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小出助教「被ばく支援をやらない自民党こそ批判されるべき。山本太郎議員はひるまないでほしい」

2013-11-04 09:42:37 | 言いたいことは何だ
小出助教「被ばく支援をやらない自民党こそ批判されるべき。山本太郎議員はひるまないでほしい」
 
本日の東京新聞特報で山本太郎議員の陛下に手紙問題について取り上げてます。


「陛下に手紙」山本議員に集中砲火 自民は「政治利用」常習犯なのに。



現代の田中正造か、単なる勘違い男か。脱原発運動で知られる山本太郎参院議員(無所属)が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した問題。自民党は「皇室の政治利用」「議員辞職ものだ」とバッシングに躍起だが、自民党政権は政治利用の常習犯ではないのか。支持者の間では、福島事故の現状を憂う手紙の内容を支持する声が根強い。



中略    今回の山本氏の行動にはいろいろと問題がありそうだが、そもそも自民党に批判する資格はあるのか。慶応大の小林節教授(憲法学)は「山本氏の行動は論外だが、自民党政権は長年、天皇や皇室を政治利用してきた常習犯。反省のない自民が批判する資格はない」と痛烈に皮肉る。


天皇の政治利用を禁じる根拠は憲法だ。天皇は象徴で、国事行為のみを行い、国政に関する権能を有しないと規定する。そこから天皇が政治活動に関与せず、政治に利用しないことが導かれる。ところがどうだ。安倍政権は、沖縄の住民の思いを無視して強行した「主権回復の日」の式典(4月)に天皇、皇后両陛下を招いた。反対論もあった東京五輪招致活動をめぐっては、皇太子さまが国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員長らの表敬を受けたり、IOC総会に高円宮妃久子さまが出席したりして物議を醸した。「自民は政治利用してもいいが、他はダメというのは、ご都合主義だ。自民の政治利用が、山本氏を誤解させた面もあるのではないか。反省すべきは自民だ」(小林氏)


山本氏と元衆院議員の田中正造を重ね合わせる見方もある。田中は1901年、足尾銅山の鉱毒被害を訴えるべく明治天皇への直訴を試みた。田中は警官に止められ、直訴は未遂に終わるが、世論の関心を向けさせることには成功した。皇室に詳しい所功・モラロジー研究所教授は、戦前との違いについて「旧憲法下では、統治権の総攬(そうらん)者として天皇陛下が判断すれば、政策を実行できる仕組みだったが、現憲法ではそれを否定している」と解説する。


だからこそ山本氏に苦言を呈する。「国会議員は政治利用を禁ずる現憲法を率先して守らなければならないのに、それができなかった」
2004年の園遊会では、東京都教育委員だった棋士の故米長邦雄氏が「学校で国旗を揚げ、国歌を斉唱させるのが仕事です」と胸を張って見せたところ、陛下が「強制になるということでないことが、望ましいですね」と答えたことが話題になった。


所氏は「周囲が、天皇陛下に政治性を帯びさせている。陛下には、政治性を帯びないようにする自覚があり、国会議員も国民もその気持ちを酌み取る必要がある」と説く。原発事故の現状をつづったとされる手紙の内容についてはどうか。


福島県郡山市の子ども支援団体「スリーエー郡山」代表で、2児の母親でもある野口時子さん(48)は「福島はもう忘れられていると感じていただけに、思いを代弁してくれた。目の前に陛下がいらしたら、自分でも言ったかも」と支持した。参院選で山本氏に激励の色紙をおくった小出裕章・京都大原子炉実験所助教もエールを送る。


「被ばくしている子どもをあらゆる手段で助けなければという思いだ。やむにやまれぬ気持ちは理解できる。田中正造の直訴に近い。被ばく支援をきちんとやっていない自民こそが批判されるべきだ。自民は彼を抑え込もうとしているが、ひるまないでほしい」とはいえ、山本氏に政治的な黒星が付いたことは間違いない。


小枝義人・千葉科学大教授(現代日本政治)は「国会議員が政策を実現する手段は、天皇陛下ではない。国会で仲間をつくって地道に努力しなければ、実現できない。国会議員が闘う場は、国会だ。場外で攻撃される材料をつくってつぶされたら、逆に山本氏に託した有権者への裏切りになる」と注文する。
 


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