィス家具は全体の6割で、商業施設向け事業が3割を占めているのが意外。
事務的な家具というより商用インテリアとしての家具分野でも稼いでいるんだなぁ。
今回は殆ど説明がなかったけれども、ちょっと調べてみても面白いかも。

オフィス家具製造ということで鋼材費高騰の影響を懸念する声が上がるけれども、
現在のオフィス家具の殆どはプラスチックの使用量のほうが多いとのこと。
とはいえ石油由来の材料だけに、やはり原材料費高騰で利益率を維持するのは厳しいらしい。

ここでサンドウィッチ&ジュース付きの昼休み。

昼休みの後にCSRに関するパネルディスカッションが、5社の登壇者+大和総研の研究員で行われた。
でもねぇ…。なんか纏まりのない一方的なアピールで終わってしまった感が否めない。
自分は途中から読書時間にしてしまいました。
周囲でも本を読んでいる人や眠っている人が多かったように見えた。