wakicが帰ってきたよーヽ(^◇^*)/ わー
今まで長らく更新オヤスミしちゃってごめんね(><。)
こんないいかげん更新でも待っててくれてありがとぉ!
久しぶりに更新しようとしたら、書き方忘れちゃって苦労したよ(^^;)
でも、なんかすごくワクワクしてたよ!
勘を取り戻すのに時間がかかるかもしれないけど、
これからは定期的に更新していきたいと思うよ(^^)v
2013年度 妄想ペナント
No.23『暁とみなみ』
※これはフィクションです。実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※検索よけのために、名称を一部変えています。
例)スワ□ーズ → スワロース
//////////////////////////////////
『千葉の掛布二世』
高校生に対して大それた名前を冠された当時を振り返り、
当時の自分は悪い気はしなかったな、とみなみは振り返った。
『強肩強打、逆側スタンドに叩き込むパワー』
当時の自分も、おそらく周囲も、プロに進むと信じていたに違いない。
気がつけば、25歳になっていた。
『お前のせいじゃねぇよ』
かつての、同じ高校野球部の仲間の声が耳にちらつく。
自分もそう思おうとした。
しかし、体が言うことを聞かなかった。
高校時代の最後の夏、9回裏2アウト、一、三塁。4-5。
ここを守りきれば、あと一つのアウトを取っていれば、みんなと勝利と今までの涙を分かち合えた。
そして、最後となるはずだった打者の打球は、三塁へのボテボテのゴロだった。
球場の誰もが勝利を確信しただろう。
みなみを除いて。
今でも握ったボールの感触を覚えている。
今まで幾度となく握ったボールがピンポン球のような、はたまた雲を握っているかのような、おかしな感覚だった。
今までの練習のように投げたはずだったボールが、一塁手の頭上を越えた。
三塁走者が生還し、それが同点打となった。
そしてそのまま、チームは気持ちを切り替えられず、敗退した。
みなみは、それから7年も気持ちを切り替えることができなかった。
「なにボーッとしてるんだ。そんなんじゃ一軍にあがれないぞ」
暁がみなみに声をかける。
同期で同い年のくせに、なにかと偉そうな態度だが、
考え込みすぎる性格のみなみと、何事にも一途な暁とはうまがあった。
「そうだな」
「そうだな、じゃねえよ。俺らは社会人入団なんだから、今年からもうすでに勝負の年なんだよ。
おれは、お前みたいな注目選手じゃなかった。甲子園なんて夢のまた夢だ。
大学で力をつけて見返してやると誓って頑張ったが、ドラフトにかからなかった。
だが、今ようやくここに立った。でも俺の夢はここじゃねぇ」
俺は絶対上に行く、と言って暁は本当に一軍に上がっていった。

暁の初登板は、6回6安打3失点だった。
先発として及第点な投球を終え、さらには初勝利という大きなご褒美がついた。
みなみの目から自然と涙がこぼれた。
みなみと暁は、お互いに自分自身を重ね合わせていた。
同じ底から這い上がってきた者同士、まるで自分事のように感じていた。
だが、次の登板はボロボロだった。

6失点で4回途中K.O.
先発ピッチャーとしては不名誉な、中継ぎをふんだんにつぎ込む総力戦となった。
初登板は、暁にとって大きな喜びであったに違いなかった。
大きな喜びもまた、大きな悲しみと同様にコントロールがつかないものだ。
それが投球の乱れにつながってしまったのだろう。
しかし、暁自身はともかく、みなみは落胆しなかった。
このボロボロの登板によって、暁の闘争心が再び燃え上がるだろうと確信していたからだ。
そしてその通りになった。
みなみは早く上にあがりたいと思った。
そして、その一ヶ月後、

みなみのバッドから放たれた白球が、神宮の空を舞った。
今まで長らく更新オヤスミしちゃってごめんね(><。)
こんないいかげん更新でも待っててくれてありがとぉ!
久しぶりに更新しようとしたら、書き方忘れちゃって苦労したよ(^^;)
でも、なんかすごくワクワクしてたよ!
勘を取り戻すのに時間がかかるかもしれないけど、
これからは定期的に更新していきたいと思うよ(^^)v
2013年度 妄想ペナント
No.23『暁とみなみ』
※これはフィクションです。実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※検索よけのために、名称を一部変えています。
例)スワ□ーズ → スワロース
//////////////////////////////////
『千葉の掛布二世』
高校生に対して大それた名前を冠された当時を振り返り、
当時の自分は悪い気はしなかったな、とみなみは振り返った。
『強肩強打、逆側スタンドに叩き込むパワー』
当時の自分も、おそらく周囲も、プロに進むと信じていたに違いない。
気がつけば、25歳になっていた。
『お前のせいじゃねぇよ』
かつての、同じ高校野球部の仲間の声が耳にちらつく。
自分もそう思おうとした。
しかし、体が言うことを聞かなかった。
高校時代の最後の夏、9回裏2アウト、一、三塁。4-5。
ここを守りきれば、あと一つのアウトを取っていれば、みんなと勝利と今までの涙を分かち合えた。
そして、最後となるはずだった打者の打球は、三塁へのボテボテのゴロだった。
球場の誰もが勝利を確信しただろう。
みなみを除いて。
今でも握ったボールの感触を覚えている。
今まで幾度となく握ったボールがピンポン球のような、はたまた雲を握っているかのような、おかしな感覚だった。
今までの練習のように投げたはずだったボールが、一塁手の頭上を越えた。
三塁走者が生還し、それが同点打となった。
そしてそのまま、チームは気持ちを切り替えられず、敗退した。
みなみは、それから7年も気持ちを切り替えることができなかった。
「なにボーッとしてるんだ。そんなんじゃ一軍にあがれないぞ」
暁がみなみに声をかける。
同期で同い年のくせに、なにかと偉そうな態度だが、
考え込みすぎる性格のみなみと、何事にも一途な暁とはうまがあった。
「そうだな」
「そうだな、じゃねえよ。俺らは社会人入団なんだから、今年からもうすでに勝負の年なんだよ。
おれは、お前みたいな注目選手じゃなかった。甲子園なんて夢のまた夢だ。
大学で力をつけて見返してやると誓って頑張ったが、ドラフトにかからなかった。
だが、今ようやくここに立った。でも俺の夢はここじゃねぇ」
俺は絶対上に行く、と言って暁は本当に一軍に上がっていった。

暁の初登板は、6回6安打3失点だった。
先発として及第点な投球を終え、さらには初勝利という大きなご褒美がついた。
みなみの目から自然と涙がこぼれた。
みなみと暁は、お互いに自分自身を重ね合わせていた。
同じ底から這い上がってきた者同士、まるで自分事のように感じていた。
だが、次の登板はボロボロだった。

6失点で4回途中K.O.
先発ピッチャーとしては不名誉な、中継ぎをふんだんにつぎ込む総力戦となった。
初登板は、暁にとって大きな喜びであったに違いなかった。
大きな喜びもまた、大きな悲しみと同様にコントロールがつかないものだ。
それが投球の乱れにつながってしまったのだろう。
しかし、暁自身はともかく、みなみは落胆しなかった。
このボロボロの登板によって、暁の闘争心が再び燃え上がるだろうと確信していたからだ。
そしてその通りになった。
みなみは早く上にあがりたいと思った。
そして、その一ヶ月後、

みなみのバッドから放たれた白球が、神宮の空を舞った。