米産牛肉から脊柱 輸入再開後違反15回目 緩和に不安感 (12月22日)
厚生労働省と農水省は21日、米国から輸入した牛肉1箱(約28キロ)から輸入条件に違反する特定部位の脊柱が含まれていたと発表した。輸入業者から19日、米農務省が発行した衛生証明書に記載がないとの通報を受けて調べたところ、脊柱の混載が見つかった。米国産牛肉の輸入条件違反は2006年の輸入再開以降、15回目。食品安全委員会が22日から、輸入条件を含めて牛海綿状脳症(BSE)対策の規制緩和に向けた検討を始める矢先だけに、消費者の不安は高まりそうだ。
脊柱が含まれた牛肉を出荷したのは、ネブラスカ州にあるスイフト社のグランドアイランド工場。ジャパンフード(東京都港区)が7月22日に輸入した冷凍牛肉461箱(約19トン)のうち1箱から見つかった。
両省は、該当する食肉処理施設が出荷した貨物の輸入手続きを停止し、米農務省に詳細な調査を直ちに行うよう要請した。
問題となった1箱以外の牛肉はすでに流通している。しかし厚労省は「衛生証明書に記載があり混載は確認されていない。米国から20カ月齢以下の牛に由来するものと報告を受けており、問題はない」(監視安全課)との見解だ。混載の原因については「日本以外の他の国に輸出する牛肉が誤って混ざったのではないか」と説明。「(今回の件が)消費者の不安につながらないように原因を解明し、正確な情報開示に努めたい」との考えを示した。
日本消費者連盟の山浦康明共同代表は「特定部位が混ざっていたことに加え、米農務省が発行した衛生証明書に記載がないのも問題。米国のずさんな管理は明らか」と指摘。「過去にも混載が相次いで起きているにもかかわらず、規制を緩和することはあり得ない」と批判する。
厚生労働省と農水省は21日、米国から輸入した牛肉1箱(約28キロ)から輸入条件に違反する特定部位の脊柱が含まれていたと発表した。輸入業者から19日、米農務省が発行した衛生証明書に記載がないとの通報を受けて調べたところ、脊柱の混載が見つかった。米国産牛肉の輸入条件違反は2006年の輸入再開以降、15回目。食品安全委員会が22日から、輸入条件を含めて牛海綿状脳症(BSE)対策の規制緩和に向けた検討を始める矢先だけに、消費者の不安は高まりそうだ。
脊柱が含まれた牛肉を出荷したのは、ネブラスカ州にあるスイフト社のグランドアイランド工場。ジャパンフード(東京都港区)が7月22日に輸入した冷凍牛肉461箱(約19トン)のうち1箱から見つかった。
両省は、該当する食肉処理施設が出荷した貨物の輸入手続きを停止し、米農務省に詳細な調査を直ちに行うよう要請した。
問題となった1箱以外の牛肉はすでに流通している。しかし厚労省は「衛生証明書に記載があり混載は確認されていない。米国から20カ月齢以下の牛に由来するものと報告を受けており、問題はない」(監視安全課)との見解だ。混載の原因については「日本以外の他の国に輸出する牛肉が誤って混ざったのではないか」と説明。「(今回の件が)消費者の不安につながらないように原因を解明し、正確な情報開示に努めたい」との考えを示した。
日本消費者連盟の山浦康明共同代表は「特定部位が混ざっていたことに加え、米農務省が発行した衛生証明書に記載がないのも問題。米国のずさんな管理は明らか」と指摘。「過去にも混載が相次いで起きているにもかかわらず、規制を緩和することはあり得ない」と批判する。