女子バレー徒然草

バレーボール(主に女子)について感じたことを書き綴った雑感記です。
※画像等の転用・転載は固くお断り申し上げます。

スパイクの違い 日本とイタリア

2007-11-09 19:14:13 | 全日本
私がスパイクフォームにこだわるのは、ゴルフをやっていたせいだろうと思う。

全てとはいえないだろうが、多くのゴルファーはスイングにこだわり研究するものだ。

ゴルフ雑誌には毎号トッププロのフォームの分解写真が掲載されているし、

練習場やゴルフコースには分解写真を撮ってくれるサービスを実施している所もある。

以前某ゴルフ場でそのサービスを利用し、出来上がった写真を見てビックリそしてガッカリした。

右手のコックが早く解け、タメのないスイングになっていた。

「これじゃ飛距離は出ないなー」と思わされた。


とにかく間違ったスイングをしていては、それなりの結果しか出ない。

飛距離は稼げないし・あらぬ方向に飛んでいってしまう。


バレーボールでもパフォーマンスが上がらないのはフォームに原因があるのでは?

とは考えられないだろうか。




前置きが長くなってしまったが、前々回に続き日本人選手と外国人(イタリア)選手のスパイクフォームを比べてみたい。

画像が不鮮明で本当に申し訳ないです。



デルコーレ選手
対日本戦立ち上がり早々の場面。レセプションをこなし(バックレフトの位置)

右足がアタックラインのすぐ前あたりで踏み切り

右肘はやや高い位地にあるが、掌は下向きで体もほとんど後傾していない

このスパイク、セッターのセットからヒットまで0.9秒であった
荒木選手はつけきれていない

スパイクはクロスコートに決まった
不鮮明で分かりづらいと思うが、前腕は回内運動をしながら内側(左股関節の方)へ振り切っている
多くの日本人選手は体の外側へ振っているが、、、外側へフォローを取ると振り切ることが出来ないと思うのだが
デルコーレ選手はFIVBのHPによれば、180㎝/73kg・最高到達点は296㎝
日本人選手と大して変わらない数字なのに、スパイクのキレは段違いに感じられる




韓国戦における木村選手のバックアタック
見事に体が弓なりになり、右ひじも耳の所まで上げられている
日本の教科書に書いてある通りといっていい

フォロースルー、右手は外側へ
木村選手のアタックは巧さは感じられるが、もっと爆発力があってもいいと思う
ガモワ選手やルイザ選手と比較して言っているのではない
ブラジルの選手やデルコーレ選手と体格的にはさほど差はないのだから・・・
なぜなのか、やはり打ち方が違うからなのでは
「日本の教科書」に書いてあることに疑問を抱いてしまう




バラッツァ選手のAクイック
右足はセンターラインとアタックラインの中央あたり

右肘は両肩の延長線上・右掌は下向き・体もそれほど反っていない

バラッツァ選手のフォームでは「腕を振り回し過ぎるので、早い攻撃は出来ない」
というのが一般的な「日本の教科書」の解釈だが
ブラジルやイタリアの選手はWSもMBもスパイクフォームはみな同じといってよい
ちなみにこのアタックはセットから0.3秒でヒットしている




タイ戦における杉山選手の一人移動時間差
とても良い攻撃だと思うが、ジャンプがちょん飛びになっているのが残念

かぶり気味だったため着地後転んでしまった・・・
しかし日本の選手はよく着地後転びますね
アクシデントを避けるためやむを得ず、というのなら分かりますが、野球でも投手は投球後5人目の内野手としてすぐ守備体勢をとるのは当たり前
バレーでも同じでしょう
自分でブロックフォローしたり、リバウンドを処理したりとか、、、




韓国戦の荒木選手のAクイック

キム・セヨン選手に1枚でシャットされる
もう少しネットから距離のあるところでヒットできれば、ブロックをかわしやすいと思うのだが