with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第86話《長い旅のお話に付き合って頂いてありがとう》

2023年03月13日 | 2010年リヴァプール・オランダ

 

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こうして搭乗時間になりました。KLMオランダ航空でいよいよ帰国の途につきます。

往路と同じくまずハイネケン そして食事はあの日本食。

やっぱり往路と同じく本格的な日本食をワインと一緒に頂きます。


今回の旅も新しいことがたくさんありましたよ。

KLMオランダ航空でアムステルダムからジョンレノン空港へ向けた初フライト。もちろんオランダの観光も初めて。

それに火山の噴火の影響で出発前にあんなにハラハラドキドキしたのも初めて。

ネットで出会ったお友達と現地で会ったこと。

ネットで出会った日本人が経営のプチホテルに宿泊。

ホテルでは同じ色のセーターの女性と出会いました。もちろん帰国してからもお会いしています

そしてダム広場での事件への遭遇もありました。

スペインでのスリとの遭遇は前もってネット等で情報がありました。だからそんなに驚かなかったんです。

「出会っちゃったー」って感じ。

オランダでの遭遇は全くの想定外。あの時は流石に恐かったー


でも、こうして振り返って書かせて頂いていると、

「やっぱり多くの方に守られている。そして助けて頂いているお陰で、私の旅が成立しているんだ

いつものことですけれど感謝の気持ちを改めて感じます。

何気ない笑顔での対応 言葉が分らない私に面倒そうな表情ひとつしない優しさ。

「私は幸せを感じながら旅を続けている」

人々の対応にはいつもそんな事実に気付かされます。


今回はそして二つの願いを叶えました。

アンフィールドでの「ラスト試合」を見て「選手の感謝の一周」も見ること。

3月中旬から5月中旬までしかオープンしていない「キューケンコフ公園」を訪れること。

「ワールドカップイヤーでプレミアリーグが早く終了した」それが見事ゴールデンウィークとこれら両方が重なってくれました。

「きっと神様からのプレゼントですね

「ずっとお天気が快晴だったことも加えて


この新しい経験やこの願いを叶えてくれる偶然を、再びこのような形で皆さんにお伝え出来る幸せを感じています。

皆さんにも楽しいひと時を共有して頂けることを願って旅行記を今回も書かせて頂きました。

共有して楽しんで頂いた後は、

ご自分自身でこの色々な想定外の出会いを楽しむ旅を実体験して頂けることを願っています。

こんな拙い私の旅行記に長い間お付き合い頂いて本当にありがとうございました

もう私の頭の中では次回の旅の計画が始まっていますよ。

まだ決めた訳ではないですけれど、

「どんな旅がしたいか」「どこに行きたいのか」「どの試合が魅力的か」しっかり頭の中を巡らせています。

「リヴァプールFCを観戦。でもバレンシアで会うことの出来なかったダビドシルバに会える対戦がいいなあ」

「ドルトムントの香川の活躍も観たい

「シャルケの内田とラウールを観戦したい

「チャンピオンズリーグの決勝リーグを見たい

旅の空想はいつだって私の心をときめかせてくれます


そして題名にもあるように、アムステルダムから帰国後に引っ越しをしました。

「バルセロナのとらちゃん」「アムステルダムのモナちゃん」この子達との出会いがきっかけです。

「猫と暮らしたい」これらの旅でそんな思いが強くなっちゃいました。

猫と暮らせる環境に引っ越し そして今は足長マンチカンの男の子と暮らしています。




その子の名前は「圭佑(けいすけ)」。

南アフリカワールドカップ・デンマーク戦の日わが家にやって来た子

あの試合で勝利を導くフリーキックを見事に決めてくれた「本田圭佑選手」から名前を頂きました。

「私らしい出会いですよね

こうして旅をして、人にも動物にも出会い、勇気や喜びや驚きにも出会う

自分自身が変化していってることに気が付きます。


そのことで暮らす環境を変えたり、暮らし方を変えたり、大切なものの順番が変わったり

少しずつ自分の生き方にも変化が表れてくるんですね。

その変化の流れを振り返るととても不思議。 それは時に何かに導かれてるような感覚にもなったりするんですよ。

きっと一人旅を通して自分自身で方向を選択したり、物事を解決したりしていると、

「アイデアの閃きや感じ方の柔軟性」が備わってきたのかもしれないですね。


いつもと違う風景を「見る」とか「味わう」だけじゃない。

自分自身で解決を続けたり、異国で見知らぬ人から優しさに触れたり

それらすべての体験を通して、旅をするって自分を変えてくれるんですね。

あなたも自分らしいとっておきの旅を通して、新しいあなたに出会えるかもしれない

「ちょっと背伸びをしたり、頑張った旅をすることで、自分の未来への思いや日常の生活が変わることだってある」

そんな実感をお伝えしたくて書かせて頂きました。

 

 

 

 

おわり

 


第85話《スキポール空港のお寿司屋さん》

2023年03月13日 | 2010年リヴァプール・オランダ

 

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出国手続き後は私が寄りたかったお寿司屋さんに向かうよ。

「飛行機を眺めながらカウンターでお寿司を頂く

往路で見つけた時から決めていたんだ。

日本人の方が握っている本格的なマグロとサーモンと海老のお寿司。

ビールはアサヒスーパードライ。お醤油だって見慣れているヤマサ。

日本茶やわさびやガリも日本のテイクアウトで見かける袋と一緒

「リヴァプールへの乗り継ぎで見つけた時は本当に驚いちゃった~

早速カウンターに腰をかけて、マグロのにぎり寿司とスーパードライを注文



カウンター内では白衣の女性の方がお寿司を握ってるよ。

「勇気を出して話しかけてみましょ 日本語だしね


「こちらで暮らしていたの

「いいえ、 日本で暮らしていてこの仕事を探したんですよ

驚き 日本で暮らしている彼女がネットでこの仕事を見つけたんだって

「日本のお寿司屋さんで仕事をしていたの

「いいえ、 パティシエの仕事をしていたんですよ

またまた驚き 包丁さばきはとても素晴らしいんだもの。

「語学が得意だったから

「いいえ、 今でもお客様の言うことが中々理解出来ないことが多くて


笑顔がキュートな板さんの彼女には本当に驚き

それに日本のマグロのにぎりと同じお寿司をこのスキポール空港で頂けることにも本当に驚き

だってスーパーで売っているお寿司のお米ったらボソボソ。

ロンドンよりはアムステルダムの方がマシだったけれど。

「いつもお寿司を買ってるの って突っ込みは無しで

ロンドンで暮らす日本人の方が、ここのお寿司を頂きにわざわざ来ることもあるらしいですよ

「日本円で1000円ちょっとのお値段でこのお寿司が食べられる。」

その魅力に惹かれて飛行機に乗って来ちゃう人もいるんだね。

ヨーロッパ線の航空運賃って安いって聞いてるけど・・・

それにしてもそんなお話にも刺激を受けちゃいます


早めに空港に到着してよかった

ここで飛行機を眺めたり、カウンターの中でお寿司が握られているのを見たり。そして板さんと日本語で楽しい会話をしたり

今回の旅の最後の時間もとても楽しく過ごせたよ。

見ていると多くの外人さんもお寿司を食べに来てましたよ。

やっぱり「Sushi」って人気があるのかな


その後は買い残したオランダのお土産を購入。チーズやワッフルをチェックしながら空港内を見て回ります。

そうこうするうちにフライトの時間も迫って来たのでゲートに向かいましょ。

日本への直行便です。

ゲートのベンチに掛けて待っていると、次々と同じ便に搭乗する日本人の方々が集まって来ましたよ~。

「みんなどこに行ってきたんだろうなあ」

「あっ 手荷物検査

スキポール空港はこうして搭乗する最後の時に手荷物検査でした。最初に手荷物検査をまったくしなくて心配だったんだ。

「搭乗ゲートでするんだったんだあ。」

それぞれ空港で違うから、成田と同じって考えない方がいいね。

でも、この空港は本当に分り易い! 私にとってはとても楽チンでしたよ。


そして一人旅の私にとってとても嬉しいこと トイレの個室がとても広い

これは一人旅の人にとっては嬉しいよね。

ショッピングカートと一緒に個室に入れちゃう。成田空港なんかはスーツケースと一緒に入るのさえギリギリ

「ちょっと辛いよね

そんな細かなところも良く出来た空港だと感心しちゃいました。

一人旅って気が付くところも違ってくるんです。

 

 

 

 

続く

 


第84話《アムステルダムにさよなら》

2023年03月12日 | 2010年リヴァプール・オランダ

 

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ホテルに戻る時間ギリギリでスタートをやっと観戦 速足でホテルに帰ります。

「観戦しちゃった

嬉しさで足取りも軽い。一斉のスタートはお見事

「神様、本当にありがとう」

まさかジロデイタリアのスタート地点の近くに泊まっていたなんて 

これもあれも信じられないことばかり

レースを見守ることは出来ないけれど頑張ってね。

日本に帰ったらレースの様子をチェックするからね。


何とか時間通りにホテルに戻りました。

「やっぱり交通渋滞なのかな」タクシーがちょっと遅れているみたいです。

そんな待ち時間もスタッフの方と色々なお話も出来て楽しいひと時を過ごしました。

タクシーがやって来るといよいよアムステルダムともお別れ。

「ありがとう、優しいホテルのみなさん

「ありがとう、アムステルダム


タクシーの運転手さんが高速道路を飛ばしたら空港はすぐ。

タクシーを降りて空港ビル内に入ったら、その正面がチェックイン用のマシン



アムステルダム市内と空港は高速道路で20分位かな。

38ユーロだったのはちょっと予算オーバーって感じ。

「まあ、あの状態じゃ仕方ないですよね」

代わりにジロデイタリアのスタートを見られた訳だから良しとしましょ

それは好きな人にとったらとんでもなくラッキーなんだもんね。


「そうだ 忘れていた

リヴァプールに行く時に、「帰りには空港でお寿司を食べよう」って決めてたんだっけ

だったらまず先にチェックインロンドンで機械のチェックインを経験してるから何とかなるよね。

たしか最後の質問だけは気を付けて「NO」って答えるんだったよね。

あの時は空港のスタッフに声をかけて手伝って貰っちゃった

「こんどは自分でチェックイン


パスポートを入れて、予約番号を入れて簡単だよ。

座席は日本にいる時ネットで決めてあるもんね。

「なあんだー、簡単に出来ちゃった~」

次はスーツケースを預けるんだよね。

「あれ カウンターがない

キョロキョロしていると目の前にベルトコンベアーの凄く大きな入れ物

「これでスーツケースを預けるの

またまた初めての経験。

「ヤバいよ でも預けるだけだからやってみよう」

フライトの番号とか順番に入力。でも最後に分らない質問が

「分らないよ~ これはNOって答えるのとは違うよね」

初めてなんだもの。想像で選んじゃうのはやっぱり不安。


またまた周りをキョロキョロ

「女性スタッフさんだ」何とか困った顔をしてアピールしちゃいます。

「フー 気が付いてくれた。」

すぐにそばに来てくれてあっけなく最後は「Yes」を選び終了。

するとスーツケースの引換券が出てきました。

続けて出国手続き。

「手荷物検査っていつするの

疑問のまま出国手続きも終わってショッピングセンターへ

「お~ 何度も見てる光景

「これは本当に心強い

同じフロアだから帰りに買って帰りたかったお土産屋さんにも寄れます。

何といっても「勝手を知っている空港」って感じだから安心だよね。

 

 

 

 

続く

 


第83話《ジロデイタリア!!!》

2023年03月12日 | 2010年リヴァプール・オランダ

 

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「ジロデイタリア~

これは驚きです。

あのツールドフランスと並んで有名な自転車のレースですよね。

サポーターズクラブの方で自転車レースも大好きな方がいらっしゃいます。

そう言えば彼女が「5月にアムステルダムをスタート」って言っていたことを思い出しました。

「それなんだ~

スタートに遭遇するなんて思ってなかったから気に留めていませんでした。

「まさかの偶然

ホテルからすぐ近くのミュージアム広場がスタート地点だなんて


「嬉しいけれど夕方のフライトに間に合うの

「こんな日はどうやって空港へ行くの

「そちらの方が心配

ホテルの方と相談してバスとトラムは諦めることにしました。

走っていないんだから無理ですよね。

こちらのホテルではタクシー会社と空港までの料金を決めて契約しているとのこと。

「これなら安心」

もし遠回りしても料金は決められているんです。メーターを心配する必要がないですね。

そこでタクシーをお願いすることにします。

念のために少し早目の昼過ぎの時間にお願い。

空港での待ち時間が長くなってしまうけれど、乗り遅れるよりはいいですよね。


ホテルで予約をお願いして安心。

「さあ、スタート地点のミュージアム広場に行かなきゃ

「美術館に行く案はもちろんボツ

「ジロデイタリアのスタートを観れるなんて

「ファンじゃなくたって凄くラッキー


改めてミュージアム広場を見渡すと、奥の方にイベントらしき光景が見えます。

奥の方へ歩いて行きます! ピンク色のテントやピンク色の旗。

もっと近づくとゲートには「Giro d’Italia」の文字

「きゃーラッキー

今回のアムステルダムって「到着日」も「帰国日」も「偶然の遭遇

「カメラを提げてウロウロウロウロ・・・」

スタート前のイベントも始まるらしいよ。 お土産屋さんもあります。

知っている選手はいないけど記念だからピンクのグッズも買っちゃうぞ

「そうだ サポーターズクラブの方にもお土産


なるべく人が集まってるところを覗いたらイベントがあるかも。

情報がないからどんなイベントが催されるのか分らないもの。

スタート時間は午後1時って書かれています。

「私はホテルに1時30分だからギリギリ

入場券は持っていません。だからゲートの外での観戦。

「選手らしき人が入ってきた~


自転車用ヘルメットの選手。ゲートの外だからちょっと遠いけれど何とか見えます。

続々とたくさんの自転車。

音楽隊の演奏が始まるのかな。衣装を纏った人々が整列しています。

テレビももちろん中継中。

女性の司会者がスタート地点でマイクを持ってイベントを盛り上げているよ。

「男性の方がゲストね」ゲストの登場で観客も盛り上がってるもの。

もちろん言葉は分らない。

知っている選手もいないけれどこんな場面に遭遇しただけでドキドキしてきちゃうよね。

「スタートを観れちゃうなんてラッキー

「早く、早くスタートして

「私はホテルに戻らなくちゃいけないんだから・・・」

 

 

 

 

続く

 


第82話《今日はいったい何があるの?》

2023年03月11日 | 2010年リヴァプール・オランダ

 

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元気になった彼女とのダイニングでの朝食。

ここまでの旅のことや日本でのお仕事のことなど、色々興味深いお話を聞かせて頂きました。

「日本に戻ったら会おうね

嬉しい約束もして、二人とも今日の予定があるのでここでお別れすることにしました。


「今朝、一つ大きな難関が私にはあるんです

今日のフライトは午後。チェックアウトの後はホテルにスーツケースを預けて、出発までの時間を過ごす予定。

難関はホテルのこの急こう配の階段 

「どうやってスーツケースを下ろそう…」

「出来るかなあ

不安なまま部屋に戻って帰国の準備。

そして荷物を詰めたスーツケースを持って廊下へ出ます。


「手荷物を一旦廊下に置かせてもらおう。」

「最初にスーツケースだけ下ろしたらいいよね

「でもその前に・・・」

冷蔵庫のビールが残ってしまったので、まだアムステルダムに滞在する彼女に渡すことにしました。

お部屋を訪ねて最後のご挨拶。

すると彼女がスーツケースのことを心配して、部屋から出て来てくださったんです。

「スーツケースを下ろすのを手伝いましょ

「救世主だー

心の中で叫んじゃいました


階段でそんな会話をしていると、それを聞きつけたホテルのスタッフの方も来てくれて、手伝ってくれました。

スタッフと言ってもファミリー経営のホテル。みなさんご家族なんです。

「本当に皆さんに感謝です

「オランダで生きてく為には階段に強くならなきゃ

チェックアウトが終わったら本当に彼女ともお別れ。

「この先の旅の続きも気を付けてね」

全く計画のないまま一旦ホテルを出ることにしました。

「午前中にまだ訪ねていない美術館にでも行ってみようかなあ」


いつものトラムが走る通りに出ると、たくさんの警察官か交通整理をしています。

「まただ~

初日もたくさんの警察官でしたよね。帰る日も警察官が道路に出て交通整理。

「こんどは何よ~

それにあんなに行き来してたトラムの姿が全く見えません。

「トラムはどうして走ってないの



不安になって、交差点を右に曲がってすぐの所にある、空港行きバスの停留所に行ってみます。

「少し待ってみよう。」

空港行きバスも全く来る気配がない。

それどころか他のバスだって来る気配がないですよ。

暫くすると、2人の女性がバス停に来ました。

「バスに乗るのかな

でもバス停に貼られた紙を見て帰ってしまいました。

停留所に張り紙がしてあることにそのとき初めて気がつく私。

「もちろん読めない


「これはひょっとして…ヤバい

 空港行きバスでの移動は諦める必要があるのかも。

「どうしよう

「そうだ ホテルに戻って相談してみよう

「良かった 日本人が経営のホテルで。」

アムステルダムの滞在をこのホテルに決めたことは本当に正解。

リサさんとの出会いやモナちゃんとの出会い 

もちろん立地も居心地もスタッフさんの優しさも。

そしてこういう困った時に頼れるって本当に心強いです


ホテルに戻ってスタッフに外の状況をお話します。 すぐにパソコンで検索。

オランダって自分で調べるというのが当たり前なんですって

日本のように事前の連絡はないとのこと。

「自己責任の国」ってことなんでしょうねえ。

「分かりましたよ

「今日は『ジロデイタリア』のスタートの日

 

 

 

 

続く