Whats Up Matsui?
松井秀喜 ヤンキース
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  昨年、対レッドソックス、ア・リーグ決勝第7戦。Torre監督はJavier Vazquezではなく、Kevin Brownをマウンドに送った。1回立ち上がりからKevin Brownは上半身がブレ、球が浮き、かつ球威もなかった。案の定、バッティング練習のように打ち込まれ、2回にして、試合は決まってしまった。試合前のブルペン投球でKevin Brownの体調を見抜くことは出来たはずだ。しかし、Torre監督は「経験は何よりも勝る」の哲学を曲げなかった。

  次の打者でKevin Brownを降ろさないと、テレビを切る決心をした頃、ようやくJavier Vazquezを2番手として投入。彼はリリーフの経験が全くなく、打者数人は安定しなかったものの、Kevin Brownより試合を作れたことは明らかだった。Javier Vazquezはそもそもヤンキースの次期エースとして育てる予定だったはずなのに、彼のプライドをヅタヅタにする起用方法だった。2回表、Javier Vazquezは1アウト満塁でマウンドに立たされたのである。若手を育てるという意味において、そしてワールドシリーズ出場へ向けて戦うという意味においても、Javier Vazquezを第7戦に先発させることがヤンキースにとって有益だった。

  「経験は何よりも勝る」のであれば、経験がないものはどのように経験を積めばよいのだろうか?これが正にヤンキース若手の壁である。唯一のチャンスは、ベテランの怪我である。今季のラッキーガイはChien-Ming Wang。Jaret Wright の怪我がなければ、ヤンキースタジアムで投げることはなかったに違いない。

  どうしても納得出来ないのが、公式戦をベテラン選手の調整の場として使うヤンキースの姿勢だ。特にKevin BrownとJason Giambi。Kevin Brownの今季初めの4登板くらいは、どうみてもオープン戦で調整している投手に過ぎない投球内容だ。またJason Giambiもマイナー落ちを打診されてからそこそこ打ち出した。1軍でプレイできない状態なら、何らかの理由で故障者リストに入れ、マイナーで調整させればいい。通常ベテラン選手が怪我のリハビリ後、マイナーで数試合調整としてプレイするように、彼らも調整させることが出来たはずだ。

  ベテラン選手は経験があるから、試合で自己調整出来る、という性善説に立つTorre監督の方針。しかし結果的に、ベテラン選手の身体能力の衰えや自信を失いかけたメンタルなダメージは、自己調整されない。外的なショック治療が必要だ。Torre監督も1,800勝の監督経験があるから分かっていてもいいはずである。いや失礼。如何にベテラン選手を掻き集めることが無意味かを、フロントに、そしてブランド志向の強いオーナーGeorge Steinbrennerに、訴える姿勢だったらとんでもない評論だ。それならそうと早く言ってくれればいいのに・・・



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