黄金律(ゴールデン・ルール)とシルバールールとそれ以上のこと...

イエス・キリスト：「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」（マタイによる福音書7章12節）
トビト記：「自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない」（4章15節）
孔子：「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」（論語 巻第八衛霊公第十五　二十四）
ユダヤ教「あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。」（ヒルレルの言葉　ヒルレルはダビデの末裔を称したファリサイ派のラビ）
ヒンドゥー教「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない」（『マハーバーラタ』5:15:17）
イスラム教「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである。」(ムハンマドの遺言)
（Wiki参照）

イエスの言葉と他の偉人達の言葉の違いを感じますか？

シルバールールとは簡単に言えば
「人にされたくないことは人にするな！！」という事です。
殆どの人はこの教えに納得し、それを実践しているのではないでしょうか。

日本風に言うと、「他人様に迷惑をかけてはいけませんよ」という感じです。
これは裏を返せば、「自分には迷惑をかけてくれるなよ！！」という事です。
ちょっと消極的であることが分かるでしょうか。

それでは、黄金律(ゴールデン・ルール)とは何でしょうか？
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」

例えばあなたが何かの事情で食べものや家を失ってしまったとします。
あなたが人にしてもらいたいことは何ですか？
⇒それらを提供してもらうことです。

行ってそのようにしなさい！！という事です。

しかもこれはしなければならないという義務の教えではありません。

言い換えた言葉がこれです。
マルコの福音書12：31
次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。」

つまりこれは隣人を愛しなさいという愛の教えなのです。

これは「良きサマリヤ人のたとえ」など、聖書の至る所に書かれている内容です。

これは又、マザーテレサなどが実践しようとした教えでもあります。
非常に積極的な教えであり、実践するのは困難であること同時に非常にインパクトのある教えであることが分かります。

シルバールールとゴールデンルールの違いが分かって頂けますでしょうか。
wikiには、みな同じような内容だと紹介されていましたが、雲泥の差があるのです。

しかし、イエスの最高のメッセージは、この黄金律（ゴールデンルール）ではないのです。

次回その事をアップしますね。