夜中に・・・
大きな蜘蛛が、天井近くに現われましてございます
じゃんけん~ほどの図体に、一瞬後ずさりしてしまった私です
我が家は~
相棒も、娘も、お嫁ちゃんも、蜘蛛なんて大っ嫌い」な人たちでありまして
出没の度に大騒ぎなのであります 咬み付きゃしないのに ねぇ
あ! 余談ですが、息子はゴッキーさんが大嫌い
私はどちらも特に、好きでも無く嫌いでも無く、騒がずに仕留めるタイプ・・・です
だぁ~けぇ~どぉ~
その日現われたのは、今まで散々出会った蜘蛛の中で、一番でっかい奴
背中に紋様が付いて、足の長さは天下一品! カッコイイけどゾッとしてしもた
エアコンの横に姿を確認! 思わず椅子から立ち上がり、手には殺虫剤を携え
おもむろにシューッと噴射
>>><<< ぎゃ~~~~ 勘弁してぇ
何と言うことよ 巨大蜘蛛めが、こっちに飛んで来たぁ----- ような気がした
全身が鳥肌に覆われた 時折りガサゴソと、不気味な音が聞こえておりまする
…が…
一夜明け~
すっかり忘れていた 蜘蛛のこと
ねねさんが、ちょっかいを出しているその先を覗くと、あの姿がそこにあった
カッコよさはそのままに、堂々たる姿で、食器棚の下に這いつくばってました
「シッシー 」 勝手口から追い出そうにも、なっかなか出ちゃくれない
ギャーコラ雄叫びを上げながら、鬼婆の形相で格闘する自分が可笑しかった
それから何時間か経ち。。。 夜が来て朝に向かっていた頃です
夜間徘徊魔な(~私~)は、眠りに着きまどろみの中に居た
まだ朝には程遠い闇の中、家の外で物音が聞こえて来た 不意に目が覚める
何事かと聴き耳を立てた 足音が聞こえる ひとり? ふたり?
家のすぐ近くに居る だ、誰・・・?
===その日、隣の布団で眠ていた娘とねねは、超~爆睡中!===
暫くすると、水の音が聞こえて来た 雨? それも土砂降り?
ザァ~ザァ~じゃないよ ジャージャーだよ これは水道の蛇口をMaxに捻ってるわ
あ、足音が縁側に回った カーテンを締め忘れては無いよね 恐怖が絶好調に達した
身体が動かない でも、夢を見ている訳でもない 金縛りでも無い 現実だ
何かあったら、携帯から自宅に電話を掛けて、二階の相棒を起こそう
それ位なら、恐怖に固まった身体も動く筈などと、あれこれ考えを巡らせていた
やがて足音が聞こえなくなった頃、いつの間にか眠りの波に引き込まれて行った
そして~ 新しい 朝がやって来た
相棒に事の顛末を伝えると、夢でも見たんだろう?と笑っていた
それなら良いけど、念のためにリビングの外の水道を見に出てみた 息を呑む
雨が降った形跡など無く、蛇口の下の水受けの部分だけが、びっしょり濡れていた
『お、おとうさぁ...ん や、やっぱり夢じゃなかった』 腰が抜けそうだった
ま、まさかぁ あの カッコよすぎる蜘蛛かえ? そ、そうかも知れない ひひひ・・・
その夜から、リビングの蛍光灯のリモコンと、携帯電話を枕元に常備して寝ています
カッコ良過ぎる蜘蛛の正体は、アシダカグモというちゃんとした名前があったのでした
蜘蛛なのに、糸を張らずゴキブリなどを食する、、、のだそうな
きゃ- 追い出したりして ごめんよ~