抗がん剤治療や脱毛症の方のための医療用ウィッグ・自毛デビューのブログ

大田区蒲田で医療用かつらスリール製作・抗がん剤治療後の自毛デビュー対応の患者様専用美容院シェモアのブログ

医療用ウィッグで元の髪型にするということ

2016年05月02日 21時19分07秒 | 医療用ウィッグ製作、カット

過ごしやすいお天気でしたね

1年中こんな気候だといいのに

と思いながら出勤しました

 

 

今日はMさまのウィッグの製作をさせて頂きました

遠くにお住まいのMさまは

私のブログをご覧になって

わざわざ蒲田まで来て下さいました

 

 

Mさまはご試着の時より 

今日は少しお元気になられた感じがしました

 

最初の投与からちょうど2週間目の今日

少しだけ脱毛が始まったようです

 

ウィッグの中のご自分の髪は短い方が

サイズもピッタリに調整でき自然にできる事を

お伝えしてあり

今日はバリカンで短くさせて頂きました

 

バリカンを使っても

いつものように顔まりだけ長めに残します

 

その頭に ”だい五郎”みたいと

Mさまは仰っていました

 

黒髪とくせ毛が印象的だった

Mさまの髪型

キレイ過ぎに作ってしまうと違和感があると思い

ウィッグのくせを必要な部分は残しながら

カットしていきました

 

 

いつもはご自髪を短く切ってしまう前の

私が参考にするためだけにお撮りする写真を

今日はビフォーアフターに使わせ頂きました

 

左(1枚目)がご自髪ですが 襟足が長くて気になるとのことなので

右の写真のウィッグは

襟足短めでお作りしました

 

 

ご試着の時のMさまは左(1枚目)のお写真より

くせが出ていました

ウィッグもくせを生かしました

 

カットをしながら笑ってしまいました

元の髪型がそっくりで…

 

 

サイズは縫製で調整して

ウィッグは被って頂き

お顔とのバランスと元の髪型の

写真を見ながらカットをしていきます

「自分の髪を切られているみたいですね」と

どの方にも言って頂きます

 

そうして作る元の髪型です

 

 

 

どこの病院にも必ず置いてある

大手ウィッグメーカーのパンフレットにも

「似合わせカット&カール

ウイッグをつけた状態で仕上げていきます」

と書いてあります

嘘です


その会社でウィッグをお作りになられた

たくさんの患者さん達から

「別室にウィッグを持っていかれて

頭のつけた状態ではカットしてくれない」

と言われます

 

つい先日もその話を伺ったばかりです

 

 私が頭にくる程 たくさんの方が困っています

患者さんにとっては髪の変わりになる

大事なウィッグです

嘘はいけない

 

 

 

 

 

「だい五郎の前の髪型と変わらないですよ」と

Mさまはバリカンを入れる前の髪型と

私がお作りした髪型が変わらないと

仰っていました

 

Mさまもそうですが

ブログを見て下さって

何かを信じて来て下さる患者さんのウィッグは

私だって いつもプレッシャーを感じながら

お作りします

 

 

そんな私がいつも思うことは

患者さんに接していない人間

ウィッグを作らない 

ウィッグの事が きちんとわかっていない人間が

医療用ウィッグの事を

語らないでほしい

販売だけのための宣伝はしてはいけない

 

 

医療用ウィッグは本当に困っている人が

使うものなのだから

 

 

 

 

 

 

 

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