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みかん栽培と、その周辺の四季

みかんの木を栽培しています。四季折々の周辺作業を紹介したいと思います。これを通じて交流できたらと期待しています。

金柑の小さな花が咲きました

2010年07月17日 06時35分33秒 | みかん栽培
金柑の花が咲きました

7月10日、金柑の花は今ごろ咲きます。
1センチ強の小さな花で、白い五弁の花です。
金柑以外の柑橘類の花は、おおむね5月上旬に咲き終わっています。
今はそれが1センチ強の果実となり、
それを肥大させつつあるのが今どきの姿です。

金柑の花は7月に、2ヶ月くらいずれて咲きます。
開花した金柑の花には、ミツバチが飛びまわって、
一生懸命になって蜜を集めていました。

梅雨明けか、みかんの実は1.5センチくらいに

2010年07月16日 05時27分23秒 | みかん栽培
みかんの実は、今1.5センチくらいに

今日、7月16日には、南関東は梅雨明けすると思います。
八王子も早朝の空は真っ青です。暑くなりそうです。
ニュースでは、梅雨前線による大雨、河川の氾濫、土砂崩れなど、自然災害が報道されています。梅雨明けまであと少しです。

みかん木のは、7月10日の様子ですが、
果実は1センチから1.5センチくらいに生育しつつあります。
この時期、日当たりのよい場所では、雑草がどんどん繁茂しだしています。

一部ではシロカイガラムシが飛び火しているのがみられます。
梅-茶-ヤブカラシ-みかんと、飛び火しているのがみられます。
みかんにつくのは、ヤノネカイガラムシとイセリヤカイガラムシが多いのですが、それは何とか抑えているのですが。
この時期に、飛び火してくるカイガラムシもいます。

みかん園を手入れする人にとっては、
雨も困りますが、炎天下の日差しも困りものです。
そうした下で作業するのは、なかなか仕事がはかどらないし、
はかどらない割に体にこたえますから。
まぁ、無理せず、様子を見ながら、ボチボチといったところです。

しかし植物はそうした陽気を大歓迎しています。
そうした自然条件が欠かせません。通常の範囲内ならですが。
雑草もみかんの実も、こうした中で生育していきます。

雑草に覆われるみかんの木

2010年07月11日 09時02分23秒 | みかん栽培
みかんの木が雑草に覆われています

ほんの少し前に草刈りしておいたのですが・・・、
そんな痕跡はどこえやら、
すっかり雑草に覆われてしまいました。
梅雨のこの時期は、雑草がもっとも繁茂する時です。

みかんの木も、苗木のころは覆い隠されて見えなくなっていたのですが、
どっこい、ここまで育てば、もう雑草に埋もれることはありません。
それでも、せめて木の周辺くらいは整備しておく必要があります。

ここらあたりで再度草刈りしておきたかったのですが、
多少は手掛けたのですが、半端な作業ではありません。
体と時に相談したところ、今回は様子を見るだけにして、
草刈り作業で汗を流すのは、あと一週間先にのばすことにしました。

スダチの実が、9月に向けて育っています

2010年07月03日 06時31分57秒 | みかん栽培
スダチの小さな実が育っています

みかんの幼果が育ちつつありますが、
まだ小さな果実ですが、よくよく見ると個性が出ています。
写真はスダチの実です。
まだ1センチ足らずですが、どことなくスダチを感じさせてくれます。

8月末から9月ころには収穫がはじまり、11月くらいまででしょうか。
みかんの中では、一番早い時期に楽しめる種類です。
もっとも、濃緑色の果実の果汁を搾って使う、香酸柑橘ですが。

梅雨の雨の中、そして盛夏の日差しの下にあって、
たくましく濃緑色の果実が生育していきます。

摘果を怠ったはるみの木は、疲弊して夏草に覆われてます

2010年07月01日 04時52分05秒 | みかん栽培
疲弊したはるみの木は、夏草の中です

この時期は夏草がひと雨ごとに繁茂してきます。
みかん栽培で一番大変なのは、この夏草の除草作業です。
はるみの小木などは、すっかり雑草に覆われてしまいます。

しかし、このはるみの木は様子がおかしいでしょう。
じつは去年、この木は果実をつけ過ぎました。
どうやらはるみの木は、自然の生理落果が弱ったようです。
枝いっぱいについた果実に喜んでいたのでしたが、
木の小さい割に果実があまりに多くつき過ぎたため、
収穫時期より3か月も前の10月には、木が力尽きて疲弊してしまいました。
果実をいっぱいにつけた、みごとな枝ぶりから、枯れ木に変わってきました。
それに気づいて、あわてて摘果したのですが、あとの祭りでした。

あとで知ったのですが、
だいたい上部の三分の一は、初めから人為的に摘果しているとのことでした。
農家の人は、適正な数になるようにひと手間加えているようです。
一端こうなってしまうと、この木が樹勢が回復するには、
少なくとも2年から3年はかかりそうです。
同じ現象は、伊予柑でも、清見でも、でています。
必ずそうなるというわけではないのですが、出ています。
このため、今年は、はるみと伊予柑に関しては、まったく収穫なしとなりました。

同じ柑橘類の多くは、放っておいても自然に生理落果が働くかと思っていたのですが、確かにそうなんですが。
特に晩柑類については、果実のつけ過ぎをきたす場合があるとのこと。
木の様子に注意して、時には人為的に摘果作業をしてやらなければならないということです。
ある程度は自然に生理落果で調整するけれど、それが弱い場合もあるので、注意が必要だ、ということです。
これも、現在体験させられつつある、一つの苦い経験です。

みかんの木に飛び火したウメシロカイガラムシ

2010年06月30日 05時42分46秒 | みかん栽培
ウメシロカイガラムシの飛び火

みかんの枝先に真っ白なススのようなものがついています。
これはウメシロカイガラムシです。

梅の木からお茶の木へ、お茶の木からみかんの木へ飛び火してきたようです。
ヤブカラシなどにもついています。
濃緑色の枝葉の先に真っ白なススですから、よく目立ちます。
あまり気にしませんが、毎年必ず発生してきます。

放置していると広がりますから、様子を見て適時散布します。
普段はススのようにじっとしていますが、
殺虫剤がかかると、四方八方へ飛びはねて逃げようとします。
いざとなると大きな活動力をもっています。

やはりカイガラムシの部類です。
繁殖もありますし、それはスス病の原因にもなるでしょう。
広がり方に注意しています。

見つけましたカミキリムシ、今年最初の一匹です

2010年06月29日 04時52分32秒 | みかん栽培
今年最初のカミキリムシを見つけました

いよいよカミキリムシの襲来に警戒する時期となりました。
6月26日、みかんの木で今年最初のカミキリムシを見つけました。

見つけた場所は、やはり木の基幹部分です。
サッチューコートを塗布しておいた部分です。
大きさは1.5センチくらいで、小形です。
長い触角を体にそってねかせていて、一瞬何か別の虫かと思いましたが、
よくよく見ると、やはりカミキリムシです。
体の色が茶色っぽく、ゴマダラカミキリムシの姿とは違います。
別の種類のカミキリムシかもしれませんが、もしくは羽化したての時はこうしたものかもしれません。

木の基幹周辺をチェックしましたが、羽化の穴らしきものは見つかりません。
こんな小さくても、別の場所から飛んできたのでしょうか。
忍者のように木にへばりついて、動かずにじっとしていました。

これが5センチくらいの成虫になると、みかんの木に卵を生みつけようとします。
孵った幼虫が木の中で活動しだすと、みかんの木は水路を断たれてしまいます。
養分を上部の枝に送れなくなり、木は枯れてしまいます。
だからカミキリムシは、みかん栽培の宿敵です。
毎年、かなり加害されて、ダメージを受けています。
なにしろ25本足らずのみかん園なのに、毎年20匹以上を駆除しています。
6月後半から8月いっぱいくらいの期間が、カミキリムシの成虫が寄ってくる時期です。

ことしも、いよいよカミキリムシへの警戒期にはいりました。
この時期は、なるべくみかんの木を見回るようにしています。

金柑につぼみがつきました

2010年06月28日 04時37分18秒 | みかん栽培
金柑につぼみがつく

金柑の木に白いつぼみがついています。
柑橘類は大たい5月上旬に花が咲きます。
今頃は小さな実がついている頃です。
ところが金柑は7月初旬ころ咲くようです。
今、ようやく小さなつぼみがつきだしています。

どうして金柑だけが遅れるのか、わかりませんが。
しかも実よりも皮を食べるというのもかわっています。

金柑は風邪薬として昔から用いられていたようです。
庭先で見かける場合が多々あります。
医療施設が身近になかった時代にあっては、
人々のくらしの知恵だったのでしょうか。

みかんの木へ、カミキリムシ対策を行いました

2010年06月17日 05時38分33秒 | みかん栽培
みかんの木へのカミキリムシ対策

6月も半ばに入ると、みかん園の内と外からカミキリムシが出てきます。
カミキリムシはみかんの木が大好きで、毎年必ずやってきます。
みかんの害虫にはいろいろありますが、カミキリムシは悪質度のナンバーワンです。
他の害虫はせいぜいみかんの外見を悪くするくらいですが、
カミキリムシは基幹の中を食い荒らして、木全体を枯らしてしまいます。

当方の園も、10年前は27本のみかんの木がありましたが、
3本が枯らされて無くなってしまいました。
半身不随にされている木が5本はあります。
この枯らされてしまった原因が、カミキリムシの加害にあったと知ってからは、
毎年、防除対策を取るようにしています。
この時期に、みかんの木の基幹部分に防虫剤を塗布することです。
写真の白く塗られているのがそれです。

これでカミキリムシは塗布された部分には近づきにくくなります。
この個所にカミキリムシは卵をうみつけようとしています。
この基幹に幼虫が住みつくと、木は枯らされてしまいます。
木を守るために、カミキリムシとの攻防戦です。
防虫剤は「サッチューコート」です。

この作業は、事前に根周りの除草をしなければなりませんし、
それから見てのとおり、ハケで塗っていきます。
日差しも厳しくなっており、なかなかきつい作業ですが、
みかんの木を守るためには欠かせない作業になっています。

みかんの幼果が地面に落ちています-ジューン・ドロップ

2010年06月16日 05時32分15秒 | みかん栽培
みかんの生理落果-ジューン・ドロップ

みかんの木の基幹塗布をしていると、樹冠の下に沢山の幼果が落ちている木がりました。思わず木を見上げてしまいました。
そしてホッとしました。

その木は、今年は表年の木で、花を沢山つけていた木です。
もしも、沢山ついた幼果が同じように大きくなり出したら、
木としてはたまったものではありません。疲弊してしまうでしょう。
自然はたいしたもので、自動調整作用が働きます。
木が支えれる果実の数を制限してくれます。
それがジューン・ドロップ-6月の生理落果です。

この作用が効かないとどうなるか、去年のはるみの小木が示してくれました。
5月-花いっぱいの木を喜び、6月-沢山の果実に感心してながめていたところ、
果実が肥大する10月には、木全体が枯れ始めてきました。
葉は黄色くなり、落ちてきます。
果実はまだ成熟のときでもないのに色づき出しました。
沢山の果実を支えれない木が悲鳴を上げていたんです。
それに気がついた時は、後の祭りでした。

結局、あわてて摘果しましたが木は枯れこんでしましました。
年が変わって、通常ではみかんの花咲くころになって、
ようやく復活の兆しの若芽がでてくれましたが、
今年は完全に木は疲労回復のみで、2年の間木はお休みです。

そうした事態をきたさないために、木が自動的に調整しているわけです。
おそらくこの木では7割がたの幼果がこの時期に落果しているように感じます。
もったいない気もしますが…、これも健全で大事な自動調整です。
試練に耐えて残った幼果が、これからしっかりと肥大をはじめます。

畑仕事で疲れた帰りは温泉にかぎります

2010年06月15日 05時41分24秒 | みかん栽培
温泉、畑仕事の後では何よりの慰労です

ついに関東も6月14日に梅雨入りしました。
みかんの木の手入れにとって、この時期は草取りが比重を占めます。
随時必要と思われる個所の草取りですが、
なにしろ体力勝負、鎌ひとつが手段です。
カミキリムシ対策で基幹の塗布作業も欠かせません。
6月12日の作業は除草して基幹を塗布しきるのに3時間半かかりました。
強くなった日差しの下で、汗びっしょりの、ヘトヘトです。

午後2時には作業を切り上げて、箱根・塔ノ沢へ移動です。
疲れた時には温泉にかぎります。
「上湯」、貸し切り状況があったので、湯の沸き出し口を撮らせてもらいました。
ここから湯が出ています。もちろんかけ流しです。
42度、少しですが熱めで、疲れている時には、なによりの最高のひと時です。

普段でくたびれてますから、日曜作業があれば、なおのことです。
温泉だけに出かけてくるほど余裕はありませんし、
草取りだけでは、何といっても侘しいし、くたびれます。
みかんの手入れ作業と温泉が、二つ重なっているから、
草取りの難行苦行も、たいして苦にはならなくなります。
電車の時は、帰りは居眠りしながらの帰途となります。

みかんの葉に虫が、蝶の幼虫でしょうか

2010年06月10日 05時13分01秒 | みかん栽培
みかんの葉に、正体不明の幼虫がいました

6月6日、はるみの木の若葉で幼虫を見つけました。
2センチくらいの大きな幼虫と、1センチ位の幼虫の4匹です。
おそらく何か蝶の幼虫かと思いますが、正確なところは分かりません。

切り枝を使って葉から取り除こうとしたら、オレンジ色の角を出しました。
刺激すると角を出します。
別にそれによってみかんの木に加害が出ているわけではないのですが。
何の幼虫か特定できないので、気にはなる存在です。

そろそろ梅雨入りが近くなり、暖かくもなってきた近頃です。
さまざまな虫たちが活動をはじめ出しているようです。
なかには害虫の発生もあるかもしれなし、
害虫駆除も必要になるかもしれません。
枝葉の様子に注意しています。

みかんの花は、幼果にかわる

2010年06月06日 07時04分20秒 | みかん栽培

みかんの花は幼果にかわりました

みかんの花の季節はやはり5月でした。
まだ遅れて咲いた花がポツポツとありますが、
大半の花は、すでに花びらを散らせてしましました。
みかんの花の季節が終わりました。
まだほのかに花の香りがただよっています。

花びらを落とした後には、小さな幼果が残っています。
幼果をみると雌しべがまだ残っています。
これが「玉に抜く」と歌われた姿でしょう。

「ジューンドロップ」といわれますが、
幼果の多くはこの時点で落果してしまいます。
そして残った果実が秋にかけて大きくなっていきます。
いよいよ果実の肥大がはじまりだすときです。

『万葉集』からです
 我が宿の花橘をほととぎす来鳴きとよめて本に散らしつ (巻第八・1493)
 我が宿の花橘のいつしかも玉にぬくべくその実成りなむ (家持 同・1478)


枯れたと思った゛はるみ゛に復活の芽が

2010年06月01日 07時42分36秒 | みかん栽培
自然の生命力、はるみの木の復活

はるみの木から新たな枝が出てきました。
通常の枝芽の出方とは、全く異なるのがわかるでしょうか。
枝も途中からですし、幹からも割り出るように中ほどから発芽しています。
大体他の木が花も散らし終わったころになって、
ようやく枝芽が、木全体のあちこちから芽を出しはじめました。

このはるみの木は、一昨年に木を大きくするために全摘果したのですが。
すると去年は、5年生目だったのですが、果実をわんさと付けました。
あまりに果実のつけ具合が見事だったので、ながめているうちに、
木全体が疲弊しだしてしまいました。

去年の10月ころです。
葉は黄色く変色して落ち出し、予定よりはるかに早く果実が黄色くなり出しました。
果実を木が支えられなくなっていました。
あわてて、2枝を残して、残りの8割方の果実を、すべて取り除いたのですが…。
しかし、どんどん枯れる枝がひろがり、全体が枯れこんでしまいました。

今年に入ってからも枯れ木状態で。
4月ころは、他のみかんの木が芽ぶき、花のつぼみをつけだしているのに、
この木は、依然として枯れ枝状態で、木全体が枯れて死んでしまったようでした。
あきらめて、最悪の場合に備えて植え替えの木も用意したのですが。

ところがどっこい、
最近、5月も下旬になってますが、やっと芽吹き出しました。
しかも、その芽の出方が、今回の場合は独特です。
枝はもちろん、幹からも、先からでなく中から吹きだすように発芽しだしています。
木の中から割れ出すように芽が出てきています。
枯れた木から、枯れた外皮を突き破るように、若い芽がでてきています。
゛復活゛と言ってよいと思います。
通常の発芽のし方とはまったく違ってます。
こんな発芽の仕方は、初めて見るものです。
自然の生命力、エネルギーを感じさせてくれます。

ヤレヤレ、枯らさずに済んでひと安心ですが、
今後の生育がどうなるか注目です。

みかんの幼実が、「玉に抜くべく実になりにけり」

2010年05月30日 09時08分10秒 | みかん栽培

みかんの実-「玉に抜く」幼果

みかんの花の季節は終わってしまいました。
日曜農夫は、満開の時を行くたびに、「次の時か」「次の時か」注目していたのですが…。
5月22日には、除草した樹冠の下の地面に、パラパラと花びらが散っていました。
遅咲きの部分もありますから、まだみかんの花を見ることは出来るのですが、
しかし花の盛りは過ぎた一週間で、過ぎてしまったようです。
花の香りも前回より薄くなったような気がしました。

万葉人が感動した、゛みかんの花の散る゛歌は、この時期でしょう。
そしてその散った後には、小さな果実が生育を始め出しています。
花の季節は終わって、これからは幼果が生育していく季節です。

 大伴家持が『万葉集』で歌ったのは、写真のころだったんじゃないでしょうか。
○我が宿の花橘は散り過ぎて玉に抜くべく実になりにけり (巻第八・1489)

 この時期の雨、入梅はまだですが、植物たちは大喜びです。
○雨間あけて国見もせむを古里の花橘は散りにけむかも (巻第十・1971)

 「鳴く」というだけで、ほととぎすが連想された万葉人たちです。
○ 玉にぬく花橘を乏しみしこの我が里に来鳴かずあるらし (巻第十七・3984)