with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第14話《パリの洗礼ってこれ?》

2023年04月18日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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「昼過ぎからはシャンゼリゼ通りに行かなきゃ

「観戦チケットを発行してくれる電器屋さんってシャンゼリゼ通りだったよね。」

「明日が試合だから今日中に発行して貰わなくちゃ

「電器屋さんの名前と住所をグーグルの地図と一緒にプリントアウトして来ましたよ。」

「ちょうど最初の一軒目はシャンゼリゼ通りのお店だからここに行ってみよう

「グーグルの地図には住所も店名も入れて来たから何とかなるよね

 

「しかもシャンゼリゼ通りにはパリサンジェルマンのオフィシャルショップ

「これは寄らなきゃ

「オフィシャルショップだー」「シャンゼリゼ通りの中央辺りだからすぐに見つかるよ

「何だかリヴァプールのショップに比べて物々しい雰囲気。」

「店内は撮影禁止」「強面な警備員が店内の所々で監視してる

「あれっ オフィシャルショップでもチケットを購入してる方がいるよ。」

「そっか オフィシャルショップなんだからここでチケットの発行が出来るのかも。」

「私もカウンターの列に並んで予約書を見せてみよう

「14時から 」担当の方に予約書を見せたら14時を示してくれました。

「『14時に来るように』って言ってるよねえ・・・」

 

「地図だとオフィシャルショップのすぐ先が交換所の電器屋さん

「14時まで時間が余ってるし行ってみようかな・・・」

地図を頼りにシャンゼリゼ通りを凱旋門の方角に歩くとショッピングセンターのようなビル。

「電器屋さんの住所ってこのショッピングセンターだ

「入り口の警備員さんにお店の名前を見せてみよう。」

「奥の方を指してくれました。」「キョロキョロ!」

「ありました」「カウンターの列に並んで待ちましょ。」

「前の方の話が全く終わりません

「待てども待てども何となくダラダラと話している

「奥から出て来た人。 別の店員さんかな

「予約書をみせてみよう。」「『・・・ここは違うよ』って言ってるみたい。」

「えーっ だってここで発行してくれるって

「仕方ない 入口の案内所「アクイール」で見せてみよう。」

予約書を見せると案内所の女性がさっきのお店を教えてくれました。

 

「今度はカウンターの女性に聞こう。」

「あー まだ先程の人が話しています。」「郷に入っては郷に従え・・・」

「待つしかないよね」「待っている私のことは見えているはずなのに。」

「一向にお構いなしな感じで話してる

もちろん最初に来た時から同じ人がずっとです。

その方の用事がちょっと行き詰ったところでやっと予約書を見て頂きました。

カウンターの女性は予約書をじっと読んでいます。「・・・・」

このお店が指定になっているんだからすぐにチケットを発行して頂けると思っていました。

無言のままひたすら読んでいます。

 

途中で先程のお客さんが何かを店員さんに尋ね始めました。

「また始まっちゃった

「店員さんが私の予約書を置いて彼女と話し始めちゃった

「他の店員さんが対応してくれるなんてこともないのねー。」

「待たされっぱなしです

前の方の対応が終わるまでまた延々と待ちぼうけをくらっている私です。

待って待って待って、やっとまた予約書を読んで頂けました。

「こんなに待っていたのに・・・」「何なの  店員さんたら両手を広げているよ。」

「『うちでは出来ないよ』って言ってるみたいだ

「予約書を返されちゃいました。」

「入口の案内の女性だってちゃんとこの店って言ったのに

 

「仕方ない。」時間を確認したら14時過ぎています。

「オフィシャルショップに戻ってみよう。」

「カウンターにはさっきよりたくさん人が並んでいる

「チケットを買っているらしいね。」

「チケットらしいものを受け取っているよ

またまたずっと待ってやっと私の番。

「パリの人ってお話が大好きって聞いてたけど本当ね。」

「こんどこそ」予約書を見せます。

「カウンターの店員さんたら予約書を見て首を振ってる

「ここでは出来ないの

「えーっ さっきの女性は14時過ぎって言ってたのに

「この予約書のチケットはここでは発行出来ないって・・・」

「電器屋さんもオフィシャルショップもダメって

 

「ヤバいかも

「引き換えしてくれる電器屋さんは他にもあったよね。」「あと2軒印刷してきたよ

「殆どパリの市街地から離れてたから3軒だけ地図を印刷してきたんです。」

「それでも3軒調べて来て良かった

「まさかこんなことになるとは想定外です

 

 

 

 

続く

 


第13話《アパルトマンでランチ!》

2023年04月18日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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「お腹も空いて来たなあ・・・」

「そう言えばパン屋さんがあったんだった

アパルトマンのある通りを渡るとカフェ兼パン屋さんがあります。

「焼き立てのパンが一杯~

「美味しそうな匂い」「迷っちゃうなあ。」

今日はピッツァのパンを一切れテイクアウトでお願いしました。

「Can I take out? は『Pourrais-je empoter ?(プレ ジュ アンポルテ)』」

「ポケットにカンニングペーパーは必須です

「ピッツァパンにはチーズがたっぷり

「フランスと言ったらチーズが美味しいものね

このパン屋さんは暮らすのに大活躍しそう

アパルトマンに戻って食卓の準備です。

ホテルと違ってキッチンはもちろん、電子レンジや冷蔵庫、湯沸しポットだってあります。

昨夜のお買い物で冷蔵庫にはミネラルウォーターやビールも並んでいます。

「ポットで沸かしたお湯でコーヒーを入れましょ

「ピッツァだからビールも用意

「ピッツァはちょっぴり電子レンジで温めて

 

コンパクトなお部屋は最上階だから天井が斜めで天窓があるんですよ

小さな窓からはパリの街を見下ろせます。

クローゼットもあってアイロンなんかも揃っている

小さいけれど可愛いダイニングテーブルもあってテレビなんか見ながらお食事が出来ます。

「あっ プレートやカップやグラスも揃っています

「すみません

「食器を洗うのが面倒でつい紙のプレートやコップを使っちゃってます

 

 

 

 

続く

 


第12話《郵便局にトライ!》

2023年04月18日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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「初めての蚤の市とマルシェ

「お買い物も楽しめたしアパルトマンに戻ることにしましょ

パリの中心地でしかも地下鉄駅から徒歩1分の立地のアパルトマン。

「お買い物をしたら荷物を一旦置きに帰れるのは便利

 

この旅で今まで経験がない不安なことがあります。

「郵便小包を日本に別送で送らなきゃ

「郵便局がアパルトマンからすぐ近くで良かった

「訪ねてみることにしよう。」

「ネットでしっかり調べたし 頑張れ私

「郵便局で海外発送用のオレンジの箱を探せばいいんだ

「XLの箱に詰め放題 重さ7kgまでなら送料は定額

「これなら私にもなんとかなりそうだよね 。」

「荷物に保険を掛けるかを聞かれるんだよね・・・」

「別送品の内容や価格も必要ってあったっけ

 

郵便局に入ってキョロキョロ

「オレンジ色の箱があったよー」「やったー

「まだ箱を見つけただけだった

「箱を持ってレジに並ばなきゃいけないんだよね。」

中央のカウンターでは、女性が箱に荷物を詰めて宛先を伝票に書いています。

「でも、ネットで教えてくれた方はホテルで詰めたらしい。」

「その時のフランス語の会話もプリントアウトしてきたし

「よしっ 書かれていたように伝えてみよう。」

「伝わった 送料を渡したら宛先を書く伝票を手渡されたもの。」

「ちょっと待って 送料を払ったのに領収書がない

「荷造りして持って来た時にまた精算されるなんてことないよねえ・・・」

「説明出来ないし不安

 

勇気を出して聞いてみます。

「フランス語が分からないし『レシート』で伝わるかなあ

「レッ・・・レッ・・・レシートは

最初はレジの方がなんのことか分からなかったみたい。

「レシートじゃ通じないのかな もう一度」「レシートは

こんどはレジの方が宛名を書くための伝票の裏にスタンプを押してくれました。

「ホーッ 通じたみたい

この日の夕方、ルーターの取り換えに来てくれたアパルトマンの担当の方にこの時の話をしました。

宛名伝票を受け取ったらすでに送料を払ったことになるのだそうです。

日本ではヤマト運輸さんなど伝票は必要ならば何枚でも気軽にくれます。

「やっぱり国によって違うんだよね

「日本の宅配便のイメージがあるから領収書が無いって不安だったよー

 

「オレンジ色の宅配BOXも買えたぞ

「ネットで調べた伝票の書き方も見比べてみなくちゃ

「油性のマジックやガムテープやプチプチなんかも用意して来てあるし。」

「それからラゲッジスケールって便利ですよ

「別送用に購入したけどスーツケースの重量も量れる

これがあれば帰りのスーツケースの重さも心配いらないからとってもお薦めです。

 

 

 

 

続く