2009年3月の仕事

2009-03-07 06:11:43 | Weblog


 各々の偽史を背景にする複数の物語(トライブ)を渡り歩く仮面ライダーディケイドを観て、つくづく現代的な疎外感をループで表現する(狭義の、東浩紀的セカイ系)は終わったな、と痛感する宇野常寛です(笑)。

 下記、今月の仕事の告知です。

〈広告〉2009年3月号
ゼロ年代と、その終わりの物語論
⇒『ゼロ年代の想像力』の直接的な続編として、「すべてがコミュニケーションで決定される社会(汎コミュニケーション化)」と現代的な家族回帰の流れについて論じています。

〈新潮〉(新潮社)2009年3月号
母性のディストピア
第六回 押井守と母胎回帰的戦後「以降」(後編)
⇒前号に引き続き押井守について論じています。

〈群像〉(講談社)2009年3月号
〔創作合評〕松永美穂+中村文則+宇野常寛
村田沙耶香『天が吸う水』
津村記久子『とにかくうちに帰ります』
山崎ナオコーラ『男と点と線』『スカートのすそを踏んで歩く女』
⇒今月も合評に参加しています。

〈サイゾー〉(サイゾー)2009年3月号
サブカルチャー最終審判
第十回 ウェブコミュニティの歩き方
⇒mixi、2ちゃんねるなど日本型ウェブコミュニティの文化について論じています。

〈別冊宝島〉(宝島社)
音楽誌が書かないJポップ批評58 ポルノグラフィティ「10年目のジンクス」
新藤晴一のブンガク世界
⇒最近は小説執筆もはじめたハルイチの歌詞世界の分析です。

〈小説現代〉(講談社)
〔サブカルフロントライン〕タナダユキインタビュー
⇒『百万円と苦虫女』などで知られるタナダユキ監督に取材してきました。

〈T.〉(角川メディアハウス)
映画評『イエスマン』
⇒ジム・キャリー主演の映画『イエスマン』の映画評です。

他にもありますが、タイミングを見てまた追加します。
〈PLANETS vol.6〉についてはもう少しお待ちください。