女子バレー徒然草

バレーボール(主に女子)について感じたことを書き綴った雑感記です。
※画像等の転用・転載は固くお断り申し上げます。

バレマガ・松永氏と月刊バレー・松平氏

2006-12-30 17:18:06 | バレーボール全般
バレーボールマガジン2007/02に

松永敏氏が『世界のバレーボール傾向と日本のバレーボールのギャップ』

という記事を寄稿されている。

私にとって、共感・関心・勉強になる内容だったので

毎度勝手ながら内容の一部を要約・抜粋させていただきます。

松永さんごめんなさい。




海外のバレーボール関係者とディスカッションした内容から、日本のバレーをどう見ているかまとめると


1.世界大会の日本開催が活かされていない

日本チームの編成・戦術・技術を見ると、世界のバレーの傾向を分析・研究が成されているとは思えない。世界大会が毎年のように開催されているのに、もったいない。


2.世界と戦える方法はまだある

体格・体力を理由に上位復活をあきらめているのではないか。が、男子2メートル・女子185㎝を越える選手が日本には存在する。これらの選手に充実したトレーニングメニューを実践すれば諸外国に引けを取らない体力を獲得できる。


3.メダル獲得時代から脱却していない

日本は男女とも過去のメダルを取ったバレーボールの考え方から脱し切れていない。


4.独自の武器を的確に把握していない

諸外国が真似できない戦術・技術をなくすべきでないが、その武器をいまだ精神的なものに置き換えて勘違いしているところがある。


5.コーチのディスカッション不足

全日本を見る限り監督の単独意見でチーム作りが行われているように思う。
日本バレー復活のためにはコーチの力を結集するディスカッションが不可欠。


6.総括

日本バレーは完全に世界に取り残されている。しかし、その真の状況を認識していないのではないか。
諸外国のバレーは日本の大会開催に頼っているので、日本男女がこれ以上世界ランクを落とさない程度に止まってくれることを希望していることも事実。



これに続き、

世界のバレーボールとのギャップ

が述べられているのだが、「ジャンプの違い」などやはり楽しく・ためになることばかりであり、

ご一読をお勧めしたい。

尚、次号にも続きが掲載されるとのこと。



さて、海外のバレーボール関係者との交流といえば、

松平氏を忘れてはいけないだろう。

月刊バレーボールの誌上対談を見ると、

いかに世界のバレー関係者からリスペクトされているか、

ということが判る。


私が不思議かつ残念に思うのは

その対談などの席で、

日本バレーに対する率直な意見は出ていない。

ということである。


そのような話は企画の意図に合わない、ということでカットされているのか。

対談相手がかしこまってしまい、そのような話は出てこないのか。

いずれにしても残念なことである。


御大・松平さんが、

ヘオルヘはこう言っていた とか

レゼンデの意見はこうだ

と言ってくれたら、インパクトや影響力は計り知れないものがあるだろうに、、、。

全国私学

2006-12-24 16:53:11 | 高校バレー
昨日、「全国私立高等学校男女バレーボール選手権大会(全国私学)」を観戦しました。

時間の都合で決勝戦は見られなかったのだが、気が付いたことをいくつかメモしたいと思う。


会場に着くと、近江高校がアップ中。

須磨ノ浦・近江に負けたのか、、、。

しかしこのチーム、テンポが滝井みたいだなー。

ってコーチが古井千恵美さん(元シーガルズ)か、納得。

共栄から1セット取ったし、滋賀県勢・不振から脱却できるか。


京都橘のセッター渡辺さんはやっぱり上手い。

レフトへの平行・速くてかつ正確。

ツーの落とし場所も良く考えている。

筑波大へ進学とのことだが、筑波のバレーがどうなるか楽しみ。

西山さんは攻守に安定してますね。コース打ちも上手いです。


大阪国際滝井。相変わらずソツがない。

ネット際のこぼれ球を、わざとネットにぶつけてつないでいたが、

9人制の技術を上手く導入している。

スパイクも(右利きの選手の場合)左手の使い方(ロックしたり引いたり)が上手い。

上背があるとか・運動能力がすごい、

といった選手がいなくとも、ちゃんと強いチームは作れる、というよい見本。


今年の高校バレー界の勢力図通り、西高東低でしたね。


男子は、東亜のライト攻撃を中心としたコンビバレーが

観ていて楽しかった。

鎮西の冨士田選手は、怪物という印象。

サントリー入りとのことだが、二木さん(早稲田大)・佐別当さん(順天堂)と

いい補強ができましたね、サントリー。


しかし、結果はどうなったんですかねー。

未だ結果UPされず。
女子結果 http://www.viuc.net/volley/2006/j.htm
男子結果 http://www.viuc.net/volley/2006/d.htm

植田・柳本監督の続投決定

2006-12-21 16:33:06 | 全日本
だそうです。
http://www.nikkansports.com/sports/f-sp-tp0-20061221-133226.html


「世界選手権で不振だった場合に限り、交代の可能性があった」

って、どう考えてもFIVBが手心を加えた、

としか思えないグループ分けだったのに・・・

しかも地元開催・あの応援。


評価は別として、女子の前監督はちょっと気の毒というか、

運がなかった、と思えてくる。

まあ、チェコに負けてるようじゃ仕方ないけど、、、。


こうなった以上、柳本さんには

北京への切符、絶対取ってもらわなくては。



明後日は、全国私学・観戦予定。

9校中2校しかないのか・・・

2006-12-16 21:33:47 | バレーボール全般
今回は男子の話です。


男子バレーが弱くなった原因は色々と考えられるのだが、

男子バレー部の無い中学校が多い。

というのも一因ではないか。


私の住む町には、公立中学校が9校あるが

男子バレー部のある学校はわずか2校のみである。

女子バレー部は8校あり、

バスケット部は、男子8校・女子9校もある。


これは我が町に限ったことではなさそうで、

お隣の町は、6校中3校とか11校中わずか2校とかである。

ちなみに男子バスケット部は5/6,8/11ある。

(これらの数字は、各学校のHPで調べたものです)


たったこれだけのサンプルでは、

統計学的に正しいとは言えないのだろうが、

それにしてもずいぶん少ないな、、、。


ミュンヘン五輪の金メダリスト、佐藤哲夫さんのご子息は有名バスケ選手だが、

松平氏が「なぜバレーをさせなかった」と言ったら、

「中学校にバレー部が無かった」とのこと。


裾野が先細りじゃダメだなー。

柳本監督の?発言

2006-12-14 22:50:20 | 全日本
アジア大会は2位だったが、

フラフラしながらも銀メダル獲得、

選手・スタッフの皆さんには「お疲れ様でした」と言いたいです。


が、柳本監督がまた変なことを言っている

「去年は中国とは試合にならなかったが、今はいいゲームができる」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061213-00000020-mai-spo


昨年のWG等の結果から「-2」を導き出したんじゃなかったのか!?

世界選手権前は「はっきり言って強い」とも言っていたし、

1年で「-2」どころか「+5」になったと判断したんですかね。


全日本の監督が大変な仕事というのは理解しているつもりなので、

毎度毎度、言葉尻を捕らえるのは心苦しくもあるのだが、

はっきり言ってこうも変節の激しい人って、信用できないと思ってしまう。


竹下・高橋選手を全日本に呼ぶことについて、

反対意見があったと柳本さん言っていたが、

高橋翠・石川選手を呼んだことについては明確な説明なし。

この点についても胡散臭さを感じるなー。

自分の判断で召集したのなら、違った起用法していたんじゃないかと思うのだが。

違いますかね。


青学5冠と15歳Vリーガー

2006-12-12 21:50:21 | バレーボール全般
インカレ中は早稲田のことばかりになってしまったが、

優勝した青山学院大学は、

春季リーグ・東日本インカレ・東西インカレ(今季より新設された大会)・秋季リーグ・そして全日本インカレ

の全てを制し、5冠達成である。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20061211-OHT1T00058.htm


青学に「待った」をかけれるチームは、

日体大か筑波と予想していたのだが、

筑波が福岡大に破れた時点で、

青学に大きなアドバンテージが生まれたと思う。


なぜ日体大・筑波なのか?

同じコンビバレー・上手いバレーでは青学には勝てない、

高さ・パワーで対抗するチームでないとダメだろう。

と思ったから。


嘉悦は、チームカラーが変わってしまい残念。

かつて目指していたような、超攻撃型チームだったら

もっと対抗できていたのかもしれない。

例えば、一昨年のチームはレギュラー5人がジャンプサーバーで、

綱川さんのパイプに、福田さん(現デンソー)のバックローと

コンビの中のバックアタックもどんどん飛び出すようなチームだった。


MVPのセッター・秋山さんはNECですか。

某チームかと思っていたのだが。

そう思うだけの根拠はあったのだが・・・

内山さんはどうなるのだろうか。

余計な心配か、、、。

秋山さんは即戦力。

レッドロケッツはいい補強が出来ましたね。




岡山シーガルズが中学3年生の堀口夏実さんを選手登録した。
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/seagulls/news/2006/12/05/20061205094005.html

シーガルズといえば、岡山理大付属高・中とも提携し、

国際大和田中・国際滝井高以外の下部組織(?)が出来たわけだが、

日本は学校体育が中心で、

クラブチームがユース・ジュニアチームも組織・指導するということが

特にバレーボールの場合難しいわけで、

そういった意味でもすごいことだと思う。


有名高校から選手をたくさん採ったほうが勝ち、

などという現状はもううんざりだしね。

全日本インカレ 早稲田女子は4位

2006-12-10 21:09:32 | 大学バレー
結果は4位だったけど、

センターコートでプレーする早稲田を観ることが出来、

うれしかったなー。


選手・スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

本当に・本当に

ありがとう!!!



「心のバレー」の土屋幸一郎氏の言葉を贈らせていただきます。

『結果は排泄物、邁進する努力こそ至宝なり。

ただし排泄物は成分を分析してのち肥料に使え』

インカレ 早稲田ベスト4

2006-12-08 21:08:03 | 大学バレー
過去に大学バレーの話題を取り上げるたび、

「インカレのセンターコートに行って欲しい」と言っていた早稲田が

やってくれた。


昨日は、東海大学(3-1)・武庫川女子大学(3-1)を破り

今日は、昨日・筑波大学に勝った福岡大学にストレート勝ち。

創部以来初の『インカレのセンターコート』に立つことになった。


今日の試合は、1年生エースの森田・高橋選手が不調に思えたが、

国分さん・西川さん・浅熊さんがカバー。

また、大会を通じてピンチサーバーの大津・末松・原田さんもいい働きをしている。

正に全員バレー、立派・立派!!


春季リーグでは入替戦行きとなり、

「不甲斐ない」と評したが、

この力がある、と思ったからこその言葉なので、許していただきたい。


カレッジ・バレーは何百試合と観ているが、

こんなに力を入れての観戦は始めてで、実に疲れた。

が、心地よい疲れである。


多くの先輩方が目標とし実現できなかったセンターコート、

明日はその「夢舞台」を大いに楽しんで欲しい。

全日本インカレ 3日目

2006-12-06 21:56:11 | 大学バレー
学生バレーの最も大きな大会、全日本インカレが一昨日より開幕。

今日は、草加市のスポーツ健康都市記念体育館まで観戦に行きました。


まだトーナメント1・2回戦ということで力の差が見られたせいか、

観戦していてついつい力が入る、という事はあまりなかった。


早稲田大学は勝つには勝ったが、あまりすきっとした内容ではなかったような・・・

相手に合わせてしまう、という悪い癖が散見された。

明日は東海大学さんと3回戦、勝ち進めば恐らく関西№1の武庫川女子さんとの対戦。

どーも早稲田は毎年クジ運がないような。

今年も厳しいゾーンだが、センターコートを目指して欲しい。


4面コートでの開催だったので、早稲田以外の大学はじっくりとは見られなかったが、

中京大学は良いチームですね。

高梨先生が指導しておられるせいか、選手が皆バランスの取れた体型をしている。

MBの福田選手(181㎝)は身長の割に動きがよく、楽しみな選手だと思う。


武庫川女子のエース・坂下選手はパンフでは179㎝となっているが、もっと大きく見える。

さらに彼女は手が長い。これも大きな武器。

パワーも十分。とにかくプロトコールでのスパイクの音はすごい。

彼女も楽しみな選手。



全日本インカレ公式HP→http://www.volleyball-u.com/inkare2006/index.htm

カザフスタンに辛勝

2006-12-03 09:51:53 | 全日本
昨夜(日本時間)行われたアジア大会の結果。
http://www.doha-2006.com/gis/Sports/VO/IGVOMatchResult.aspx?rscid=1-400-0-02-00007


カザフスタンは世界選手権ではプールCで1勝4敗。

でも、アメリカやオランダとはフルセットまで行ってるんですよね。
http://www.fivb.org/EN/volleyball/Competitions/WorldChampionships/Women/2006/Results/Pool_C.asp?sm=22

プールAだったら二次リーグに行けたんじゃないかな。


この大会でメダル取れなかったら、もしかして・・・

と思っていたが、柳本監督、、、、、。


スタッツだけ見ると、相変わらずの戦いだったようで。



次は現地時間・5日の12時からタイとの対戦。