with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第42話《夜のモンサンミッシェル!》

2023年04月30日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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「ホテルに到着です」私たちが今夜宿泊するのは「ホテル・ルレデュロワ」

ホテル裏手からは対岸のモンサンミッシェル美景写真が撮影出来るとのこと

添乗員さんが部屋番号と鍵を渡してくれます。「ツアーのチェックインは楽チン

「鍵を頂いて部屋を教えて頂くなんて癖になっちゃいそう

ツインのとても広い部屋でした。「私は一人で参加だからこの広い部屋を独り占め

いつも選んでいるホテルって便利だけどリーズナブルなホテルばかり。

「豪華ホテルにかなり感激

「洗面やバスルーム、トイレ、何もかもが広くて綺麗

ホテルに感激でもうこの部屋でゆっくりバスタブに浸かりたい気分です。

「まだ落ち着いちゃダメダメ 」「これからディナーですよ

 

島内散策用の支度をしてレストランに下りて行きます。

一人旅でもちゃんと奇数で参加の方々と組み合わせてテーブルが用意されています。

「さすがベテラン添乗員さん

ここまでの観光でも細かなところまで行き届いている添乗員さんでした。

食前酒にまず紹介されたのは「カルバトス」。フランスの北西部ノルマンディ地方はもう海峡の向こうはイギリス。

「ノルマンディはぶとうではなくてリンゴの産地なんですね」「だからお酒はワインではなくてカルバトス

「もちろんストレートで頂きますうぃ~

「せっかくだからモンサンミッシェルのビールを頂きましょ」ボトルのラベルにモンサンミッシェルが描かれています。

前菜には優しい舌触りのテリーヌ。

「これはやっぱりワインと一緒じゃなきゃね

海沿いの街らしくメイン料理は白身魚のソテーでした「お野菜もたっぷり、 しっとりした身の白身魚は嬉しい

「デザートは何だろう・・・」「プディングだ

コーヒーと頂いてお腹も大満足で何だか寛いじゃっています。

 

「夕食をゆっくり頂いている場合じゃないですよ

食後は島内でライトアップのモンサンミッシェルを見学する予定。

「シャトルバスは12時頃まで運行しているっていいね。」

「えっ  」「運行スケジュールがある訳じゃない

「人が集まったら出発 」とてもアバウトな運行なんですね。

 

皆さんと一緒に出発します。

ホテルでは懐中電灯が配られました「3~4人に1個なのね。」

夕食のテーブルでご一緒させて頂いたご家族と私に1個用意して頂きました。

「これってはぐれられないぞ

ホテルから少し歩いた停留所からシャトルバスに乗車。「いよいよモンサンミッシェルの島だ

 

バスの前方に乗車しているとライトアップされた修道院が見えて来ます。

「わあ  もう感動

シャトルバスに乗車したらもうあっという間に停留所です。

そこからバボル門を潜って島内に入ります。

城壁に沿って英仏戦争時代の大砲を横目に進むと二つ目の門があります。

最初に目につくのはやっぱり有名すぎるオムレツ屋さん「ラ・メール・プラール」。

 

島内は暗くて個人で行かれる方も懐中電灯はあった方がいいと思いますよ。

「人の顔が分からない

ただでさえ以前からの知り合いではないのではぐれたらもう分かりません

写真撮影をしている間に添乗員さんたちはもう先の方へ

「待って~ .....」心の中で叫びながら追いつくように走ります。

そんな暗い島内でも名物ラ・メール・プラールが参道脇で大きなスペースを占めているのが分かります。

「これは目立つからすぐに分かるよね

 

狭い石畳の道を暗い中歩きます。「ついに添乗員さんを見失っちゃった

シャトルバスでホテルに戻れば良いので取りあえず問題はありません。

懐中電灯はご一緒させて頂いているご家族の方が照らしてくれています。

島内にはお土産屋さんが並ぶ狭い坂道。

海側の階段を上がると岸壁の上の道が修道院の方まで続いているのかな。

「わあ ここからはお土産屋さんの通りが幻想的 」色々な通りがあるので短い時間では楽しめない場所もいっぱい。

このライトアップを楽しみながら島内を見学できるのは10月末までらしいんです。

それで買付の旅の時期が決まったんです。

 

12時位までとシャトルバスの最終運行時間もアバウトなので戻ることにします。

ご一緒させて頂いているご家族と停留所に向かいます。

ちょっと小さ目のバスが来ましたよ。「あれ 乗れないの

少し小さ目のシャトルバスは島内で働いている従業員用らしいですね。

夜だからかこの小さ目のシャトルバスは結構通過「観光客用がなかなか来ない

暫くしてやっと来ました。でもお客さんがある程度集まるまで発車しません。

「念願のモンサンミッシェルのライトアップも楽しむことが出来た

シャトルバスで無事ホテルの部屋に戻って大きなバスタブに浸かって就寝。

「あっ 大切なこと忘れてた

このホテルからはモンサンミッシェルを楽しめると聞いていました。

「ホテルからの夜のモンサンミッシェルの眺め~

「見忘れて眠っちゃうなんて

 

 

 

 

続く

 


第41話《いよいよモンサンミッシェルへ!》

2023年04月30日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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「これからモンサンミッシェルを目指します

ホテルに到着後、夕食はフランス料理

「夜、ライトアップされたモンサンミッシェルを見学なんだ

パリ旅行に決めた当初はモンサンミッシェルだけを考えていました。

「ツアー会社さんからのお薦めメールで、他の世界遺産が組み込まれているツアーに変更

お蔭で他の世界遺産にも注目出来てラッキーでした。

「ロワール地方の古城はまた訪ねたい

 

「個人でモンサンミッシェルを訪ねたいあなた

パリからはモンパルナス駅からTGVで2時間のレンヌ駅へ。

そしてそこからバスで1時間半

「パリからかなりの長旅になりますよ

旅行の日程を考えると、私はモンサンミッシェルだけにあまり時間を費やせない

「だからツアーにしました

「ツアーを探す時に譲れないもの

モンサンミッシェルの観光敷地内に宿泊と、夜のモンサンミッシェルの見学です

環境保護工事中と言うことで島内はシャトルバスか徒歩での移動です。

「一般車両が入れるところから島内はとても遠くて大変らしい

そこで徒歩でも島内に移動できる対岸宿泊のツアーを探しました。

 

モンサンミッシェルとは、「聖・ミカエルの山」という意味。

悪魔の象徴だった竜と戦いそれに打ち勝った大天使ミカエルのお告げに従い、

708年司教オベールがこの島にミカエルを奉る聖堂を建てたのが始まりとされているらしいです。

聖堂ができてまもなくモンサンミッシェルは大規模なキリスト教の巡礼地となったそうです。

「この観光でも修道僧に会えましたよ

 

14世紀のイギリス・フランス間で起きた百年戦争のための要塞化工事、ロマネスク様式の内陣のゴシック・フランボワイアン様式への変更。

増改築が繰り返されたそうです。

「それで内部は迷路のようになっているんだって

「18世紀末のフランス革命で修道院が廃止されて1863年まで監獄として使用されてたんだ

 

ノルマンディ地方に来ると遠く海の向こうに小さく見えて来ました。

海上にボコンと突き出した島の上にモンサンミッシェルが見えて来ました。

「わあ 」みんなバスの中で興奮です。

「日本人に大人気の世界遺産だもんね。」「慌てない、 慌てない

まずホテルにチェックインです。

「フランス料理を頂かなきゃ

島内は暗いので懐中電灯をお借りしてから夜の島に渡るそうです。

「ライトアップと言っても島内は懐中電灯が必要なのね

 

 

 

 

続く

 


第40話《次は女性のお城》

2023年04月30日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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次のお城を目指してバスは深い深い森を抜けて行きます。

「こうして森と動物がお城と共に残されているのって素晴らしいなあ

こんどは『シュノンソー城』と言うお城だそうです。

シュノンソー城はロワール河の支流、シェール川をまたがるようにアーチ型の橋の上に建てられています。

「代々の城主が女性のこのお城は『6人の奥方の城』の別名があるんだって

橋の上に建てられている変わったスタイルで、女性達に愛されて保護されてきたお城

「シュノンソー城はヴェルサイユ宮殿に次いで、フランスでもっとも観光客が訪れる城だよ

 

駐車場でバスを降りるとガイドさんの後を歩きます。

お花畑の中を通って小さな家を抜けて池のある方へ。

「お城で働く人の家らしいね」「作業場なんかもあるんだあ

白い壁に赤い屋根や窓枠。「まるで童話に出て来るお家って感じで可愛い

その先の森を抜けると庭園とお城が目に飛び込んで来ました。

美しいディアーヌの庭やシェール川を見学してお城の方に向かいます。

このお城はシェール川の古い製粉所跡に建てられています。

「この塔がそのまま残されているマルクの塔ね。」

マルクの塔を右手に見てお城に入って行きます。

「お城はどれも白い壁に小さな窓

まるで子供の頃に絵本で見たお城のイメージって感じです。

シュノンソー城ではディアーヌ居室やカトリーヌの居室、そしてカトリーヌの娘たちの部屋など、美しい居室を見ることが出来ます。

「その他に台所や衛兵の間、礼拝堂なども見学出来ますよ

居室には豪華な壁紙や椅子やベッド、彫刻も楽しめる暖炉や美しい絵画の数々に出会えます。

「女性としてはキッチンってとても興味あるよね。」

 

「このお城の記念撮影スポットは何と言ってもギャラリー シェール川にかかる橋の上にあるギャラリーです。

「カトリーヌがシェール川に架かる橋を改築し、ギャラリーを建てさせたの

このギャラリーは白黒のタイル張りの床と梁のある天井が特徴的です。

「数々の華麗な舞踏会の舞台だったんだって

「窓からの河や森の風景も凄いなあ

 

このお城を挟んで両側にはとても美しい庭園もあります。

花壇には美しい花が咲き、中央には噴水のある『ディアーヌの庭』。「さっき見学したお庭ね

中央に池のある迷路のような庭は『カトリーヌの庭』。

「森や河以外に庭園も見応えのあるシュノンソー城なんです

ロワール渓谷の多くのお城には現在も城主の方々が暮らしているお城もあるそうです。

「お城に暮らし続けるってどんな感じなんだろうね

 

来た時とは別のルートで長い森を抜けてお土産屋さんに戻ります。

お土産屋さんにはとっても可愛い猫のポーチがありました。

「どの猫もまるで貴族みたい。」「気品があって美しい猫達ね

「迷うわあ何とか選んで駐車場に戻ることにします。

「集合時間におくれちゃう

速足で駐車場に向かっていると2匹の小さな子が目に入りました

「可愛い子猫ちゃん 」ブルーと白の毛色はまるでシャトーカラーと同じことにも驚き。

「やっぱりみんな子猫は大好きですよね観光客の方々は足を止めて子猫を呼びます。

「子猫たちはとても人慣れしているみたい 」ガイドさんのお話だと野良猫さんらしいのです。

「それにしてはとても綺麗な子達だなあ

同じツアーの方々はみんなバスに戻ることを忘れて撮影に夢中。

もちろん私も

『うちの子に似てるよね!』と同じツアーの方。

「猫ちゃんを飼っているんですか

『パパとお留守番しているんですよ。』

「私も猫と暮らしていてシッターさんにお願いしているんです

 

その後も日本人同士会話が弾みます。

「お宅の子は何歳

「どんな毛色なの

「この子達、可愛くて日本に連れて帰りたいよねー

「こちらの子はハートのお鼻の傷が可愛い

可愛い動物と触れ合うだけですぐに私達人間も壁が取れて親しくなれちゃいます。

「不思議ですね 。」

このお城で観光客をこんなに和ませてくれる子猫ちゃんに会えるなんて感激です。

「きっとお城の観光客の人達にいつも可愛がってもらっているのね。」

 

ヨーロッパでは『野良猫』ではなく『自由猫』と呼ばれていると聞いたことがあります。

調べると、フランスでは自由猫のために、『シャ・レム』と呼ばれる家が用意されていると書かれていました。

保護されると病気のチェックやワクチン、刺青そして不妊・去勢手術の待遇

その後は茂みなど人目のつかない場所に木製で作られたシャ・レムでの暮らし。

「自由猫も大切にされてるのね

「だから人を恐れないのかもしれない。」

「ここでも日本との違いを実感

 

 

 

 

続く

 


第39話《2つめの世界遺産》

2023年04月30日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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ロワール河沿いには巨大なお城、個人所有の小さなお城、合わせて100近い古城があるそうです。

「ロワール渓谷って『フランスの庭』と呼ばれているんだって

このロワール渓谷のおよそ200キロが世界遺産に登録されました。

「中でも代表的なお城にこれから連れて行って頂けるんだ

バスは川沿いの道を走り始めました。「これがロワール河なんだね

遠くにはお城のような美しい建物が見えています。

「100近くもお城があるんだもんねえ

 

バスは川沿いから森の中に入って行きます。

この森には野生の鹿や猪がいて今でも狩りが行われるそうです。

「何だか昔の貴族のお話が重なってくるなあ

森の先でバスは駐車場に停車しましたよ。

「ロワール渓谷でもっとも大きな城館の『シャンポール城』なんだって

フランソワ1世が狩猟用の邸宅として建てたものだそうです。「狩りをするために造らせたお城なんだあ

「このお城の敷地はパリ市に匹敵するらしいですよ

140年を費やして完成したお城の部屋数は440「窓が300以上もあるんだって

 

駐車場からお土産屋さんやレストランのある場所を抜けると、この城の全貌が目の前に

「お城の美しさと敷地の広大さに驚き

入口は反対側なのでお城に沿って歩きます、右手にはとっても小さな可愛い教会。

お城の前方には言葉では表せない程の敷地が目に飛び込んで来ます。

「約4,500ヘクタール 」「山手線の内側位の広さだって

 

城館内に入って行くと中央に二重式ラセン階段が見えます。

「ラセン階段のイメージとは違うなあ・・・」

「レオナルド・ダ・ビンチが基本設計

上る人と下る人がすれ違わない様な構造に成っているラセン階段。

「ダ・ビンチの遊び心のある発想なんだって

この階段を中心に四方に部屋が広がっています。

 

そしてこの城には63本の煙突が有ると言われているそうです。

屋根や屋上には多くの煙突が立ち並びんでとても複雑になっていますよ。

「これって煙突が多いからなんだあ

「とても寒いからなんだろうね

見学が終わると中庭を通って駐車場にまた戻らなくてはなりません。

「また広大な敷地をひたすら歩くんだよね

集合時間に間に合うためには歩いて戻る時間を計算していることがとても重要だと実感しました。

 

 

 

 

続く