だいぶ前に書いた、法律の勉強は、合う・合わないがある、しかも「合う人」にもまだ壁が、の話の続きです。
私が学生を見ていて大変だなと思うのは、同時期にかなりヘビーな4~5科目を満遍なく勉強しそこそこの成績を出さなければならないことです。教員は自分の専門科目だけ教えていれば良いのだから、ある意味では、学生のほうが大変かも。
「詐欺」だの「後出しジャンケン」だの批判される低い合格率ですが、毎年の修了者との比較では半分近くが合格するし、現在より合格しやすいことは確かですから、これはそんなに高い壁ではないようにも思います。
最後の壁は、合格後、弁護士として食っていけるか、でしょう。年間合格者1,500人の旧制度でさえ、東京付近では満足な待遇にありつけない新人が少なくないと伝えられます。地方はまだまだ弁護士不足ですが、新制度で毎年3,000人近くの増加となると、早晩「食えない弁護士」問題が浮上するのでは。
ちょうど、腕の巧拙も大事だが、どれだけ患者の悩みを親身になって聞いてあげるかで集客が決まるという医師の現在が、弁護士にも当てはまる日がそのうち来るのではないでしょうか。
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