2週続けて東京IPO。でも今回の場所は東京証券会館。
基調講演はIOウェルス・アドバイザーズの岡本和久氏。
お題は「個人の強みを活かした株式投資法」
ちょっと前の日経ヴェリタスに5回くらいの個人投資家の投資指南シリーズを書いていたんで、
どんな人かなと思って聴いてみた。
きちんとした定義があるわけではないけれど、投機と投資の違いはなにか?
投資にも色々あって、短期投資は株価を対象にして売買で儲ける、
長期投資は企業の価値を対象に保有することで儲けるということであり、
どちらが良くて他方が悪いというわけではない…
などなどまずは基本的なことから。
そして日本語的に纏まりがないんだけれども、個人投資家の強みとして
・自分が司令塔になれる
・株価は影と知れ
・時間を味方につけよ
・長期投資にはガッツが必要
・森の成長を目指す
の5つを挙げていた。
また下記の個人投資家宣言を昨年のイベントで採択したそうだ。
第一条 私たちは、生活の一部として長期投資を学び実践する。
第二条 私たちは、長期投資によって経済的自立と社会貢献を目指す。
第三条 私たちは、良い社会づくりに貢献する企業を投資によって応援する。
第四条 私たちは、投資リターンに心の豊かさも求める。
第五条 私たちは、急がずあせらずゆったりと投資を行う。
ちょっと持ち時間が短すぎたか、概論的なことが多かった気がする。
続いてのIRはモリモト(8899T2)の森本社長と柏木本部長。
都心、城南、城西という高級住宅街を中心にして戸建て売りからマンション分譲、
マンションデベロッパーから総合不動産デベロッパーへの変身を図りつつある、
今年2月末に東証2部へ上場したばかりの不動産会社で、
収益は賃貸不動産開発、マンション分譲、不動産メンテサービスの3本柱。
会社設立からは25年経っているので、若い新興の会社というわけでもない。
大和ハウスと組んでビ・ライフ不動産投資法人のスポンサーでもあり、
REITの方が先に上場したことになる。
マンション販売戸数はまだまだ少ないけれど、大手不動産に伍して億ションなどの高価格帯が多く、
もちろん数千万円台の物件もあって、平均を取ると5,000~6,000万円台となるらしい。
今年は8棟800戸を予定していて、現在の契約率は75%程度だそうだ。
今期はオフィスビルのコンカート横浜が大きく寄与して増益。
これはREITへ渡すのかな?
その他にも色々とオフィス賃料や、マンション供給戸数など、
不動産業界の現状とこれからの見通しなどを聞かせてもらった。
結構小粒な会社だというイメージだなぁ。
機関投資家の比率が1桁台という株主構成なのも頷ける部分があるな。
配当利回りも高いし、堅実さもありそうだけど、敢えて今ここに投資する理由はないな。
このあとにも1社IRがあった筈だけど、用事があったのでここで退席。