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何とか集合時間に広場に到着
「どこ どこに集合」
キョロキョロしていると派手な上着の男性が声を掛けてきました。
「ごめんなさい」ツアー客に分かるように蛍光塗料で会社名が書かれている上着です。
「まだ暗いし、雨が降っていて傘も必要な旅行なんて 」
旅行会社の方は参加者を集めるのに必死なようです。雨に濡れながら広場を走り回っています。
参加者は屋根のある場所に集められ点呼をしてバスを待ちます。
「パリの市街地だもんね。バスが先に待っているわけにはいかないよね」
集まったところでバスがどこからか来て乗車が始まります。
雨のためか集合時間を少し過ぎてバスに乗車。
バスは雨のパリを後にします。
「これから行く先々は雨大丈夫かなあ・・・」
「私は晴れ女だもん 頑張れ」
最初はもう一つのノートルダム大聖堂に向かいます。
「シャルトル大聖堂と呼ばれていて、世界遺産になっているノートルダム大聖堂なんだよね」
パリから南西方向のユール川のたもとにある街シャルトル。
ノートルダム大聖堂はこの街のシンボルなのだそうです。
「ノートルダム大聖堂って世界各地にあるって知らなかった 」
聖母マリアに捧げられ名付けられたフランス語圏には各地にある教会。「ベルギーやカナダ ルクセンブルグにも」
「へえ、 そうなんだあ 」
「昨日はシテ島のノートルダム大聖堂を見学したばかり」
ノートルダムとは「私達の貴婦人」の意味で聖母マリアのこと。
「だからノートルダムと呼ばれる大聖堂や教会や寺院ってたくさんあるの」「勉強になるなあ 」
シテ島のノートルダム大聖堂ももちろん世界遺産です。
シャルトルのノートルダム大聖堂は世界で一番ステンドグラスが美しい大聖堂。
「すごい楽しみ」
最初の世界遺産の見学シャルトル大聖堂では到着した時には小雨。
「パリで雨だったのが小雨になって来たよ」
ちょっと気持ちも晴れてこれからシャルトルの大聖堂を見学します。
大聖堂の前に到着しました。「シテ島のノートルダム大聖堂とそっくり」
『上へ上へ 天へ天へ と見る者を引き上げる不思議な力』
ノートルダムと呼ばれた大聖堂は各地で高さを競っていたそうです。
「当時の技術を考えたら凄いよね 」
ツアーガイドさんに連れられて大聖堂の中に入ります。
「光を集めたゴシック建築なんだって」
前日の大聖堂以上に素晴らしいステンドグラスが目を奪います。
「シャルトルブルー」シャルトルのノートルダム大聖堂は世界一と言われるほどのステンドグラスの美しさ
「薔薇窓は太陽の位置によって表情が変化」
この美しいステンドグラスの窓は一日中ここで過ごしていて全く退屈することはないほどって聞いても納得です。
ステンドグラスの柄には一つ一つ意味があって当時の暮らしを垣間見ることが出来るそうです。
「ガイドさんが一緒だとポイントが分かっていいなあ 」
礼拝の時に大司教さんが座るらしい場所には見事な彫刻
これから外側の彫刻も見学です。「わあ 傘が要らなくなった」
シテ島の大聖堂のように扉の周辺は見事な彫刻です。
「ガイドさんがその意味を説明してくれるのはとても嬉しい」
説明を聞きながら彫刻をじっくり見学します。
『色々なちょっと変わった動物たちや馴染みのある動物』『当時の生活を伺える道具を持った人々や天使』
「面白いですねえ 」
大聖堂の外観は凹凸も多くて美しかったステンドグラスの窓も多くて驚き。
「それもそのはず 」
シャルトル大聖堂ほど古い時代のステンドグラスが大量に残っている教会は他にはないらしいです。
そのため『シャルトル大聖堂は大きな美術館 』と呼ばれるほどのステンドグラスだそうです。
『シャルトルのステンドグラスを見てしまった後では、他のどの教会のステンド グラスを見てもさほど感動しなくなってしまう』
そんな風に言われるのも見学した後では納得です。
「パリからさほど遠くないシャルトルのノートルダム大聖堂」
「ステンドグラスを楽しむためには『晴れた日』に訪ねてくださいね 」
このシャルトル大聖堂のすぐ横にはステンドグラスの専門学校もあります。
現代でもインテリアや建築物にステンドグラスを取り入れることも多いそうです。「留学生も多いんだあ」
こんな素晴らしいステンドグラスを毎日見られて制作の勉強も出来る学校。
「夢も膨らむよね」
大聖堂の見学が終えるころには青空も見えるようになりました。
「もしかしてやっぱり私って晴れ女 」
続く