ウイング マレーシア・クアラルンプール校

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どうなるアブドラ・マレーシア政権

2008年06月05日 | マレーシア
昨日Abdullah Ahmad Badawiマレーシア首相は大きな決断をした。

財政に大きな負担を強いるガソリンなどの補助金削除。
これは先の総選挙で歴史的な大敗を喫した与党には国民の支持を取り付ける政策ではないことは明白である。しかし、マレーシアの健全な財政を考慮すると必要不可欠の決断であることは間違いない。

しかし、総選挙敗北で責任が問われ、特に与党内ではMahathir Mohamad元首相が辞任を求めて離党してまでの抗議に及んでいる。

12月の党大会で、Najib Razak副首相を後継として推すとしているが、与党内では通産大臣のMuhyiddin Yassin氏を推す声も多くある。
またAnwar Ibrahim元副首相は、Mahathir Mohamad元首相に反目し6年間の服役を強いられたが今では野党のリーダーとして虎視眈々と首相の座を狙っている。

今後年末のUMNO党大会に向けマレーシアの政局は混乱する可能性もある。

Abdullahマレーシア首相は党内を配慮してサバ州にRM1 billionの大型予算で地方開発を約束しているが、やはり影が薄く、リーダーシップが問われていることだけは間違いない。

果たしてガソリン値上げによるインフレ加速から国民生活を今後どのように守る政策を打ち出すことができるのだろうか。特に賃金上昇の見込めない低所得者層からの反発は大きいことは予想することは簡単である。

デモや反政府運動にまで発展しないことを祈る。

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