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みかん栽培と、その周辺の四季

みかんの木を栽培しています。四季折々の周辺作業を紹介したいと思います。これを通じて交流できたらと期待しています。

みかん園にいた鳥、何という名前かわかりますか

2010年05月28日 05時19分46秒 | みかん栽培
この鳥が何というか分かりませんか

みかん園の草取りをしていたら鳥がいました。
1羽ないし2羽で、10メートルくらい近くまで来ることがあります。
あちこちと地面を歩きまわっていました。

除草作業をしているのですが、
刈った草を枯らすために、以前に除草してあった草をひっくり返すのですが、
そうすると、必ずといってよいくらいミミズが出てきます。
どうやらこの鳥は、そのミミズをついばんでいるようです。
あちこち歩き回るので写真はわかりにくいのですが、
確かにくちばしにはミミズをくわえています。

雑草の繁茂するこの時期、ひと雨ごとに草が伸びてきます。
除草は鎌が唯一の手段なので、汗びっしょりのなかなかきつい作業です。
ミミズが繁殖できるのは、除草剤を使っていないためです。
ミミズは硬く固まりがちな土壌を通気性のあるポロポロの土に変えてくれます。
人が地面を鍬ですく作業を、はるかにやさしく見事にやってくれます。
当初はその形がうす気味悪く感じていたのですが、
今は、その存在を大歓迎しています。

そしてミミズを歓迎しているのは、この鳥も同じということです。

「散らまく惜しみ」、みかんの花びら

2010年05月22日 06時32分42秒 | みかん栽培

みかんの花びらが散っています

今年一番早く花の咲きだした興津早生の木ですが、
早くも花びらを地面に散らしています。

みかんの花は、開花から散るまで、楽しめるのは一週間くらいの間でしょうか。
したがって、日曜農夫としては断片断片しか見れません。
雨も降ります、肝心な時を見逃してしまうのも仕方ありません。

しかし、木々によっては早咲きもあれば遅咲きもありますし、
一本の木でも、早めに咲く枝もあれば、遅咲きの個所もあります。
だから、それなりの期間のうちであれば、十分に楽しむことができます。
今はそうしたみかんの花の季節です。

 我が宿の花橘は散りにけり悔しい時に会える君かも (『万葉集』巻第十・1969)

 我が宿の花橘はいたづらに散りか過ぐらむ見る人もなしに (巻第十五・3779)

  五月の花橘を君がため玉にこそぬけ散らまく惜しみ (坂上郎女 巻第八・1502)


「玉に抜く」と歌われた、みかんの季節

2010年05月21日 04時52分09秒 | みかん栽培

「玉に抜く」みかんの季節

『万葉集』にのっている花橘を歌った歌を拾い出していると、
あちこちに「玉に抜く」という表現が出てきます。
かなりの頻度で出てきます。
これがどういうことか、わからなかったのですが、
みかんを栽培してみて、「なるほど」と気がつきます。
今年も、5月15日に、すすんだひと枝がそれを示しています。

花びらを散らした後のみかんの枝には、ほんの小さな実がついていますが、
その幼果の様子を見たら納得です。
さらにもっとみかんの実が大きくなると、その実を糸に通して、
香りも生かして、腕輪などのアクセサリーにしていたというのです。
むかしの人には自然が生活の身近かにあり、
素朴に楽しんでいたんだなぁと感じさせられます。

 五月の花橘を君がため玉にこそぬけ散らまく惜しみ    (巻第八 1502)
 かぐわしき花橘を玉にぬき送らむ妹にみつれてもあるか (巻第十 1967)


みかんの花々と香りただよう枝先

2010年05月18日 05時07分10秒 | みかん栽培
みかんの花の香りのただよう枝先

きっとこの木は今年が表年なのでしょう。
枝先にたくさんのみかんの花が咲いています。
もしもまっ暗闇だったとしても、花の香りで、木がそこにあることが分かるでしょう。
まして昼間なら、匂いがする方は…どこからか、すぐにわかります。

みかんの香りは、清楚な心地よい香りです。
香り文化をもっていた昔の人なら、どの様な表現で紹介したでしょう。
しかしまだまだ、みかんの花はさきがけの段階です。
これからが、いよいよ本格的なみかんの花の季節です。

やはり『万葉集』からです。
 橘のにほへる香かもほととぎす鳴く夜の雨に移ろひぬらむ(巻第十五・3916)
 うずら鳴く古しと人は思へれど花橘のにほふこの宿    (巻第十五・3920)
 君が家の花橘はなりにけり花の盛りに会わましものを   (巻第八・1492)

みかんの花咲く季節になりました

2010年05月16日 08時27分06秒 | みかん栽培
みかんの花咲く季節になりました

今年もみかんの花の季節になりました。
5月15日(日)には、成木でも開花のはじまった木が出てきました。
神奈川県西部・真鶴でのことです。

夜半まで雨が降っていたと見えて、枝葉はビッショリとしずくがついてます。
みかんの花は、まっ白で細長です。青い空によく映えます。
5弁の花は、文化勲章のモデルにもなっているそうです。
花が開き出すと、あたりに花の香りがただよっています。
まだ咲きはじめですが、ただよい出しています。
゛風香る5月゛です

みかんの開花を心待ちにしてたのはミツバチも同じようです。
ミツバチたちが花から花へと飛びまわっています。
みかんの受粉は風の力でも多少は可能でしょうが、
なんといってもミツバチの活躍が重要になっています。
花が果実となるかどうかは、ミツバチにかかっています。
みかんの花咲く時が、みかん栽培の前半のハイライトの時です。

『万葉集』には、花橘の歌がたくさんありますが、
その中から二つを紹介します。
時を越えてその思いが、少しだけ分かるような気がします。

 我こそは憎くもあらめ我が宿の花橘を見には来じとや   (巻第十・1990)
 橘のにほへる香かもほととぎす鳴く夜の雨に移ろひぬらむ(巻第十五・3916)

今年の伊予柑は元気がないぞ

2010年05月14日 05時12分37秒 | みかん栽培
今年の伊予柑は元気がありません

柑橘類は一般的には凍霜害にも比較的に耐えています。
生育が少し遅れているくらいの現れです。
しかし伊予柑の今年は心配になるくらい元気がありません。
葉が黄色っぽくて、芽ぶきも遅くようやく芽がふくらみだした段階です。
他の小木が花が咲く出そうとする時期だというのに…。

原因は、昨年果実を着け過ぎて、木がくたびれているためだと思います。
典型的な隔年結果で、その裏年の症状が出ているものと思われます。
はるみの小木も同じで、こちらはさらに葉をほとんど落してしまっている。
小木の場合、隔年結果の現われが著しくなる場合がよくあるようです。

そこで、5月9日にひとつの特別措置をとりました。
JAたよりのアドバイスに紹介されていた、尿素の600倍液を散布してみました。
これまでも根周りの地表へ肥料を撒いてきましたが、
今回はそれだけでなく、葉の表面へ液肥として散布したおいたわけです。
柑橘類は葉からも養分を吸収する作用をもっているとのことです。
はたしてこれがどれだけ有効かは、今後の様子を見守るしかないのですが。
まぁ、何もしないよりは、少しはましかと思っているのですが・・・。

やった、ついにみかんの花が咲きはじめました

2010年05月10日 04時31分57秒 | みかん栽培

みかんの白い花が開きはじめました

5月9日(日)、ついにみかんの花が咲き始めました。
神奈川県西部の真鶴のみかん園でのことです。
最初に開花しだしたのは、スダチ、興津早生、ポンカンです。
やはり、いずれも小木のたちからでした。

白い五弁の花びらです。
細長がめの花がしっかりと開きはじめています。
まだ淡いのですが、そこはかとなく花の香りがしています。
写真はスダチの花です。

去年のみかんの花は、最初の開花が4月29日でしたから、
今年はそれより遅い。だいたい10日間くらい遅れています。
まぁそれは、梅やお茶のうけた状態からしたら、問題ではありません。
この程度の差は、みかんの開花のずれは、自然の範囲内かと思われます。

とにかく、これからみかんの木は花の季節です。
これから、本格的に白い花があちこちに咲き広がり出します。
2週間くらいにわたり、あたりいっぱいに、
みかんの花の香りをただよわせるでしょう。

 ほととぎす来鳴きとよまば草取らむ花橘を宿には植ゑずて
                      (『万葉集』巻第十九 4172)
 ほととぎす 来鳴く五月に 咲きにふ 花橘の 香ぐはしき・・・・
                      (『万葉集』巻第十九 4169)


ウンシュウミカンの成木に、つぼみが出てきました

2010年05月05日 16時23分13秒 | みかん栽培
ウンシュウミカンの成木に、つぼみが出てきました

写真は5月2日のフツウウンシュウミカンの成木、その枝先のつぼみです。
天候は5月に入って、それまでの寒さから変わって、暖かくなりました。
逆に、暑くさえあります。

気候にふりまわされる今年の家庭菜園ですが。
今年のウンシュウミカンの発芽は、例年より遅くなっていましたが、
今、その遅れを取りもどそうとするかのように、花芽がつきだしています。

去年のみかんの花は、5月3日には満開となり、6日には散り始めていました。
その点からしたら、今年の花は遅い。きっと春の寒さのためでしょう。
それと、あくまで感じですが、今年は裏年ではないでしょうか。
花芽をつけた木はすすんだ方で、それは全体としては小数部分です。
単につぼみが遅いというだけでなく、つぼみが全体としてが少ない様に感じます。
もう少し時がたてば、つぼみのつき具合で表年か・裏年かの予想ができると思うのですが。

とにかく、いよいよみかんの花咲く季節が、目前にやってきています。
白い五弁の花が開き、あたりに花の香りを漂わせる時は、もう間もなくです。

スダチ、紫色の幼葉と白いつぼみ

2010年05月02日 06時01分50秒 | みかん栽培

スダチがつぼみをつけています

今日、5月2日は八十八夜。お茶の若葉の生育状況が気になるところですが。
まぁ、それはまもなく、今日のうちには分かるところですが。

今回の紹介はスダチです。4月25日の写真です。
スダチは、寒さにも強いようで、生育は多少遅い様ではあっても、まずまず順調です。深緑色の旧葉の中から、独特な紫色の幼葉がのびています。
小さな白いつぼみもふくらみだしています。
幼葉はまもなく緑色に変わりますが、
この時期は紫色で、白いつぼみとともに、綺麗なコントラストをみせてくれます。

みかん園には6年生のスダチの小木が1本あります。
土地柄にあっていたようで、この1,2年は200個くらいの果実をつけるようになり、じつに多産です。
スダチの果実は、柑橘類としては一番早く、8月下旬に収穫がはじまります。
用途としては、果汁をしぼって香酸用として、豆腐や焼き魚にかけたり、焼酎の水割りにまぜたりしています。

柑橘類のトップバッターとして、スダチは順調に生育しつつあります。


はるみ-枯れた木に新たな芽が

2010年05月01日 06時52分32秒 | みかん栽培
よみがえれるか、疲弊したはるみの木

五年生のはるみの木が1本あります。
去年は、初めて見事なほどにたくさん果実をつけてくれました。
感心して手出しをしないでながめていたら、葉が黄色く変色しはじめて、
全体が枯れこむようになってしまいました。

それに気づいた10月に、全体の四分の三くらいを摘果したのですが…。
゛あとの祭り゛で、疲弊した木は、葉を数枚残して枯れたようになってしまいました。
春になっても、他の柑橘類は発芽して、常緑樹として新旧の葉をつけいてるのに、
このはるみだけは、枯れ木のように丸坊主になってしまいました。
しかたなく、ついに植え替え用の新たな苗木も用意してたのですが。

すぐに切ってしまうには忍びないので、様子をみていたところ。
4月25日の写真です。
かなりの枝は枯れてしまっていて、くりかえし切除してきました。
ほとんどの枝が切り縮められました。
しかし今回、枝先は枯れてますが、わずかに発芽の兆しのある枝がありました。

どうやら完全に枯れたわけではなく、復活の可能性がでてきました。
通常よりもかなり遅い芽です。まだわずかな兆しでしかないのですが。
枯れたかと思われていたはるみの木でしたが、
なんとかよみがえる可能性がでてきました。

みかんのつぼみが膨らみだしました

2010年04月26日 05時44分43秒 | みかん栽培
ミカンのつぼみが膨らんできました

写真は、4月25日の興津早生の小木です。
どうやらこれが今年の最先端にあるようです。

一般に成木より小木の方が発芽の時が早いのですが、
今年は、春に遅霜がふったり、寒い日がありました。
去年の小木では、今頃は五弁の花を開きだしたものがありましたが、
今年は、去年より1週間から10日くらい遅い。
ミカンの開花は、その年の気候により、差異が出てくることを示しています。

その他にも、日照などの木の置かれた条件によっても、
その木の前年が表年だったか裏年だったかによっても、差異が出てきます。

みかんの花咲く時期に入ってきました。
開花の時に多少の差異があったとしても、
一般的にはミカンの木は比較的寒さには強いようです。
これから白い花が咲き、花の香りが漂う時期に、
いよいよ前期のハイライトの時に入っていきます。

 橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜ふれどいや常葉の木 
                 (『万葉集』巻第六 1009 聖武天皇)

中晩柑のみかんにマシン油を散布しました

2010年04月22日 09時13分59秒 | みかん栽培
中晩柑のみかんにマシン油乳剤を散布しました

春は三寒四温、気温の上下をともないつつ暖かくなってきました。
ミカンの木でも越冬害虫が動き出す頃です。
アブラムシやカイガラムシなどです。

フツウウンシュウミカンは、12月の収穫後にマシン油乳剤は散布してあるのですが、中晩柑は、まだそのころは果実をつけていますから、散布はしていません。
4月18日、マシン油乳剤を散布しました。
写真は、ハッサクです。
このほかに、金柑、はるみ、伊予柑、清見、甘夏、日向夏など。
といっても、それぞれの木は一本くらいずつでしかないので、簡単作業ですが。

マシン油乳剤は、毒性は少なく、葉の表面を油膜で覆うため、葉がつやつやします。
当初、まったく薬剤散布をしなかったころ、葉や果実が真っ黒になるものがでました。こうなっては、味は問題なしですが、他人の前にはだせません。
スス病です。
原因を調べたらアブラムシやカイガラムシたちの仕業でした。

ミカンを育てていくうえで、最低限の防除する中に12月に、出来ない時は4月に、
どちらかのマシン油乳剤の散布作業があります。

みかんの成木でも芽ぶきがはじまりだしました

2010年04月19日 04時44分24秒 | みかん栽培
みかんの成木でも芽ぶきがはじまりだしました

ミカンの発芽は、例年より少し遅いきらいはあるのですが、
この春に寒い日が多かったためでしょう。
4月18日、ようやくウンシュウミカンの成木でも芽ぶきがはじまりました。

通常だと、葉の芽が先に出て、その後、その中から丸い花の芽が出てくるのですが、
今年は葉芽のでてくるのが遅かったためでしょうか、
葉芽にかなり接近して花芽が出てきています。

とはいっても、まだはじまりの段階です。
成木では発芽をはじめたのはごく一部分です。
小木の方は、いっせいに芽ぶきがはじまっています。

やれやれ、興津に花芽がつきました

2010年04月18日 17時25分45秒 | みかん栽培
やれやれ、興津早生に花芽がつきました

春の遅霜どころか、遅い雪が4月17日に八王子でも降りました。
冷害が心配されていますが…。

幸いにして、柑橘類の方は比較的に寒さに強いようです。
4月18日、神奈川県西部ですが、見回ってみたところ、
全体としては、発芽が例年より遅いと感じるのですが、
興津早生の小木に関しては、葉の展葉がはじまりだしていて、
その中には、花のつぼみが確認できるものも出てきています。

みかんの花咲く時期が、多少後ろへずれそうですが、
全体としては、大事はなさそうです。

みかんの生育が去年より遅い

2010年04月14日 05時33分26秒 | みかん栽培
みかんの生育が遅い

この「ミカン栽培の四季」も一年が過ぎました。
あらためてブログの第一回目をみたら、伊予柑の花のつぼみを紹介していました。
それが一番進んでいたミカンの生育状況でした。

去年は4月12日時点で、みかんの白い花のつぼみがはっきりと確認できました。
それと、今年の様子とを比べてみました。
写真は、4月10日の興津早生の枝です。これが最も進んだ個所です。
今年は、まだ葉芽の展葉がはじまりだそうとしているところで、
花芽がついていたのは、ただ一つ、この興津早生のわずかな枝先だけでした。

みかんの生育は、去年に比べて今年は、だいぶ遅れを感じさせられました。
年年歳歳、同じように自然は四季を繰り返しますが、
同じようでいて、こうした差を伴っているんですね。
今年は、桜の花が、寒さのために比較的長く楽しめましたが、
その寒さの影響は、ミカンの発芽には、時期の遅れとして出ているようです。
寒い日があったことの影響は、全体的にどうなっているかは、わかりませんが。