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妄想する美術史。

妄想と現実間のアートの歴史記録

モチ

2013-05-10 | 書籍
「モチよ」

「もちろんよ」

最近、この言葉って使われているのだろうか。
もう、若者言葉として廃れたのだろうか?
でも、廃れてもおかしくない歴史的な言葉であることを知ってしまったのだ。

太宰治の『人間失格』に書かれていて驚いた。

集英社文庫の『人間失格』124ページに

処女のにおいがするヨシちゃんとの会話で

以下引用

「きっと、やめる。やめたら、ヨシちゃん、僕のお嫁になってくれるかい?」
しかし、お嫁の件は冗談でした。
「モチよ。」
モチとは、「もちろん」の略語でした。モボだの、モガだの、その頃いろんな略語がはやっていました。


ここまで引用

時代は移り変わり繰り返されるのね。とこの部分を読んで、不思議な感じになりました。


『日本語俗語辞書』のもちの項にも昭和初期から使われている言葉とされています。

今度「モチ!!」と使っている人を見たら、「昭和だねぇ〜」とチャカしながら、うんちくを垂れてみるのもいいかもしれません。
きっと、嫌われることでしょう(笑)



写真の歴史入門

2005-07-25 | 書籍

現在、東京都写真美術館で開催されているシリーズ
「写真はものの見方をどのように変えてきたか」の本が出ていました。

写真の歴史入門 第1部「誕生」新たな視覚のはじまり

写真の歴史入門 第2部「創造」モダンエイジの開幕

写真の歴史入門―第3部「再生」戦争と12人の写真家―

少しタイトルは変わってますが、内容は同じです。

第3部、「行かないかな」と思っていたのですが、ぺらぺらと本をめくっているうちに行きたくなりました。
植田正治氏の写真好きなんですよ。
昔、展覧会で植田氏の写真を見て、独特の人物構図や砂丘の風景に面白さを感じたのです。

でも、最近美術館に行くこと自体厳しくなっているので、行けないかも。
そういう時は、本でも買って気を紛らわそうかな。