さらりーまん専科

サラリーマンの生活で気になった情景

東北電力の二重のウソつき構造を作った経産省の罪

2011-07-23 07:15:29 | Weblog
電力不足の恐れがあるという西日本。経済産業省のまったくの欺瞞キャンペーン。埋蔵電力を隠す松永事務次官に代わって大臣官房付の古賀茂明氏を事務次官にすれば、少しは国民の事を考ええる省に変身するかもしれない。

電力があまっていることを見てきた当ブログ。次は、四国電力を見てみよう。

四国電力は特別に「今年の夏の電力需給について」というようなプレス発表はしていない。月々の「需給状況」を発表しているのみだ。2010年度末(3月29日)に発表した今年度の供給計画を見ると、最大電力550万kw、供給力643万kwとしている。供給予備率は16・9%と余裕の供給計画だ。どこへも電力を配って歩ける。大丈夫。

ちなみに、本当の実力はもっと上だ。四国電力の供給能力は693万kw。現在止まっている原発は伊方3号機の89万kwのみ。この場合でも604万kwの能力がある。仮に、原発がすべて停止したらどうだろう。伊方1号機、2号機は共に56・6万kwの出力。合わせて113万kw。四国電力の原発3基がすべて止まっても、供給能力は580万kwある。この場合5%に下がるが、ここで埋蔵電力を見てみよう。

四国電力の場合、他社受電の数字は高くない。昨年8月の実績で69万kwだ。能力は649万kwに上がる。この時予備力は、18%とアップ。また、経済産業省がヒタ隠す揚水発電残る。四国電力も原発が止まっても、他社へ融通して回っても大丈夫なレベルだ。

さて、次に、北海道電力を見てみよう。

北海道電力も特に、この夏の電力需給について特別のプレスリリースは出していない。3月30日に発表した2011年度の供給計画を見てみると、最大電力547万kwとのみ発表している。同社の供給能力は742万kw。北海道電力の原発は現在、定期検査中は1号機の57・9万kw。3号機は定期検査中の調整運転というふざけた名称で不明朗な稼働を行っている。1号機が止まっている現在の供給能力は、685万kw。昨年8月の他社受電実績をみると47万kwある。能力は732万kwとアップする。この場合、供給予備率は33%のなる。(北海道電力の場合、需要のピークは冬、他社受電も冬の方が実績が高く冬場は87万kwの実績がある。最大電力も冬場を想定しているのだろう。この場合、供給能力は772万kwに達する))

仮に、今後、泊2号機57・9万kw、3号機94・3万kwが停止し、全ての原発が動かないとすると、供給能力は619万kwになるが、この場合でも12%の供給予備率となる。北海道電力も原発がすべて動かなくてもまったく大丈夫のようだ。調整運転なんて歪な稼働を続けなくもいいのだ。ゴマカシ稼働を続けて大飯1号機のように大事故を起こすことがないように祈るばかりだ。

さて、最後に、東北電力を見てみよう。電力が足りないとうのは経産省・エネルギー庁、のペテン演出だが、本当に足りない電力会社が存在するなら東北ではともいわれてきた。どのレベルなのか。         


7月1日、東京電力、東北電力管内の大規模工場など大口電力需要家に対し、昨年比15%の節電を義務付ける電力使用制限令を発動された。本当は電力不足ではないのに、無理矢理、電力足りないキャンペーンの一環として経済産業省が、停電を起こさないためとの名目で始めたものだ。だが、不可解なのは、東北電力は毎月「来月の計画停電の予定」などとプレス発表していることだ。中身は、「おかげで来月も計画停電を実施しなければならない事態ではない」との趣旨だが、これはペテンもペテンだ。

電力が足りないことはないけど、東電は、計画停電とかバカな電力足りないキャンペーンに走りすぎて、電力が足りていることがバレたのだ。しかし、足りないキャンペーンの続きとして「電力使用制限令」を発動する必要がないのに経産省は強制したのだ。この措置によって、原発動かなくて電力足りないけれども、計画停電は避けられますよとの意味も込められている。だが、この後に及んで東北電力は計画停電というバカな手法を持ち出しているのだ。東北電力は輪をかけて「電力足りないキャンペーン」を広報して、とどのつまりは、どちらもウソだと明かしているのだ。矛盾も矛盾。電力足りないキャンペーンのウソを二重に暴露しているようなものだ。  

東北電力は5月13日に「この夏の当社供給力の見通しについて」を発表している。
8月の供給力は1230万kw。そして、東京電力より、最大140万kwの融通が受けられる見通しを発表している。この場合、1370万kwの供給力となる。

対して、この夏の電力需要の想定は1380万kwとしている。 この場合、供給予備力はマイナスになってしまう。なにをのんびりしているのだろか。電力使用制限令の効果に期待しているだけなのか。

火力発電所なども被災しているだろうだけに、東北電力の供給能力はどこまで回復しているのか不明だ。 丹念にホームページをみたが、どこの発電所が停止しているとかの情報は見つけられなかった。発表がないということは停止している火力発電所はないのかもしれいない。

東北電力の供給能力は1720万kw。このうち女川原発1~3号機、合計217万kwと東通原発329万kwが止まっている。 1174万kwと東北電力の発表より低くなってしまう。 だが、東北電力もこの見通しで、新日鉄釜石や三菱製紙八戸工場などの他社受電のめどがついたと供給力に含めている。また新たに移動用ガスタービンなどの運転開始なども加えているのだ。

つまりは、他社受電も昨年並とはいかなくてもある程度期待できているのだ。昨年8月には324万kwの他社受電実績がある。だが東北電力もすでに他社受電を供給力に加えている。 震災後の今年の5月の他社受電は289万kwの実績があるのだ。純粋な東北電力の供給能力にこの289万kwを加えると、1463万kwの供給能力はありそうだ。これだけで、予備供給力は6%となる。そこへ東電からの140万kwの融通。予備力は16%と十分すぎる。。東北電力の場合も原子力発電所がすべて止まっても余裕で大丈夫のようだ。

9電力の今年の夏の供給能力を見てきたが、すべての電力会社が電力は足りている。電力使用制限令も節電要請もすべては欺瞞のキャンペーンだ。電気代にこだわらなければ、やはり今年の夏はガンガンとクーラーを使って行きたい。

でも、東電の電気代って高いから、少しは我慢するか。あくまで電気代を節約のためだ。節電目的ではありません。

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涼しいね。