オープン戦

若手を中心としたオーダー。
「今日の君たちの出来次第では開幕一軍もありうる。大いに頑張って欲しい」
監督の言葉に心が沸き立つ。
1番関川、5番新庄。
奇しくも、ニコガクの時と同じ打順だ。
プレイボール。
観客もまばら、ニコガクのやつらもいない、甲子園を目指すわけでもない、そんな試合。それでも
「懐かしいな」
と、関川は思った。
1番という打順も、バッターボックスも、この緊張感も。
相手は誰だかわからない相手。2軍なのかスタメン級なのかもわからない。
1球目、緩やかなカーブ。
空振り。
少し力みすぎたか。バッドを見つめ、集中力を高める。
2球目、狙いどころの高め。
だけれど、関川はバッドをふることもせず、見逃し。
球速は145km/hが表示された。
MAX155km/hの安仁屋や150km/hの川上より遥かに遅い。
しかし、緩急と球威。
それゆえに通常よりも球が速く見え、反応できなかった。
なにくそ、と思ってバッドを振るが、当たりはしたがボテボテのゴロ。
余裕のアウト。
2番打者は軽々と右中間に運んだ。
その様子を見て、プロのすごさを知った。
関川はこの日、ようやく内野の頭を越えたポテンヒットが一本。
打撃面、非力さを露呈する結果となった。
だが、関川は盗塁をひとつ決めた。
「今回の高卒ルーキーで使えそうなやつはいないな」
というのが監督の見解。
「だが、関川の足、二宮の肩はいい。これに打撃技術がつけば化けるかもしれない」
問題は新庄。
新庄は、この日ノーヒット。
ひとつ上の別所も、金属バットから木製バットへの変化についていけず、出場機会なし。
だが別所に比べれば、パワーもミートも見劣りする。
(プロでは通用しそうにないな)
これが新庄に対する監督の見解だった。

若手を中心としたオーダー。
「今日の君たちの出来次第では開幕一軍もありうる。大いに頑張って欲しい」
監督の言葉に心が沸き立つ。
1番関川、5番新庄。
奇しくも、ニコガクの時と同じ打順だ。
プレイボール。
観客もまばら、ニコガクのやつらもいない、甲子園を目指すわけでもない、そんな試合。それでも
「懐かしいな」
と、関川は思った。
1番という打順も、バッターボックスも、この緊張感も。
相手は誰だかわからない相手。2軍なのかスタメン級なのかもわからない。
1球目、緩やかなカーブ。
空振り。
少し力みすぎたか。バッドを見つめ、集中力を高める。
2球目、狙いどころの高め。
だけれど、関川はバッドをふることもせず、見逃し。
球速は145km/hが表示された。
MAX155km/hの安仁屋や150km/hの川上より遥かに遅い。
しかし、緩急と球威。
それゆえに通常よりも球が速く見え、反応できなかった。
なにくそ、と思ってバッドを振るが、当たりはしたがボテボテのゴロ。
余裕のアウト。
2番打者は軽々と右中間に運んだ。
その様子を見て、プロのすごさを知った。
関川はこの日、ようやく内野の頭を越えたポテンヒットが一本。
打撃面、非力さを露呈する結果となった。
だが、関川は盗塁をひとつ決めた。
「今回の高卒ルーキーで使えそうなやつはいないな」
というのが監督の見解。
「だが、関川の足、二宮の肩はいい。これに打撃技術がつけば化けるかもしれない」
問題は新庄。
新庄は、この日ノーヒット。
ひとつ上の別所も、金属バットから木製バットへの変化についていけず、出場機会なし。
だが別所に比べれば、パワーもミートも見劣りする。
(プロでは通用しそうにないな)
これが新庄に対する監督の見解だった。