goo blog サービス終了のお知らせ 

最近の世界のウラ事情(テレビが報道しない事)

最近のWEB、IT事情をさらりと

“Web 2.0″という言葉は死んだ

2009年02月17日 | WEB全般
この記事では経済危機やそれがもたらすテクノロジー企業やインターネットのスタートアップ企業に対する壊滅的影響などについて論ずるつもりはない。今朝、ふと頭を横切った問題を論じてみたい―Web 2.0 という言葉はますます空しく(かつ使用を避けられる)ようになっているのではないか? 良い悪いは別に、どうもそういう気がする。

この言葉が消え去りかけていると思った理由だが、まず第一に、TechCrunchに連絡してくるスタートアップで、メールの件名欄にWeb 2.0と入れてくる数が明らかに減っている。(これはいい話だ)。それに他所のテクノロジーブログやニュースサイトでもこの言葉を見かけることは最近ほとんどない。しかしこれだけでは感覚に過ぎないので、ウェブ全体での使用回数をチェックしてみた。するとやはり感じたとおり、Web 2.0の使用回数ははっきりと減少していることが確かめられた。

Google Trendsは特定のキーワードが検索全体に占める相対的割合を世界の各地域別に示してくれる。(言語別の割合も分かる)。Web 2.0という言葉は、2004年末にTim O’Reillyが最初のWeb 2.0カンファレンスを開催したあたりから使われるようになった。検索回数は2005年半ばから上昇し―ちなみに、この頃TechCrunchがWeb 2.0の動きをモニタする″というキャッチフレーズでスタートしている―2007年末まで上昇を続ける。その後、トレンドは明らかに下り坂に向かい、現在は2006年初め頃と同じレベルまで落ちている。このままでいけば、2011までにはWeb 2.0を検索エンジンで調べる人はほとんどいなくなっているだろう。



さらに注意すべき点は、地理的な分布だ。世界でもっともこの言葉がひんぱんに検索されたのはアジアだった。トップの5地域は、インド、シンガポール、香港、台湾、マレーシア(その順)だ。さらに、Google Trendsによると、Web 2.0に関連するトピックがもっとも大量に検索された言語は、英語ではなく、ロシア語だった。




念のため、“Web 3.0″についても調べてみたが、これはほとんど検索されてていない。
結構なことだ。

Google の“Insights for Search”はGoogle 検索ネットワークで実行された検索クエリの一部を分析することで、特定の期間に特定の用語がどの程度検索されたか、Googleの全検索に対する相対的な割合を推計して時系列で分析するベータ版のサービスだ。こちらの方がさらにはっきりした結果が出ている。




私は別にWeb 2.0という言葉の使用に反対しているわけではない。ただ、今後一切使われなくなっても別に惜しいとは思わないだけだ。

皆さんのご感想は?




TechCrunch 引用記事



最新の画像もっと見る