2025年4月18日三金会開催
4月18日(金)17時30分から横浜稲門会東神奈川事務所において、4月度三金会が開催された。
東島会長のご挨拶、並びに新入会員【金高由紀子さん(2025年人間科学研究科大学院卒)】初参加者【森山令子さん(1987年理工学部卒)】が紹介された。
本日の講演は、根本和郎氏(85年理工卒)による「生成AI入門」であった。同氏は、卒業後日本IBMに入社、その後7社のIT企業を経験し、現在ブロードコムに在籍するもレイオフに直面し、引き続きITエンジニアとしての求職活動をされている。
先ずは、IT業界の動向について説明があったが、日米のIT企業の比較において、アメリカは「レシピ型」、日本は「冷蔵庫型」という話があり、ITエンジニアとして常に自己研鑽を続けていかないと、アメリカでは生き残れない厳しさがあり、日米のIT業界の格差を端的に物語っている話であった。
また、「生成AI」の個人利用に関しては、日本は9%に止まり、中国の55%やアメリカの50%と大きな差が生じており、AIを趣味に活用している比率が60%ということで、国によってはAIが相当普及しているとのことであった。
次に、AI革命に関しての話があり、AIは第三の産業革命であり、これまでの産業革命即ち、第一の革命(蒸気=身体能力の拡張)、第二の革命(通信=知覚の拡張)と比較しても、人類にとって計り知れない影響をもたらすパワーを感じるとともに、留意すべき点も多々孕んでいる様な気がした。
更に、「生成AI」を用いたデモンストレーションについて、解説があった。先ずは、根本氏の写真をジブリ風に作成したものは、実に巧妙な仕上がりであり、とても面白いと感じたとともに、少し怖い気がした。
またAIで、早稲田を季語にした「俳句」を作成したもの、早稲田祭をテーマにした「絵」を描いたもの等の紹介があったが、こちらは何か微笑ましいものを感じた。
一方、AIエージェントサービスについて説明があったが、課題を提示するとそれをタスク分析して、一定の解決まで至る点については、AIの得意とする能力・機能であり、非常に興味深かった。
最後に、聴講者から多くの質問が寄せられたことは、「生成AI」に対する関心が非常に高いことが窺えたところであり、最後まで誠に興味深い講演内容であった。
文責・鷲田亨 写真・新堀誠/稲葉昌史 記・仁井淳二
講師 根本和郎氏
東島会長挨拶
新入会員 金高由紀子さん
初参加者 森山令子さん
会場風景