雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
参加企画関連の記事メインです。

キリエのアイデンティティ

2010-11-11 08:44:02 | cdd
ただの語りの垂れ流し←

キリエはアイデンティティを確立出来ていません。
だから自信なんてなくて、ひたすら従順にヴィオレの方に従います。
「自分が誰か」が全くわかっていないとさすがにかなり不安定になってしまうので、キリエは「レセィエルであること」をよりどころにしようとします(もともと純粋なレセィエルでないためにアイデンティティが確立出来ないのですが)。
キリエ一人ではレセィエルであることは出来ません。
レセィエルの方々に部外者扱いせずにいてもらうこと、ヴィオレの方々にレセィエルとして使って頂くことで初めてレセィエルになれる、存在を許容してもらえる、そういう考えです。
だからレセィエルの方々に迷惑をかけないように、ヴィオレの方々に忠実に生きています。
レセィエルでない負い目から、いなくなれと言われれば縋りつくことなんて出来ないから。
そう言われることのないように心を砕いています。
でも半分流れるソールの血も、決して嫌いではありません。
大好きなお兄ちゃんと自分を繋いでくれる、同じ血ですから。
どちらの血も尊く、大切なもの。
キリエが嫌いなのは、どちらにもなりきれない自分自身。
それは血のせいではなく、自分が駄目だから。
ヴィオレの方々やレセィエルの方々が優しいから自分をレセィエルでいさせてくれて、お兄ちゃんが優しいから自分を妹で、家族でいさせてくれる。
あくまで自分に資格があるのではないという考え方です。
その思考と性格により、人を受け入れることは出来ても、切ることは出来ません。
基本的に他一族であっても、誰もが自分よりも遥かに価値のある方だと思っています。
ただ、大切な人を傷付けられた時だけは自らの感情で怒ります。
あまり自分というものがないキリエですが、それでもこういう部分は揺らぎません。
人を大切に思う気持ちは、本人に自覚はないですがかなり強いです。
嫌いな人なんていないんじゃないだろうか、苦手な人はいても。
究極のところ、一族は関係ないのかもしれないと、今思いました。
「ヴィオレだから従う」のではなく「自分がレセィエルでありたいから従わせて頂く」みたいな。
レセィエルの人も「同族だから」大切、なのではなく、それぞれの人間性が好きだから・尊いと思うから大切、というか。
他の一族の人も、命令がなければ殺したり傷付けたりしません。
ヴィオレの人がヴィオレでなくても、レセィエルの人がレセィエルでなくても、大切なことに変わりはありません。
一族による役目みたいなものはあるとしても、相手に「~の一族だから」という理由をつけることはしません。
自分に関してだけ、「どちらにもなりきれない中途半端さ」がつきまといますが、他の人には種族を越えた考え方をしているみたいです。
でもそれを自分に適応出来ないからアイデンティティがぐらぐらしっぱなしです。
自己肯定とかまず無理だし……。
卑屈に取られる言動もそこからだろうな。
「~させて頂きます」の使用頻度がすごく高そう。

なんかぐるぐるしてきた気もしますが、以上です!←

ナタルとお姉さん

2010-11-11 08:43:51 | cdd
えぐい話ありますので、注意!
嫌な予感がしたらすぐに目をそらして下さい。

ナタルは実の姉に対して尋常じゃない執着を持ってます。
設定に「姉が唯一、心から束縛し合いたかった相手。今でも未練を断ち切れていない」と書いたように、お姉さんの方は一切応じないまま亡くなりました。
なのになんで今でも未練を残すほど想っていたのか、その相手がどうしてお姉さんだったのか。
つらつら考えてみました。
まず、ナタル達の両親はロイの中でも際立って束縛の強い人達です。
完全に二人だけで世界が閉じているくらいに。
母親が子供を身篭ると体内にいる内は母親の一部だからと産ませ、いざ産まれて別々の個体になってしまえばもう欠片も興味を持たずにほったらかし。
「狂ってる」と形容してもいいような人達です。
お姉さんとナタルと妹の三人は、異変に気付いた周囲の人に助け出されなければ死んでいました。
なので、確かに血は繋がっているんですが、親も子供も「親子」という意識は持っていません。
ほとんど赤の他人。
ただ、親としてや個人としてはどうでもよくても、両親の関係だけはナタルにとって理想と呼べるものになりました。
ナタルは「普通の親」を知りませんし、「普通の親の愛」も欲しいとは思いません。
親なんかよりももっと近い存在、同じ境遇に産まれたお姉さんがいたから。
興味関心がお姉さんに向くのは、ナタルにとって当たり前のことでした。
そうしている内にお姉さんはかなり束縛がきつい人だとわかり、それを自分に向けてほしいと思ったんです。
ナタルには強い束縛の欲望と同じくらいに、束縛されたい願望がある。
両親の関係が関係なだけに、それを理想とするとハードルが大変なことになりますが。
お姉さんが全然応じてくれないから尚更、そんな人に束縛してもらえたらどんなに幸せだろう、みたいな……好きな人がそっけないほど燃える感じ?←
あと、ナタルは生まれつき痛覚が鈍いです。
子供の頃、何かの拍子に骨を折られてやられっぱなしが癪で同じくやり返して相手の骨を折ったら相手は痛がりました。
眉を寄せて、声を上げて。
ナタルの骨折箇所も相手と同じように変な方向に曲がっているのに、ナタルは何も感じない。
周りの人が慌てて集まってきて、その光景をどこか遠くに感じながら、自分は人と決定的に違うということを悟りました。
「人は感覚に弱い」がナタルの持論ですが、それはここからきています。
例えば「痛い」という感覚は誰にでもあるものだし、経験もない人はほぼいない。
だから「痛そう」という推測や共感、同情が生まれる。
わかるし推測出来るから怖い、弱い。
脅しなどに有効な手段です。
感覚は感じてしまえばどうしようもないですし。
でもナタルは「痛い」のハードルが人より高い。
骨折ったくらいじゃ全然痛くない。
他の、「普通の人」は痛いのに。
その断絶が嫌で余計に人を遠ざけ、お姉さんに傾倒していきました。

大体こんな感じかな。
一番望む人に束縛してもらえなかったために、今も束縛されたい気持ちは燻っています。
もう全部どうでもいいと斜に構えてはいても、今でも人にちょっかい出したり軽くでも束縛してみたりするのは、自分が異常であってもきつくきつく束縛してくれる人を内心では望んでいるからなのかもしれません。
SなのかMなのかわからない(爆)
それと、ナタルが束縛の手段に望んでいるのは痛みなのかも。
痛覚の鈍いナタルに「痛い」と感じさせるのには、それなりの労力が必要です。
そこまで労力を費やしてくれる=束縛してくれる、みたいな思考なので。
自分に「痛い」と感じさせるほどの痛みをくれる=自分を「普通」に引き上げてくれる、とも。
そうしてくれる相手にならいくらでも自分を犠牲にする、手でも足でも何でも差し出す。
ナタルは強烈な痛みを望んでいるような気がします。
Mではないはずなんだけど……←
ちなみにナタルがどの辺から痛みを感じるのかというと、私があんまり痛い目に遭ったことがないので上手く想像出来ないんですが、大体こんなかな?というイメージはあります。
すみません、グロい話です↓
体を武器とかが貫通したらさすがに痛い。
そこに手を突っ込まれて内蔵掻き回されたりしたら強い痛みを感じる。
でも武器がちょっと刺さったくらいなら痛くない。
だから戦場で結構な大怪我を負っても何度も立ち上がる。
痛くない内は無表情でつまらなそうに、痛みを感じると楽しそうに戦いそうな気がする。

↑グロ終了

以上です!
いやーナタルの歪みっぷり楽しい! 俺得!←
何か後半お姉さんあんまり関係なかった……。